夢みる宝石 (ハヤカワ文庫SF)
原著 Theodore Sturgeon
, 翻訳 永井 淳
価格:¥ 756 (税込)
出版:早川書房
カテゴリ:文庫
ページ:312頁
JAN:9784150115487
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で177946位
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レビュー
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「人間」とは何者なのか Date:2009-07-18 おすすめ度 ![]() よかった、よかった、よかった! 最後の途轍もなく美しいシーン、それから姉から弟への詩情あふれる優しい手紙に涙が止まらなくなりました。蟻が最後の最後にこんな大どんでん返しをもたらすとは! 彼の作品の中でももっとも叙情的で痛切な美に満ちた傑作です。 幾重にも錯綜する人間関係と、それを一環して俯瞰する作者の筆のなんと自在なことでしょう。カーニヴァルというある意味非現実な世界を舞台に、「夢見る宝石」=水晶を生涯かけて探索し続けた人間への憎悪で凝り固まった男と、その水晶の夢の結晶である青年との心の力を傾けた凄まじい対決に手に汗を握ります。謎の美女ジーナの優しさと深い「人間性」、醜い外見から痛罵され続けた緑の男の「知性」など、一見すると矛盾して相反するように見える特性を幾重にも付加された魅力あふれるキャラクターたち。 水晶、という人ならざるものの生体を通して逆照射される「人間」とは何か、何者であるかを強く考えさせられる、美と夢想にあふれた作品です。 |
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水晶生物ファンタジー Date:2009-04-10 おすすめ度 ![]() 水晶たちが夢をみるというアイデアから、さらに人や動物や植物が生まれる という発想がすごいですね。 もっとも後半からその盛り上がりをみせる訳ですが、そこに至るまでの人間 ドラマも読ませます。 腹黒い父から逃げ出して拾われた先のカーニバル団が、非常に妖しい雰囲気。 この独特の妖しい世界こそが作品の肝だと思います。 ややクセのある作風だけに読みづらい面もありますが、その特異な世界観と 感性だけでも手に取る価値がありそうです。 |
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夢みる傑作 Date:2007-01-07 おすすめ度 ![]() 『人間以上』と並ぶ、スタージョンの最高傑作。ただし、『人間以上』はあまりにも傑作すぎて、解りにくいところがあるので、初心者には、解りやすく親しみやすい本書の方がオススメです。幻想的な美しさと、グロテスクなリアリティが、渾然一体と溶け合った、この不思議な味わいは、スタージョンにしか表現できない、全くオリジナルな世界です。気に入った方は、是非、『人間以上』や短篇集にも挑戦してみてください。 |
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スタージョンは、ほとばしってます Date:2006-09-01 おすすめ度 ![]() いつもスタージョンを読むと、脳味噌を引きずり出されて、グーと伸ばされて、知恵の輪みたいにこんがらかされた気持ちになる。たまに嘔吐感を感じることも。でも、それがたまらん。スタージョンでしか味わえない。この作品も、スタージョンの奇想天外さはほとばしっています。 |
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水晶は夢の世界で生きているので、彼らが夢を見ると現実になる。 Date:2006-08-11 おすすめ度 ![]() つまり、物語を語ることにより、 外面から見せるのではなく、 読者自身の内面にある憧憬、不思議、そんなものを 湧き出させる、そんなことが出来る数少ない 文学です。 虐待された孤児。 養父の家から家出する途中で会った同級生の女の子と会話。 信号で偶々停止した旅芸人一座のトラック。 天性の声の良さが幸いして旅芸人一座に拾われる。 一見、現実的な筋書きですが、言い表せない部分に 題名通りの夢幻的なものが込められています。 この本を読み終えた人は例外なく 孤児ホーティ君を通して、 物語から離れがたい何かを感じるはずです。 |


