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シャッター・アイランド (ハヤカワ・ノヴェルズ)

翻訳 加賀山 卓郎
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ユーズド:¥ 394より »
出版:早川書房
カテゴリ:単行本
ページ:416頁
JAN:9784152085337
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で122498位
おすすめ度:

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 ◎「シャッター・アイランド」 デニス・ルヘイン 早川書房 1900円 2003/12 [ 「本のことども」by聖月 ] at 2006-01-12 19:14:56
 出版年は昨年2003年12月ながら、間違いなく2004年の年末ランキング対象本として、上位を伺うこと間違いなしの話題作である。デニス・ルヘイン(早川版ではルヘイン、角川版ではレヘインの表記)の新作ということもあるし、何しろ本の装丁として最後の部分が袋とじになっているのである。そしてその袋とじになっている部分を焦りながら開くと、中からなんと!モロダシ美少女ヌードが!出てくるわけないけど(笑)、まあ袋とじっていうだけで、やっぱ興味をそそられるわけなのである。  主人公の保安官が、シャッターアイランドと呼ばれる島を、初めてコンビを組む相方と訪れる。イメージとしては孤島といったところか。...
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レビュー
デニス・ルヘインが仕掛けた、見事な“騙し”のテクニック Date:2007-02-02
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1954年、ボストン沖の孤島にある、精神を病んだ犯罪者のための病院からひとりの女性患者が姿を消した。嵐の中、相棒とともに捜査をする連邦保安官、テディ・ダニエルズの前で、次々と起こる不可解な出来事。そして明かされる想像を絶する真相とは・・・。

本書は、巻末の解決編が“袋とじ”になっていて話題を呼んだ。名作『ミスティック・リバー』の作者、デニス・ルヘインが、大胆な仕掛けで新境地を切り開いたとされるミステリーである。

嵐に閉ざされた孤島、密室、人間消失、暗号、不可思議な事件の続発と、謎解きのスリルはありそうだが、すわ本格ミステリーか、と思って読んでいると、そうでもない。では、捜査小説か、冒険小説かというと、そうでもなさそうである。途中から、なんかおかしいぞと思って読み進み、“袋とじ”部分に入ってゆくと、とんでもない“どんでん返し”が待っていて、見事に“騙されて”いたことに気づく。しかもそう言われてみれば巧みな伏線が冒頭から張り巡らされていて、すべてがラストの“真相”にぴたりと当てはまるのである。

本書は、ゴシック・ホラーの雰囲気が漂わせながら、そして見事に人の心を揺さぶる快作である。
「オレ、レヘイン詐欺」 Date:2004-04-29
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「オレオレ詐欺」ってどうして引っかかってしまうんだろう?交通事故かなんかでコワい人に脅かされちゃうような、いかにもーって肉親がいるんでしょうね、きっと。大抵の人はそういう胡散臭い話には乗りませんよね。騙されちゃうのは「こんな立派そうな人が私を騙すはずがない」っていう先入観があるからですよね。

アンジー&ケンジーのシリーズや「ミスティック・リバー」から読んでいる僕には「デニス・ルヘインはかくあるべしっ!」という確固たる先入観がありました。そして読み進むにつれ、うんうん設定はずいぶん変わっているけど相変わらずのルヘイン節だわいーと納得し、さて結末はどうなるんだろう、良くできたサイコ・サスペンスだなあーと引き込まれていったのですが‥なんだこの袋とじは?そして、なんなんだ、このキングやクーンツも顔負けのアメリカンでグロテスクな結末は?

プロットや文章で読者を騙すばかりでなく、自分の作風までも引っ掛けの道具にしてしまう、このしたたかさ。僕は完全に騙されました。「まさかルヘインさんが、こんなことをするなんて‥人間の絶望や悲しみを描かせたら右に出るものはいないヒトだったのに」なんて近所の住人のインタビューが聞こえてきそうです。やられました。

こんなにも深く。 Date:2004-03-30
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「ああ、もしかしたら、いや、たぶんきっと!」
ひとりごとを言いながら読んでいたので、家人に白い目で見られた。
袋とじを開く前に大体の予想はついたが、
こんなにも深く傷ついた男の話だとは思ってもみなかった。
会話でストーリーを進めるという怠惰な書き方のミステリが多い中、
ルヘインは主人公の心理をこと細かに描くことで、読者を引きつける。

わたしたちは主人公になりきって、物語の海を泳ぐのだ。

ひとの心の孤独、哀しみというテーマのほかに、「愛とは」と考えさせられる。
『ビューティフル・マインド』を思い出した方もいらっしゃいましたが、
わたしは『べティ・ブルー』を思い出しました。
こんなにも深く誰かを愛することができるのか、と。
文庫化しても、袋とじ? Date:2004-01-25
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男性にとっての袋とじ本と、女性にとっての袋とじ本って、やっぱり期待度や期待のベクトルが違うんだろうなあ・・・などと考えつつ、びりびりと破りました。

本を破る、ってのは、女性の私にとっては、経験のないことで、本は大事に扱うのが当然と思ってきたので、すごく抵抗がありました。夫は、週刊××系の最近よく見る袋とじ雑誌をざくざくはさみで切ってまして、「いいなあ楽しみがあって」と羨ましく思っていた矢先でした。

などと、「袋とじ本」に興味を持っていた私にとって、この本の袋とじはただ「大事な本を傷つけてしまった・・・・・」ということで終わってしまいました。その部分に関しては、残念。

内容は、面白かったですよ。映画化されるそうですが、いかにもそんな感じがしますし、「ミスティック・リバー」を読んでいない私は、是非読まなくてはと強く思いました、映画も見なきゃ。
ラッセル・クロウがアカデミー賞をとった、「ビューティフルマインド」に、
とても近い気がしますが、気のせいでしょうか?

なるほどこう来たか Date:2004-01-20
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世評では大どんでん返しがあるからという話だったので、注意して注意して伏線に気をつけながら読み進めていたが、なんか、途中から話がおかしいなあと思い始める。そしてやはり話はおかしかったのだ。実はこの手のオチは良くあるオチで、類書は多いが最後までひっぱる作者の筆力は大したものだ。エンターテインメントとしては「あり」だと思う。「孤島の謎に挑む潜入者が孤独な戦いを続けていくうちに、自身の謎にはまりこむ」といったプロットは倉橋由美子の「スミヤキストQの冒険」を彷彿とさせて、懐かしい思いで読み終えた。
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