少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
価格:¥ 1,470 (税込)
出版:早川書房
カテゴリ:単行本
ページ:279頁
JAN:9784152089953
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で10495位
おすすめ度:
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レビュー
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ミステリーではなく、少女のお話 Date:2010-01-25 おすすめ度 ![]() 「告白」が非常に面白かったので期待して読みましたが、 やっぱり前作ほどの衝撃、興奮は得られませんでした。それが非常に残念。 ただ、読みやすいし書き方もウマいので一気に読めました。 色んな糸が繋がって繋がって、ここまでやるか!っていうくらい絡めてきますけど、 それが面白さに特に繋がっていないのが本作の惜しいところです。 そういうミステリー要素よりも、主人公二人の「少女」らしさが上手く描けているのを評価したいと思います。 少女の時って、ここまで顕著じゃないにしろ、誰もが嫉妬や猜疑心や虚勢に苛まれていて。 少女の時期だけ、少女特有の感じを非常に鮮明に描けてます。 自分が女だから言えますけど、少女っていう生き物は本当怖いです! |
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視点の入れ替えが非常にわかりにくい Date:2009-12-20 おすすめ度 ![]() 由紀と敦子のような女子高生像は、「そんな理由のために病院や老人ホームに行く人間は常識的にありえない」という不謹慎さは感じますが、周囲の人物に対するドロドロした感情は、現実にありそうなリアルさは感じました。 ただ、ストーリー展開のほとんどがそんな2人のドロドロした感情をひたすら読まされている印象はあり、平易な文章ではありますが、裏表紙の「衝撃の結末」という言葉がなければ、読むのはちょっと苦心していたかもしれません。 ただそれよりも致命的なのは、由紀と敦子の2人の視点が交互に入れ替わりつつ話が進んでいくのですが、その2人の視点の入れ替わりが非常にわかりにくいことです。 突然視点を交代させ読者を驚かせようとしているのかはわかりませんが、話の中で固有名詞を拾いつつ読み進めないと、「ここは由紀の視点か?敦子の視点か?」が非常にわかりにくかったです。 読み進めるにつれて、著者がかなり作り込んでこのストーリーを書きあげたことがわかりますが、この視点の切り替えの混乱もあり、テンポが失われ驚きも半減していました。 |
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筆力が足りないのか?プロットが良いだけに残念。 Date:2009-12-07 おすすめ度 ![]() 「告白」が大ベストセラーになった湊かなえ氏の次作です。 「告白」は周囲の反応ほどには私には響かなかったのですが、この「少女」はもっと響いてきませんでした。 なんとなくうねった幾筋もの線がどんどんほどけてきて真っ直ぐになっていく感じなのですが、偶然が重なりすぎて、物語が身の回り過ぎて、そして日常からは少し遠くて、どの線にも共鳴できずに読了してしまった気がします。 たぶん、作りは上手いんだと思います。ひねりも。でも感情が弱いんですかねぇ。もう少しこなれたら男性読者も増えると思うのですが。残念です。 |
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デビュー作であれだけの作品を書いた筆者の、真価が問われる2作目だったのだが… Date:2009-12-06 おすすめ度 ![]() 筆者のデビュー作である前作「告白」は、評判にたがわぬ凄い作品だった。この若さで、しかも、デビュー作にして、いきなりベストセラー作家になってしまうとなると、どうしても気になるのが、2作目だ。世の中には、いわゆる「一発屋」で終わってしまう作家も少なくなく、筆者が、どれだけの蓄積を持っているのか、あるいは、持っていないのか、その真価を問われるのが、この2作目の「少女」であり、そういった意味で、私は、興味津々たる思いで、この作品を読ませてもらった。 結論から先にいうと、この2作目の作品は、読者の胸に強烈に迫ってくるシリアスで重い物語であった「告白」と比べると、かなり出来が落ちるという以上に、内容も筆致も軽過ぎて、私にとっては、全く理解し難い作品だった。 まず、この作品の主人公である2人の少女が、「人が死ぬ瞬間を見てみたい」と、小児科病棟と老人ホームにボランティア活動に行くという設定からして、「何、これ?」という感じなのだ。たしかに、一応は、彼女らがそう思うに至った背景は、それなりに書き込まれてはいるのだが、それが、なぜ、「人が死ぬ瞬間を見てみたい」という願望に繋がるのか、論理に飛躍があり、説得力に欠け、その願望の奇異さだけが浮き上がってしまっているのだ。また、これは、筆者が意図的に行っていることだとは思うのだが、友達同士の友情は非常にデリケートに描かれているのに対して、2人の少女や牧瀬の死に対する見方は、終章まで終始一貫して、不謹慎なまでに軽い筆致で描かれているのだ。身内に重病の子どもや高齢者を持っている人がこの本を読んだら、たまらないだろう。 「衝撃の結末」とされている肝心のミステリ部分についても、登場人物それぞれの繋がりの連鎖が、あまりにもご都合主義的で、全くリアリティに欠けている。「告白」の衝撃の結末とは、緻密さも完成度の高さも、雲泥の差だと思う。 |
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心理描写は良いけども Date:2009-11-01 おすすめ度 ![]() この作者は人間の卑屈な心理を感知するのが得意なんだとおもう。それを大々的に表現したくて作品を書いているのが伝わりー ストーリーの精巧さに欠けている印象がのこった。狭い世界で全てつじつまを併せて 因果応報!に結びつけたのはわかるが 稚拙だとおもう。ラストに違和感が残ったのは私だけではないとおもう。 告白より劣ってしまったのは 作者の自己主張が激しく、登場人物がただの語り部であり、役者でしかなくなっていたからだろうか。もっと登場人物に深みをもたせてほしかった。 でも 次回作も気になるから読む! |

