だまされないために、わたしは経済を学んだ―村上龍Weekly Report

価格: (税込)
出版:日本放送出版協会
カテゴリ:単行本
ページ:281頁
JAN:9784140806630
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エディターレビュー
   JMM(Japan Mail Media)という「日本経済の回復」をメインテーマとするメールマガジンがある。おもなコンテンツは、村上龍が質問を投げ、それに対して金融や経済の専門家が答えるというQ&Aである。その専門家の多くは、彼が小説『希望の国のエクソダス』執筆のための取材を通じて知り合ったという。本書は、その質問に村上龍が添えたエッセイのうち、1999年3月から2000年12月までの分を加筆修正して1冊にまとめたものである。

   JMMは文章が長く、メールマガジンという媒体のままで読むにはやや困難をともなう。しかし、そのコンテンツは、金融、経済界の第一線で活躍中の専門家たちの現場感覚と深い思考に基づいた、非常に質の高いものである。そのため、これまでにもJMMを素材にさまざまな書籍や番組が作られてきた。本書は、それらの中でも最も取り組みやすい部類に属する。それは、話し言葉のインパクトと書き言葉の論理性をあわせもつことができる、メールマガジン独特の文体によるところも大きい。

   難点としては、「投げかける質問に添えたエッセイ」のみを集めた本であるため、「今後、日本に最適で、かつ達成可能な経済成長率というのはどのくらいなのでしょうか」といった、その後の展開が楽しみな問いかけに関しても意見、論争の部分は掲載されておらず、歯がゆい思いをすることがある点が挙げられる。(加島有理)

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