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無国籍

価格:¥ 1,470 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:255頁
JAN:9784104740017
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で160754位
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レビュー
類書が少ないので貴重な資料になるだろう。 Date:2009-11-17
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著者の半生記であり、大変希少な体験談である。
横浜中華街で生まれた著者は、歴史の潮流と両親の意思で無国籍を選択する。
その経緯と日本国籍を取得するまでを語る。
やや稚拙な語り口であるが、他に比較する凡例が少ないので興味深い記述が続く。
ややネガティブな性格なのか、全体的に暗いトーンである。
類書が少ないので貴重な資料になるだろう。
著者はその後無国籍の研究を継続しているそうであるが、その成果を知りたい。
まったくもって、素晴らしい Date:2005-11-29
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俗に「単一民族」と呼ばれる日本人には、無国籍状態に置かれた定住・永住外国人の重層的アイデンティティをなかなか理解できない。逆に、帰化さえすれば、日本人の仲間入りだと言わんばかりに、制度とアイデンティティを短絡的に結びつける傾向もある。人のアイデンティティは法や制度によって形作られる側面もあるが、それが人間の心の問題である以上、法や制度を超越する余地をも持つものだ。その意味、著者の、「無国籍者こそ、ある意味コスモポリタンな存在だ」という言葉は、なかなか含蓄に富んでいる。今後、日本における外国人の人口が増えることを考えると、様々なバックグラウンドや重層的アイデンティティを持った「他者」といかに共存できるかというのは、日本社会が抱える大きな課題であろう。人のアイデンティティというものを、簡単に制度や法律で区切るわけにはいかない。時宜を得た好著である。
「無国籍」を追体験 Date:2005-10-28
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国籍について考えたことはあったが、「無国籍」についてはほとんど考えたことがなかった。

国籍は自分を表現するときの1つの方法で、それによりさまざまな権利・義務が生じるが、国境線が変わるなど、状況で変化することもあるもの。生まれてから国籍を何の気もなしに持ち続けている身としては、普段はほとんんど気にすることはなかったが、アイデンティティーとしてはとても弱い概念だ。日本のパスポートは“最強”と言われ、そのお陰でこれまで僕は好きなように旅をしてきたが、一方で国籍という概念のために、自由に行き先や仕事、配偶者を選ぶことができない人がいる・・・。

この本にたまたま出会いページをめくってみたのだが、あまりに興味深くて一気に読み終えた。「無国籍」で生き、日本国籍を取るまでの約30年を描いた作品。同じ体験をすることはできないが、彼女の30年間をこの本で追体験することは、とても貴重と思う。

全ての旅人にこの本を薦めたい。いや、全ての国籍を持つ人と持たない人が目を通すべき本と言えるかもしれない。

ほんとうにいたターミナルな女性 Date:2005-06-04
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 著者の両親は、中国出身の台湾移民後、更に日本へ移住してきた華僑。作者は中華街で生まれ育った。台湾と中国は今もまだまだもめているがその狭間で無国籍となった女性の自伝。と言ってもまだ30そこそこの年齢だから最近の話です。
 
 無国籍なんていう状況が実際あるんだな~とまず感心。世界には難民があふれているのだから、無国籍者も当然いる筈なのだが、そういう事の意味を全く理解してなかったみたいです。

 何でも国籍を規定するにあたって、大別すると2つの考え方があるそうな。一つは血統主義、もう一つは生地主義。生地主義というのは生まれた場所によって国籍を決める考え方。ブラジルは生地主義、日本は血統主義を取っている。例えばブラジル人夫婦が日本に来て子どもを産んだ場合、日本は血統主義だから日本国籍は与えられない。しかしブラジルも生地主義だから自動的にはブラジル国籍は付与されない。もちろん、ブラジル政府も便宜を図っていて、大使館経由で申請すればその子はめでたくブラジル国籍を取得できる。しかし、そんな細かい規定など知る由も無い人も沢山おり、そうやって申請し忘れるとうっかり無国籍になってしまうらしい。そういう人は結構多い。

 他にもフィリピン人女性と日本人男性の間で産まれたジャパニーズフィリピーノチルドレン、略してJFCの問題、アメリカ人とアジア人との間に出来たアメラシアン問題、東南アジアイスラム圏で生活する華僑など、様々なマイノリティーについて、著者の実体験を通して知る事ができます。 特にJFCについては、実際にJFCを支援しているNGOのスタディツアーに参加してフィールドワーク的な要素も多い。

 興味あったら是非読んでみてください。

実体験が語られています Date:2005-03-01
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「無国籍」という言葉を聞いたことがあっても実際には
どのようなことなのかわからないというのが現状です。
そんな中、著者は自分が無国籍であった頃のことを
本書で綴っています。

パスポートの問題、外国人登録の問題、就職、帰化申請
など色々な体験をしていらっしゃいます。
そして、「国籍とは何か?」「国籍とアイデンティティとは?」
と様々なことを考え出し、最終的には自分の研究テーマに
据えていらっしゃいます。

世界には様々な事例から国籍が認められず「無国籍」として
暮らしている方が大勢います。陳さんはドキュメンタリーを
製作に行ったり自分が無国籍として感じたことを質問してみたり。

無国籍とアイデンティティーを追求する陳さんのお話は
実体験を基にしているので大変興味深いです。

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