照葉樹林文化とは何か―東アジアの森が生み出した文明 (中公新書)
価格:¥ 1,029 (税込)
出版:中央公論新社
カテゴリ:新書
ページ:322頁
JAN:9784121019219
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で188269位
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レビュー
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南寧を訪問したことがあります。 Date:2009-04-11 おすすめ度 ![]() 本書の照葉樹林文化からは離れているかもしれませんが、 中国南部の南寧を訪れたことがあります。 北京の漢民族と南寧の人たちとの距離よりも、 日本人と南寧の人たちの距離の方が、短いと感じました。 直感は学術的ではありませんが、学術の理解に直感は必要だと思われます。 南からの文化が、日本の文化の何割を占めるというような定量的な結論が出せるかどうかはわかりませんが、少なくない比率だという感触を持っています。 そういう感触を持って読むと、楽しく読むことが出来ます。 百聞は一見にしかずとか、現地、現物といいます。 本書を読まれた方は、どこか現地に行かれることをお勧めします。 観光、視察などの枠を気にすることなく、 現地をくまなくみるのがよいかもしれません。 私は南寧では、ある案件の会合を5日間したほかは、 民族博物館を訪問しました。 |
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人間文化の曖昧さと分類 Date:2009-01-12 おすすめ度 ![]() 様々な変化を見せる人間の営みを「分類する」ことは難しい。分類という行為のレベルを素粒子から人間社会にいたるまで同じレベルに設定すると、例外だらけの人間文化の分類などとうてい不可能なことになる。だから人間文化の分類なんかあきらめようよ、などといってもそれで誰もが納得するわけではない。分類したいという欲望は人間が持つ不可避な本能のだ。ただし例外を次々持ち出してくることはかえって事態を混乱させ、いたずらな細分化を招くことにもつながる。文化が持つ曖昧さに私たちは馴れなくてはならない。 |
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照葉樹林文化論の新展開 Date:2007-12-24 おすすめ度 ![]() すでに提唱されて久しく、多方面で影響を及ぼしている壮大な仮説体系である「照葉樹林文化論」。 本書は現在の観点から、本論の展開を追う。また、佐々木高明氏と新進気鋭の学者との対談が白眉である。近年注目されている長江文明や、稲作伝来論、環境考古学とのすり合わせはスリリングなまでに興味深い。仔細な点においてはまだまだ検討の余地があろうが、その追究にはロマンと学術の理想的なバランスがある。 |
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天に唾してみました Date:2007-11-28 おすすめ度 ![]() 日本文化論に「騎馬民族渡来説」と並んで燦然と輝く「照葉樹林文化論」の提 唱者による、その概説と研究史の紹介。最新のトピックを盛り込んだ座談会も 収録されていて、お得です。 関係ないけど、世に罵詈の言葉も見つからない低レベルな新書があふれる中、 中公新書は頑張ってるなーと思います。 基本的に、照葉樹林文化論、とっても面白いです。 いろいろ想像も広がりますしね。ただし、「へ〜」とか「ほ〜」とか言って漫 然と楽しんでいる分には、という限定付き。 そうなんじゃないかという推測が後に遺跡からの出土品によって裏付けられた り、花粉分析とかDNA分析とかに傍証を得ていたりとか、まったくの荒唐無稽 とは申しません。でも、生物学の「今西理論」とか「文明の生態史観」もそう だけど、この京都大学グループの打ち出す風呂敷は、個々の事実はそのとおり でも、事実を集めた後の絵柄が飛躍しすぎで論証できないものばかりな印象で す。さらには、この学統のフィールドワークって、方法がないように思うのですよ。 苗族とかアッサム地方とか、現地の言葉はどうなんでしょう?覚えてから行っ たんでしょうか? なんか「珍しいとこに行ってきたよ。面白いもんがいっぱいあったよ!」とい うのと、どう違うんでしょ。なんか、すんげー主観的。 なんつーか、研究する人(この場合は著者)の才能に依存しすぎ。 逆に、そんなところから、ああまで大きな風呂敷を広げたその構想力はすごい、 とは言えるかも(でも個々の事実はともかく、列島への渡来の四つの画期なん かのお話しは学術的なレベルでの証明はできないと思いますけどね)。 あと、個人的に「・・・といえる。」って言い方が微妙。 「いえるか?」という脳内ツッコミが入るだけじゃなく、「といえる」という可能的推定で 事実が確定したかのようにして推論を重ねていくのは、どんなもんかと。 |


