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コレラの時代の愛 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1985))

翻訳 木村 榮一
価格:¥ 3,150 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:528頁
JAN:9784105090142
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で68285位
おすすめ度:

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レビュー
文学的神話の到達点 Date:2010-02-08
おすすめ度
500ページもある著作なので、レビューすべきことがたくさんあるように思うのですが、読了後にはほとんど何を書いていいものか、わからなくなってしまいました。
読了後は非常に良質なノンフィクションの作品と、長くて重厚なロシア文学の両方を同時に読み終えたような気分になりました。
二人の主人公による語りと三人称の記述のちょうど中間のような文体は、50年以上も続く神話的な愛を紡ぐのに十分なしなやかさと力強さで、いい意味でも悪い意味でも「読者を煙に巻く」ようなところがあります。
文学的な神話の到達点と言ってよいでしょう。
是非とも読んでいただきたい小説です。
腰ぬけそう Date:2009-11-24
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あー素敵変態だけど…。初恋の彼女に会いたくなりました。まだ四十四年八ヶ月と十七日しか経ってないけど。コロンビア行こうかなぁー。渡航制限中ですか?完全ガルシアマルケス中毒です。助けてください…。頼むから村上春樹にノーベル賞は止めてください…。
こんな小説があるなんて Date:2009-01-17
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50年以上もの歳月、一人の女性を待ち続けた男の物語。
一体どんな小説なのだろう?と思い手にとったが
ページをめくるにつれてあまりにも独創的な物語の広がり方、
予想のつかなさ、つかみどころの無さに最初は戸惑った。

しかし読み進めていくうちに、次々に現れる描写の濃厚さや緻密さに夢中になった。
ただただ物語の世界に身をまかせて読み進めていくことで、
目の前を見たこともない不思議で美しい景色がどんどん通り過ぎていくような
そんな感覚になっていった。

物語は真っ直ぐには展開せず、男の人生と女の人生を交錯させながら
ゆきつ戻りつ、ときにまったく別のものが現われて話は飛んでまた戻る。
そうやって500頁にもわたって、50年以上の時間が語られていく。
舞台はコレラが猛威をふるっていた19世紀末のコロンビア、ということだけれど
幻想的な描写は、もはやどこの時代のどこの国でもない場所に思えてくる。

読んでいる途中は「長い」と感じたりもしたのに
読み終わった後にはなぜか「また読み返したい」と感じていた。不思議な小説だった。
心温まる読後感を持ったお伽噺のような物語 Date:2008-07-04
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「51年9ヶ月と4日、男は女を待ち続けていた・・・。」
こんなキャッチ・コピーが踊っている本を手にした。

そこに書かれていたのは、「永遠の愛」とも言うべきもの。
それは、ファンタジーの世界と言った方が良いのかも知れない。

若いときの流行病のような衝動的な恋が、長い年月の二人のそれぞれの経験を経て熟成され、ラストの二人の船旅に完結する。
そこにあるのは「永遠の愛」。

現実的な生活(=安定)を求めて結婚し、子をなし、添い遂げた女性。
そんな彼女への貞節を守りながら、見守り続けて生きてきた男性。
女性の夫の死によってもたらされた二人の再会。

大河ドラマのようなリアルの描写で描かれて行く二人の人生と、彼等に拘わり生きていく人々。
この人物描写の精緻さが、この物語のリアルさをもたらしているが、全体のストーリーはファンタジーそのものである。
この二つの要素の鬩ぎ合いが、物語に緊張感を与え読ませる。
現代社会においては、ストーカーと言われても仕方の無いような男性の行動にも、共感を感じてしまう。
そんなところに作者の筆の力を感じてしまう。

何とも言いようのない心温まる読後感を持ったお伽噺のような物語である。
二つの愛の物語 Date:2008-06-14
おすすめ度
ストーリーは、コレラがまだ不治の病の時代におこった二つの愛の物語である。
一人の男の50年を超える片思いと一組の夫婦の話である。

メインテーマは、50年を超えて一人の女性フェルミ-ナダーサを思い続ける男フロンティーノアリーサの愛情である。一度は親の反対にもかかわらず愛し合い結婚の約束までした間柄であったが、フェルミーナの心変わりであっさりと二人の関係は終わってしまう。

その後フェルミーナは医師フナベルウルビーノと結婚し、上流社会になじみ、一男一女をもうけ穏やかな夫婦関係を彼の死後まで続けていく。表面的には穏やかな夫婦生活のなかにも、様々な出来事があり、夫の不貞から日常生活の些細な行き違いなどが丁寧に描かれている。それが非常にリアルで作家自身の体験かと思うほどである。
この間もフロンティーノも様々な恋愛は繰り返しながらも本命のフェルミーナを忘れることはなくいつでも彼女を迎えられる準備を怠らず社会的成功していく。

フナベルの死後、70歳代になりフロンティーノの思いがようやくかなえられるのである。

フェルミーナからみるとフロンティーノとの初恋、フナベルトの結婚生活、そしてフロンティーノとの老後の恋愛という話になる。それを順序を追ってではなく時間が前後しながらストーリーが進行され、戸惑いながらもストーリーに引き込まれていった。

彼の著書の中では、読みやすくストーリもわかりやすいので、個人的には非常に楽しめました。お勧めの一冊です。
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