エミリーへの手紙

翻訳 小田島 則子 , 翻訳 小田島 恒志
価格:¥ 1,404 (税込)
出版:日本放送出版協会
カテゴリ:ハードカバー
ページ:280頁
JAN:9784140053904
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エディターレビュー
   れんが造りの小さな家でひとり暮らしをする老人ハリーは、孫娘のエミリーとだけは心が通じ合っていた。エミリーの父親でハリーの息子ボブは、ハリーを敬遠し、妻ローラとは離婚調停中だ。ボブ夫婦は痴呆(ちほう)の兆しが見えるハリーに老人ホームへの入居をすすめるが、入居の直前にハリーは息を引き取ってしまう。ハリーの死後、彼が書きあげた詩集を見つけたローラ。奇妙で無意味な言葉が並ぶこの詩集には、ハリーのパソコンに残された「エミリーへの手紙」いう26個のファイルを開くパスワードが隠されていた…。

   家族の再生という重いテーマを軽妙で洒脱(しゃだつ)な印象にしているのは、手紙を読むためには詩集に隠されたパスワードを解かなければならないというユニークな設定だ。パスワードは、文章のはじめの文字の組み合わせだったり、なぞなぞだったり。一緒になって謎解きに参加しているうちに、登場人物たちに感情移入してしまうという仕掛けが意外で楽しい。ともすれば説教臭く受け取られがちな老人の言葉を、ゲーム感覚で伝えるという著者の思惑は十分に成功しているといえるだろう。

   もちろん、ハリーの手紙そのものも「農夫とラバの話」「王様と3人の息子の話」「お金の話」など、ユーモアたっぷりで示唆に富むものばかりだ。手紙がひも解かれるたびに心の中に静かな波紋を投げかけられるローラたちはやがて、頑固者で変わり者にしか見えなかったハリーの、家族を愛する本当の思いに気づいていく。父親との和解、夫婦のきずな、家族愛など、ハリーの手紙の中には、人生をよりよく生きるためのヒントが息づいている。読者もまた、自分にとって大切なメッセージを手紙の中に発見することになるに違いない。(中島正敏)

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