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光の指で触れよ

価格:¥ 2,310 (税込)
出版:中央公論新社
カテゴリ:単行本
ページ:521頁
JAN:9784120038686
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 「光の指で触れよ」 池澤 夏樹 [ 明けない夜明けを待つあいだ ] at 2008-02-25 00:54:22
小説。新聞で連載されていたようですね。 土の匂いに導かれて離ればなれの家族が行きつく場所は―。 幸福なあの一家になにが起きたのか。意図せぬ変化を余儀なくされた家族の崩落と再生、現代に生きる困難と、その果てにきざす光を描く長編小説。 大好きな池澤氏の作品。「タイトル忘れたけど池澤夏樹の新刊が出てたよ!」と聞いたので早速検索。これかー、と思い図書館で予約。出たばっかりなのに予約件数ゼロ。え、人気ないの?素敵なのに。 それはさておきこの本。「すばらしい新世界」の続編であります。あれから数年。森介には妹が出来たものの、全寮制の学校に入って遠くで暮らしている。林太郎とアユミは、と...
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レビュー
期待していただけに、残念です Date:2009-03-04
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この本と「星に降る雪/修道院」を続けて読みました。
とても期待して。
あれ?池澤氏どうしたのかな?というのが2冊読んだ感想。
少々寂しい気分です。
日常とは絶対異次元ではあるけれど、リアルで冷静・客観的、
しかし突放されていない。池澤氏の小説世界にずっと惹かれて
いたのですが、2冊とも非常に違和感があった。
本書は「すばらしい〜」の続編ではないにしても、登場人物の
その後と言う設定。しかし今回は人物に全く魅力なし。
テーマはわからない、というか安易な設定過ぎて何も言えない。
何故この結末か?
少しスピリチュアルな人生の旅について Date:2008-11-22
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「すばらしい新世界」の登場人物が巡る人生の旅を軸に、社会の活動と科学の共存に
ついて模索した著者のアイデアが展開されています。

前作で中心になっていた風力発電を一方的に良しとするわけでもなく、科学技術を
悪とするわけでもない。

本書で読むべきは主人公達が出た人生の旅において、静かに、そして真剣に自分と
向き合う姿勢に現代社会の消費姿勢に対して救いを求めた、精緻とは言えないまでも、
ある程度まで高めれた池澤夏樹の世界観ではないかと私は思います。

ただし、そうは言っても小説ですので、当然に過ぎる結末が随分と早い段階で
推測できてしまい、安心して読んでいられますが、一方で予定調和なストーリー
展開に物足りなさを感じてしまうの面もあり、やや残念ではあります。
失速なのでしょうか Date:2008-09-26
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落胆。
以前の小説では、あれほど登場人物が、特に女性が魅力的に描かれていたのに、この小説には惹きつけられる人物がいませんでした。林太郎さえも、です。
人生の苦しみを乗り越える過程で、あまりにも都合がよすぎることに助けられてしまうのが、冷徹に事実をみつめて論評を書く池澤夏樹らしくないと感じました。
長編小説という媒体の持つ豊かさを感じさせてくれる小説 Date:2008-06-01
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長編小説という媒体の持つ豊かさを感じさせてくれる小説だと思う。
共にこの小説を読み終えた友人と、語り合うとすると、次から次へと話題が出てきて、とまらないんじゃないかと思います。環境問題について話してもいいし、中年の恋や、生きる意味や、仕事でのやりがい、小説の構造、作者池澤夏樹、農業、共同生活、フランスやスコットランドの風景、スピリチュアルなものといった話をしてもいいし、最後の場面でのアユミの決断や、個々の場面での登場人物の行動・決断について、意見交換をするのもいいと思う。結局人生は、いつまでも自分探しの旅なんだねって確認し合ってもいい。

友人と話をするのと、ブログを書くのは似ていて、この小説について書くことはいくらでもある。何を書こうかとしばし考え、この贅沢な悩みを生む、長編小説の芳醇さそのものが、読後の印象として一番強いものなのかなと再確認したところです。

普段目にすることができない、ヨーロッパのコミュニティやエコロジカルな人々との語らいに登場人物と共に「参加」し、静かな部屋の中にいながら、多くを経験し、考え、豊かな時間をすごすことができました。

池澤夏樹の小説・評論・エッセイは、初期作品から全部読んできていたのだけれど、ここ2・3年ご無沙汰していました。同時代の小説家やミュージシャンとは、ある時期自分と波長があって、作品が出るたびに同時に読んでいくような幸せな関係がしばらく続き、でも、どこかで、関心のずれがうまれてお別れするってことになるのが常。でも、幸いなことに、池澤夏樹の文書をまた読みたくなりました。今回は、次回作を待たずに、ご無沙汰していた2・3年の作品をまとめて読めるのも、ちょっと幸せです。

論理的展開がここまでないなんて・・・?? Date:2008-05-04
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人に話しながら自分の考えをまとめる人がいます。この著者はそういった人とは両極端に位置する立場だと20年以上認識していただけに、残念至極です。思考や文章をペーパーより先にPC上で公開することの影響でしょうか。人物像は不明確だし(特に美緒)、登場人物の思考の流れの展開が中途半端すぎて、どこまで著者は読者の想像にゆだねているのか首をかしげてしまいます。
終結部があまりに保守的なのも個人的に落胆しました。パックスを初めとする様々な家族形態について壮大かつ真剣きわまりない試みを長年続けているフランスに滞在する著者ならではの展開かと期待していたのですが、これじゃホームドラマです。
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