ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)
翻訳 村上春樹
価格:¥ 1,470 (税込)
出版:早川書房
カテゴリ:新書
ページ:711頁
JAN:9784152090102
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で22181位
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レビュー
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ハードボイルド Date:2009-08-28 おすすめ度 ![]() ハードボイルドになじみのない世代にとって ハードボイルドとはこういうことを言うんだなとゆーよーな 主人公フィリップ・マーロウ。 その言動は常にシニカルでタフでかっこいいとも言えるが、 普通に考えるとちょっとかっこつけ過ぎじゃないのと思ってしまう。 しかしどこまでもハードボイルドに徹し、呆れかえるほど 皮肉が飛び交うこの作品世界では そう言ってしまうと成立しなくなってしまう。 ちょっと非常識な位徹底したハードボイルド。 それこそがこの作品なのだろう。 好き嫌いは結構分かれそうだ。 基本的にはミステリーなのだが、主人公のハードボイルドな語り口が 文学的で、謎解きうんぬんよりその世界観に読者は魅かれていくのだろう。 作者レイモンド・チャンドラーはフィッツジェラルドに傾倒しており、 その影響を大きく受けていると訳者・村上春樹は指摘する。 その村上氏自身、そのフィッツジェラルドとチャンドラーに影響を 受けていると自ら告白している。 村上氏の小説の主人公はハードボイルドな感じはしないが、 そう言われてみれば確かにマーロウのようにタフな精神構造の持ち主だ。 700ページにおよぶ分厚い作品だが、非常にスムーズに読める。 鞄に入れて持ち歩くのが少々重いのがたまにキズw |
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甦ったのは? Date:2009-07-24 おすすめ度 ![]() 人は愛する者達を突然失った時どう立ち直れるのか、訳文の巧みさもあって、胸を打つものがある。チャンドラーのミステリー小説この作の前の「さよなら、愛しき人」と一緒に読むとテーマがミステリーというだけの純文学の一端みたいに思える。独特のスタイルで惹きつけられてとにかく面白い。 |
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台詞の切れ味の悪さ Date:2009-06-06 おすすめ度 ![]() 十年ほど前に清水俊二訳で読み、感動し、それから原書を手に入れ、それを繰り返し読んできた。そして今回、村上春樹が訳したということで読んでみた。あとがきはとても楽しめた。とても気持ちが伝わる。しかし肝心の翻訳は、少々がっかりしてしまった。地の文はともかく、台詞に原文の切れ味が感じられない。そして台詞はこの作品の中で、極めて重要な役割を担っている。この村上訳に対する何人かのレビュワーの言う通り、台詞は清水俊二訳の方が優っていると思う。 村上春樹の作品に対する思い入れはとてもよくわかるが、残念ながら彼の文体は(Raymond Carverの文体とは対照的に)Raymond Chandlerの文体とはあまり合わないような気がする。 |
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時代を背負う作家が描く、頑なに自身のプリンシプルを守る探偵フィリップ・マーロウの最高峰ミステリ小説 Date:2009-06-04 おすすめ度 ![]() 第1次世界大戦に従軍し、石油関連企業の副社長まで上り詰めたレイモンド・チャンドラーが1953年に18歳年上の病床の妻の側で書き上げた本書は、資本主義が崩壊し始めた2009年にも十二分に通じる多くの示唆を内包していました。 例え窮地に陥ろうと、損をしようと、自分のプリンシプルに何処までも忠実に行動する探偵マーロウの生き様は読者に共感と憧憬を抱かせます。そして、訳者あとがきで「小説というものを書き始めるにあたって、僕は多くのことをチャンドラーから学んだ」と村上さんが語るように、マーロウの生き様に読者は少なからず村上作品の主人公のそれを重ね合わせることになります。 米国社会の闇の実相。ミステリとして十分な仕掛け。我々が無意識の内に憧れる、金や他人に左右されずに自分の信念に忠実に生きる純粋なマーロウの行動。そして、ある種の人だけが経験できる魂の交流の物語。それらが一部冗長であるものの見事に描かれており、村上さんをして二つ返事で翻訳に従事させた超一級の小説です。 |
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軽い Date:2009-05-28 おすすめ度 ![]() 『ロング・グッドバイ』が発売したときに購入し、その世界に酔った。今回『さよなら、愛しい人』を読んで改めて読み返そうかと思ったとき、この軽量版を知った。2冊目にちょうど良い。人へのプレゼントにも良い。表紙のセンスも絶妙。大好物だ。 |


