科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))
価格:¥ 819 (税込)
出版:中央公論新社
カテゴリ:新書
ページ:271頁
JAN:9784121018434
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で36944位
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新着本としてトップページに載せてはいませんが、「海外の小説・エッセイ」のページに以下の本を追加しました。 『予告された殺人の記録』 G.ガルシア・マルケス/野谷文昭(新潮社) 『ホテル・ニューハンプシャー[上下]』 J.アーヴィング/中野圭二 (新潮社) 『インドへの道』 E.M.フォースター/瀬尾裕(筑摩書房) 『モーリス』 E.M.フォースター/片岡しのぶ(扶桑社) 『火星人ゴー・ホーム』 フレドリック・ブラウン/森郁夫 (ハヤカワ・ポケットファンタジー) 詳しくはこちらをご覧ください。 http://t-furuhon.com/page_novel.w/...
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レビュー
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大学生の自分としては…… Date:2010-02-11 おすすめ度 ![]() 科学者というひとつの職業について知ろうと知人に薦められ読みました。 過去の偉人達のエピソード、時代背景等、理系でありながら恥ずかしいことに知らずにいたことが色々と書かれていました。 どういった人が科学者に向いているのか、科学者の心構えとはどういったものなのかということが語られているのですが、何分研究というものをまだ体験していない学部生である自分にはどうにもピンとこないものがありました。 恐らく大学四年、あるいはある程度研究を経験し、このまま研究に没頭すべきか就職すべきかという分岐点に立ったときこの本は一つの参考になるのではと思います。 |
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自分の中の科学者としての資質に目覚める... Date:2008-09-26 おすすめ度 ![]() 古い話になりましたがいまから20年以上前、大学院2年め(M2)のときに、 就職かドクターコースか進路を迷っていました。結局、就職してしまった のですが、当時、このような本に出会っていれば、自分の人生は大きく 変わっていたかも知れません。 当時、書評者がもっとも不安に思ったのは、研究者として生きていくためには、 自分の私生活(「楽しみ」と言い替えてもいいかもしれません)を研究のために 捧げなければならないということでした。そこまで没頭することにより始めて 科学者としていい研究ができる...自分にはそこまでの覚悟があるか? また、博士課程に進んだ場合、本書ではバイオリン工房の例で説明されていますが、 指導教官と徒弟制度のような密な関係を持たねばならない...ちょっとそれは 勘弁してほしい。 結局、上記のような理由で就職を決意しました。本書によると、現在でもこの状況に 大きな変化はないようです。とすると、結論は変わらないじゃないか、ということに なるのですが、アインシュタインから寺田寅彦まで、科学界のスーパースターの エピソードを読んでいると、「研究者」として生きるという一生がすばらしく 思えてきてしまう。 会社では研究所という場所で多くの時間をすごしましたが、研究と言われるものの 実態は、単なる試験のようなものでした。それと引き換えに、アフターファイブは 無理としても、土日の休日はしっかり確保され、私生活の平穏は確保される。 幸せでいい人生だったと言いたいところですが、就職して20年を経た今でも、 本書を読むと、自分の中の科学者として資質が騒ぎ出す。もし、当時迷って いた頃に本書を読んでいたら... 人生の岐路にいる若い人と、若い人を指導する立場の人に勧めます。 文句なしの★5つです。 |
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科学者という仕事に向けて Date:2008-04-30 おすすめ度 ![]() 学生の方,とくに大学院に進学して,何かの学問を究めたいという人がいれば,一度読んでおいた方がいい本だと思います。研究の面白さや奥深さを説く一方で,研究が厳しいものであることも書いてあります。 最近は大学院に進む人が多くなっていますが,このような本は意外と無かったのではないでしょうか。この本は,研究をするためには何が必要かということを伝えています。 しかし,決して肩に力を入れて読むような本ではありません。章の頭には,アインシュタインやニュートンなど過去の偉大な科学者の残した言葉や業績について書かれた部分がありますが,この部分は短い伝記のようで,面白く読めます。 |
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「独創性」の生み出し方なんてありません! Date:2008-03-24 おすすめ度 ![]() 題名から、理系の学問分野についてだけ語られているのではないかと思ってしまいがちだが、実際にはそうではない。本書に登場する人物には、アインシュタイン、朝永振一郎、キュリー夫人など科学者が多いのは確かだが、クラシック音楽、将棋、マジック、パズルなどなど、様々なトピックが本題に絡めて登場してくるので、理系分野に精通していなくても楽しく読める(もちろん、予備知識があるほうがより楽しめるだろう)。内容としても良くまとまっていて読みやすい。 副題にもかかわらず、「独創性がどうしたら生まれるのか書いていないじゃないか?」という意見もあるかもしれない。けれども、そこらのハウ・ツー本のように「こうしたらあなたにも独創性が!」と決して書かないところが誠実でいい。その程度で生まれる「独創性」なんてどうせニセモノに決まっている。偉人の足跡を仰ぎ見て、「自分ももっと頑張らなくては」と思うことこそホンモノの独創性への闘いの第一歩だろう。そういう気持ちにさせてくれるので、この本には星5つ。 |
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「自分の強さを過信する人は自分の弱さを知ろうとせず,自己に向き合う時に目をつぶるしかなくなる」(80頁) Date:2007-12-24 おすすめ度 ![]() 1964年(東京)生まれ。筑波大学付属高校卒業後,浪人・留年することなく東京大学理学部物理学科卒業(87年),東大大学院理学系研究科博士課程修了(92年,理学博士)と同時に医学部(助手),ハーバード大学医学部リサーチフェロー(95年),翌年MITでチョムスキーの元で研究,東大総合文化研究科(助教授,97年)。日本神経科学学会奨励賞受賞(01年)。「脳機能マッピングによる言語処理機構の解明」により第19回塚原仲晃記念賞(05年)。『言語の脳科学』(中公新書,02年,第56回毎日出版文化賞)。 すげぇ経歴。脳科学が専門みたいだが,同氏のHPをみると英文・和文で論文が多数。啓蒙的な著作も本書を含めて多い。本書各章にはアインシュタインから始まって,ニュートン,朝永振一郎,寺田寅彦,ダーウィンなど,典型的な理系科学者ばかりかと思いきや,チョムスキーも取り上げられている。根井雅彦(京大,経済学史)の理系科学者的翻案かという第一印象は崩れ,これらの科学者は囲み記事的な扱いで,主張に近そうな発言を引用する枕詞的に使っているだけだった。 「自分の強さを過信する人は自分の弱さを知ろうとせず,自己に向き合う時に目をつぶるしかなくなる」(80頁)という台詞は,かっちょいいと思います。 しょぼい経歴しかない僕が,すんげぇ経歴の持ち主に対してとても不遜な言い方にって申し訳ないが,著者に年齢の近い中年オヤジにとっては“だから何?”という感じ。それでも,中高生や大学生(とくに理系)には好適だと思う。なぜ“だから何?”的感想しか持てないのかというと,本書を鵜呑みにすると,最高の業績を残した科学者は同時に最高の人格者でもあったのだ的なことになってしまう。いやいや,実際は全員ではないよというのが僕の反論。能力と個人倫理や人格的魅力は別物だよというのが僕の印象。 でも,酒井先生は立派な人だと確信しています!(^O^)/ (938字) |


