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ノラや (中公文庫)

価格:¥ 760 (税込)
出版:中央公論新社
カテゴリ:文庫
ページ:321頁
JAN:9784122027848
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で50583位
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レビュー
また読みたくなって… Date:2009-12-04
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大分前の著書なので、私も読んだのは数十年前。 懐かしい大切な思い出のように時々思い出す「ノラや」
押し入れの奥に好きな本と眠ってるけど、また読みたくなって買う事にした。
多くは難解な、でも優れた作品を生み、厳しく、時に周囲を怯えさせたという内田百間。
そんな作家だけに、読者に心の痛みをさらけ出し、ノラへの募る思いを作品に残し…その愛情、哀しみは時を経ても、強く伝わってくる。読みやすい簡潔な文章で、声を出して笑ってしまう下りもあり、大好きな本。
元気でいるかい?お前は何処へ行ったのかノラよ! Date:2009-10-30
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猫好きではないと思われる著者がひょんな事から住ついた野良猫に対する愛情がヒシヒシと
伝わってくる。文中、猫の習性も細やかに描写され共感できる。我が家にも1匹猫がいるので
涙しながら読んだ。猫好きの人の記憶に残る1冊になる事間違いなし。
帰っておいで Date:2009-06-29
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猫好きの間でひそかに話題になっていた本。
廃刊という噂で、確かにその時は本屋・古本屋を回っても1冊も見つからなかった。
先日、ぽっと売られているのを発見。リクエストがあって復刊したのかな。

家に居ついた猫の「ノラ」が、ある日家を出て行ったきり戻らなくなる。
その後の百間の意気消沈する様が痛々しい。
庭で物音がすれば、ノラが帰ってきたかと戸をあけてみる。
そこには暗闇があるだけ。
ノラに似た猫がいると聞けば見に行く。
今度こそノラかも、と期待して読んでいたら、やっぱり違って私まで意気消沈する。

百間は「自分は猫好きの類ではない」と書いているが、自覚がないだけだろう。
猫の様子を仔細に旧仮名使いで書く百間先生の方が、むしろ猫より可愛い。
「猫の一番可愛い所は耳である。
いつも耳を折り畳んでやつた。
片一方をちやんと折り畳んで、これでよしと思つて、もう一つの耳に取り掛かると、人が折角折つたものをぴんと伸ばしてしまふ。」

ああ。ノラやノラや、帰っておいで。
”まあだだよ”の後に Date:2009-03-31
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映画をTVで観た後にこの本を読みました。はじめて内田百けんの本です。どなたかも書かれていましたが通勤途中にもかかわわらず、思わず笑う、泣けてしまう。それは、実話だから、そしてそれに対して自分がネコ飼ってるからとか亡くなったネコや居なくなったネコとダブらせてしまうとかではなく、この本の持つ読み物としての本物さに圧倒されるからだと思いました。書かれている時代の時間の流れ、空気、かわされる言葉、人とのつながり・・昔の日本は上品だったのですね。主演の香川京子さんがネコを抱いてる姿がこの本の深いところまで誘ってくれました。映画自体は多少退屈かな?くらいの感想しかもちませんでしたが、こうして原作の一部を読んでみるとやっぱり黒澤明ってすごいと思います。読み終えるのが惜しいけど読み進まずにはいられない本です。まだ、途中ですが書かずにはいられませんでした。
いい子だ、いい子だ、ノラちやんは Date:2009-01-03
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著者は以前猫を飼っていたが、そのころはそれほど猫に魅かれるということはなかったようです。しかし、野良猫の子のノラを飼うようになると情愛が深まり、ノラが失踪すると哀惜の情やみがたく、新聞の折込広告(英字紙にまで)や警察署への捜索願など、八方手を尽くしましたが…

「家内がお勝手でノラを抱いて、『いい子だ、いい子だ、ノラちやんは』と歌ふ様に云ひながらそこいらを歩き廻ると、ノラは全く合点の行かぬ顔をして抱かれてゐた。その様子の可愛さ。思ひ出せば矢張り堪らない」

感銘深い一節です。人は猫と出会うことによって、真の自己を見出すことができるのかもしれません。猫を飼ったことのない人は、まだ自分自身の本当の内面をのぞいてみたことがない…かも。

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