巨大企業が民主主義を滅ぼす

原著 Noreena Hertz , 翻訳 鈴木 淑美
価格:¥ 1,400 (税込)
出版:早川書房
カテゴリ:単行本
ページ:309頁
JAN:9784152084989
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エディターレビュー
   イギリスのサンデータイムズ紙でベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーとして取り上げられ、イギリスではすでにベストセラーとなっているノリーナ・ヘルツの『The Silent Takeover』は、グローバル化時代の企業がいかに私たちの生活、社会、そして未来を変え、そしていかに私たちが享受する民主主義の根底を揺るがすかを述べている。

   世界トップ100の経済組織のうち、現在51は民間企業が占め、国家はたった49となっている。ゼネラル・モーターズやフォードの売り上げはサハラ以南のアフリカのGDP(国内総生産)を上回り、ウォルマートの収益は東ヨーロッパの大半の国々の歳入よりも高い値をたたき出している。しかし、大企業の支配の拡大を認識している人はごく少数だ。新聞の一面には政府の動向が大きく取り上げられ、ビジネスニュースは新聞の中面へと追いやられている。企業よりも政府の方が私たちの生活に影響を与えるとでも言うのだろうか? 私たちが投票する政党には本当に政治的行動を選択する自由があるのだろうか?

   イギリスをはじめとするヨーロッパでは、すでに大きな論争が沸き起こっている。本書は、私たちの現在の生き方、そして誰が本当に私たちを統治しているのかについて、新鮮かつ衝撃的な見解を述べている。幅広く支持されている若き経済社会学者ノリーナ・ヘルツは、以下の点について明確かつ専門的な視点でとき暴く。まず、世界の企業がいかに合法または違法な手法によって政府を操作し圧力をかけているのか。そして、シアトルやジェノバでの抗議運動や遺伝子組み換え食品に対する不買運動が投票行為よりもどれだけ有効な政治的な武器となりつつあるか。さらに、学校へのテクノロジーの供給からコミュニティーのためヘルスケアまでのあらゆる分野で、どのようにして世界の企業が国の担う役割を取って代わろうとしているのか。

   概してメディアや消費者の圧力受けている企業の事業というものは、良いものから悪質なものまで多岐にわたる。しかし、抗議運動であろうと企業の権力であろうと、どちらにせよ多少なりとも民主主義的だと言える。であるとすれば、企業が音を立てずに世界そのものを支配しはじめる状況のなかで、民主主義はどのような運命をたどるのだろうか。

  『The Silent Takeover』は、持つ者と持たざる者に二分される世界(スラム街と高級住宅地、極貧の人々と大富豪など)を認識することを私たちに問いかける。この受け入れがたい局面のなかで、著者は政治を活性化し民主主義を再建するための新たな手段を述べている。(Book Description)

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