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武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

価格:¥ 714 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:新書
ページ:222頁
JAN:9784106100055
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 ありのままにいう。この本はめちゃめちゃ面白い。磯田道史『武士の家計簿 加賀藩御算用者の幕末維新』 [ デジタル・クワルナフ ] at 2009-03-17 01:07:35
武士は喰わねど高楊枝。でも、それはしたくてしてるわけじゃないんだ! 『武士の家計簿 加賀藩御算用者の幕末維新』 (磯田道史。新潮社。新潮新書。2003年。680円) 「最近発見された金沢藩士猪山家の文書には、金沢藩の御算用者として働いていた猪山家の三代に渡る精細な家計簿が含まれていた。この家計簿からこれまでほとんど知られていなかった武士の経済状況を調べ、さらに幕末から明治を生きた猪山家の立身出世の物語を生き生きと読み解いていく。」 江戸時代の武士の生活について、金沢藩士猪山家を中心に調べていく良作。 この本が出たのは2003年ですが、2006年の夏ごろにこれの内...
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エディターレビュー
   東京・九段の靖国神社に立つ「大村益次郎」像の建立に力があったのは、加賀前田家の「猪山成之(しげゆき)」という一介のソロバン侍だった。幕末の天才軍略家と一藩の会計係の間に、どのような接点があったのか。「百姓」から軍略の才一つで新政府の兵部大輔に上りつめた大村と、ソロバン一つで下級武士から150石取りの上士にまで出世した成之の出会いは、いかにも明治維新を象徴する出来事だが、著者は偶然発見した「金沢藩猪山家文書」から、その背景をみごとに読み解いている。

   猪山家は代々、金沢藩の経理業務にたずさわる「御算用家」だった。能力がなくても先祖の威光で身分と報禄を保証される直参の上士と違い、「およそ武士からぬ技術」のソロバンで奉公する猪山家は陪臣身分で報禄も低かった。5代目市進が前田家の御算用者に採用されて直参となるが、それでも報禄は「切米40俵」に過ぎなかった。しかし、120万石の大藩ともなると、武士のドンブリ勘定で経営できるものではない。猪山家が歴代かけて磨きあげた「筆算」技術は藩経営の中核に地歩を占めていく。

   本書のタイトル「武士の家計簿」とは、6代綏之(やすゆき)から9代成之(しげゆき)までの4代にわたる出納帳のことである。日常の収支から冠婚葬祭の費用までを詳細に記録したものだが、ただの家計の書ではない。猪山家がそれと知らずに残したこの記録は、農工商の上に立つ武士の貧困と、能力が身分を凌駕していった幕末の実相を鮮明に見せてくれる。220ページ足らずとはいえ、壮大な歴史書である。(伊藤延司)

レビュー
維新以降の話がおもしろかった Date:2010-02-07
おすすめ度
明治維新の武士の資産運用とか 旧主君と天皇についての尊敬の度のちがいとか いろいろおもしろかった 歴史モノの本としては 異常なくらいの売れ行きで 書評の数の多さ 誰にでも進められる本です
家計簿つけたくなりました。 Date:2010-01-30
おすすめ度
『武士は食わねど高楊枝』『ザンギリ頭をたたいてみれば文明開化の音がする』

幕末維新時代における、『加賀藩の会計下級武士』の生き様が、37年間という超緻密で正確な家計簿を通して、まるでタイムスリップしたかのように再現されます。

この時代、武士の8割以上が没落し、親戚や同僚の悲惨な窮乏生活を横目に、猪山家がいかにして時代を読み、成功していく様が読み取れます。

重要な事は、やっぱり処世術と教育そして、根気よくメモるということは大事なのかもしれませんね。
戦争といえば? 戊辰戦争です Date:2010-01-29
おすすめ度
読後、
慶応・明治・大正・昭和時代まで、
戊辰戦争以後辛酸を嘗め尽くしてきた、
我家のご先祖様方に思いを馳せました。
家計簿をとおして見える、生活・時代・処世術 Date:2009-11-18
おすすめ度
大好きな堺雅人さんがこの映画に出ると知り、とりあえず手に取りました。

歴史は大嫌いで学校で習ったこともほとんど覚えていませんが、
以下の点で、単なる歴史資料の読解本を超えた面白さがありました。

・当時の人々が抱く、幸せ像・日常のちょっとした心の動きなどがイメージできる
 - 教科書や歴史本ではなかなかこういったエピソードを知ることはできません。
  しかも手紙やメモ書きなどの資料に基づいているのでリアリティがあります。
 
・「数字」に基づいた、確かな感覚
 - 当時の家計簿・項目(衣類、季節行事の出費など・・)のそのままの表や、
  いまの感覚に直した換算表もあり、知識・教養として身につきます。

・著者の「あとがき」は必見
 - 最後のたった2ページですが、すべてが、非常に含みのある言葉だと思います。
  学生のときに読んでいれば歴史への取り組み方が違っていたかも。

猪山家のように、時代に柔軟に身を任せつつも、時流を読む力・どこでも通用する
能力を地道に磨く努力を怠らないでいたい、と思いました。
とりあえず、簿記でも勉強しようか・・・?なんて思い立ってみたり。

映画化が、とても楽しみです。

よく研究しています! Date:2009-06-28
おすすめ度
江戸時代の,武士の暮らしが家計的な面からよく調査されています。
具体的な,現代生活との比較評価もされていて最後まで興味を持って読むことができました。
歴史ものが好きな方、江戸時代の会計に興味ある方は面白く読めると思います。
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