100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図
翻訳 櫻井 祐子
価格:¥ 1,890 (税込)
出版:早川書房
カテゴリ:単行本
ページ:381頁
JAN:9784152090744
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で825位
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レビュー
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日本の未来は暗くない(かも)。 Date:2010-02-05 おすすめ度 ![]() この本読んだら、 なんか元気が出てきたーっ(`・ω・')シャキーン |
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興味深い試み Date:2010-02-01 おすすめ度 ![]() まさに「信じるか信じないかはあなた次第」といったところでしょうか。 タイトル通り、向こう100年の世界を予測するという大変興味深い試みだと思います。 日本も主役級(?)の存在で登場するので、そういった意味でも興味深く読み進められるものだと思いますし、本書の予測の基礎となっている「地政学」とはどういうものなのか、といったことにも関心が湧いてくるものでした。 世界が、果たして本書に描かれたような軌跡を辿るかどうかは、もちろん今のところ誰も知る由はありませんが、特に日本に関して言えば、方向性はどうあれ明確な国家戦略を描いて先導していくようなリーダーが現れるのかどうかというところが、率直に気になりました。今日の政治の堕落ぶりを見ていたらなおさら・・・。 |
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おんもしれ〜本。それにしてもアメリカは負けるかもしれない Date:2010-01-30 おすすめ度 ![]() 初めに断っておくと、俺(レビュアー)はアメリカ(の文化や一部の人間)が好きだ。そしてこの本のことも、決してニクめない。 レビューを書く自分自身に、そういった弱点がある。その上でこの本は、、、! 「え?二十一世紀ってこのあとメキシコや日本、ポーランドがそんなに台頭してくるの!マジで?」という中身については、みなさんの読書のお楽しみに取っておくとして、この本で展開されているのはアメリカがこれからまだまだしばらく世界の覇権を握っていることがアメリカにとっても世界にとっても一番グッドなんだ!(≒だってそれ以外に受け入れられるどんな道があるっていうんだい?想像もつかないよ!私はアメリカ人なんだから!)という著者ジョージ・フリードマン(以下、著者ジョージ)のノーテンキな真剣さに溢れた前提・発想で描かれる100年予測。そういうものとして読むと面白い。 そして本書を読んでいると、かえってアメリカのピンチや不安が存在感を持ち始める。 たとえば、著者ジョージが言うようにアメリカの海軍力はこれからもまだまだ世界最強だろう。けれど二十一世紀のアメリカは一体なんのために覇権を保ち続けようとするのか?その「なんのために?」の部分に忍び寄る不安が今、アメリカのアキレス腱なんじゃないか?と考えさせてくれる本だ。 アメリカがそこまでして守りたいものって何か?(それ − 幻影かもしれないが、かつて人びとがその存在を信じた「何か」。アメリカを建国した人間達や、これまでのアメリカ人、そして日本も含めた世界の人々が憧れを抱いた「何か」。それがいま崩れ始めているのではないか?)その答えがないまま世界の海を海軍力で支配し、宇宙からハイテクで地球を支配したとしても、アメリカは歴史の中で負けるかもしれない、と思えてくる。そしてアメリカという国が、この著者ジョージの言うような喧嘩っ早くて乱暴な青年期(国としての)から分別のある成熟期へ至る過程があるとしても、その過程で世界中を巻き添えにしたり戦争を起したりすることをハイそうですか、それじゃ仕方ありませんね、ガマンします、と肯定することはできない。(そこでセクシーに「どうなってんの?」と歌ったから、マーヴィン・ゲイはカッコ良かったよな) アメリカに、そこまでして守るべき「何か」があるか、ないか、 もしもその「何か」がないまま、わけもわからず「覇権を持ち続けること」が自己目的化したら? そしたらもはや(マンガの喩えでアレだが、)根っからの戦闘種族で、自分より強そうなヤツを見るととにかく闘わずにはいられない(=オレの戦いに特に理由は要らない)というサイヤ人のようになってしまって、もはや世界の人々はその国(の行動原理やストーリー)への共感や憧れを失っていく。(この「共感」というのが二十一世紀は大きいと思うのだ。だって二十世紀と違ってツイッターやら何やらあるんだぜ。)そういう意味で、本書はアメリカのエリートのあげている断末魔の叫びかも。 著者ジョージのノーテンキな真剣さ溢れる原著タイトル「The Next 100 Years: A Forecast for the 21st Century」と比較すると、本書のタイトル「100年予測−世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図」は冷静で、読者への誠意も感じられる。そして中身を読み進むうち、本書に対してよりふさわしく、しかし的確過ぎてベストセラーにならなさそうだからボツにされたであろう邦題は「アメリカの、アメリカによる、アメリカの覇権のための100年予測 〜 by アメリカ最強=世界最強?のインテリジェンス」のように思えてくる。 アメリカの、アメリカによる、アメリカの覇権のための(偏った、恣意的な)予測(のひとつ)を読める一冊、と思って読めば本書は面白いと思う。ピース。 結論としては(ごくごく当たり前のことしか言えないけど、)この一冊を読めば未来を知ることが出来てトクします、読まなければソンします、なんてことはないはずだ。(著者ジョージも本書冒頭部分で自分の「未来予測」の手法や根拠を明かしながら正直に読者に語っている。私はべつに未来を覗ける水晶球を持っているわけではないんだ、と)実際の二十一世紀の世界は、著者ジョージの予測の外にある経済の動きや気候変動(進行するとすれば)を要因として、全く違った展開をする可能性があるからだ。 本書は、未来予測の読み物としてはかつての『フューチャー・イズ・ワイルド』を彷彿とさせる大胆な面白さがあり、「インテリジェンス」の発想、その冷徹さを(普通の生活者?の僕達私達が)垣間見る気分に浸らせてくれる読み物としてはゴルゴ13に通じる面白さ、だろう。 というわけで俺(レビュアー)は本書を一種の娯楽と受け止めた。みなさんはどうだろう?本書の「予測」をビジネスの世界戦略に活かすか。それとも本書の著者ジョージやアメリカが思いつきもしないような方法で世界のハートをつかむのか − 当たり前だけど、このような「未来予測」には(たとえその予測者がどれだけ正直・誠実であろうと)必ずその人間の立場、代表している集団の利益、そして本人(達)の思い込みが混じる。その「混じり物」を嗅ぎ分けること、見抜くことがこういった本を読むときの楽しみ(自分の読解力や認識を試すゲームのように)かもしれないけれど、読者が求めるのがもしも(そういったゲーム的読書の悦楽でなく)実際の世界の未来の姿であれば、、、? 実際の世界の未来 ― それはやはり近道して知ることはできないもの。自分の足で歩いて辿り着くしかないもの。あるいは(それこそアメリカ人的に発想すれば)自分(達)の手で作り出す気で今、描かねばならないものだろう。 昔のワイルドターキーの広告に曰く、 "(There's) No shortcuts to the real thing."(本物への近道はない) 「多様性」や「共存」という捉え方や語り方が魅力を帯びてくるのが二十一世紀のような気がする。 それはある意味「天下を獲る!」とか「覇権を握る」の対極に位置する捉え方・語り方だろう。 個人的にはやはり、(本書を読んだあとですら)アメリカ人やアメリカという国そのものを馬鹿にすることはできない。 それは、あのアメリカ合衆国という国 〜 ある意味旧ソ連同様、人間のアタマから生まれた国 〜 の人々には、今もこの地球上で自分達を自分達たらしめている何か 〜 建国の理念?〜 を互いに確かめ合い、それを他者に説明し、「自分達」「私達アメリカ人」という同胞意識 〜 建て前上はそれが肌の色や宗教の違いを超えて人間同士の絆をもたらす 〜 を抱いて生き続けようとする建国の本能や建国のパワーを感じるからだ。さらにそれを個人主義と両立させようという眩しいまでのノーテンキさでもって(笑) アメリカは未だ青年の国、成熟に至っていない国だという著者ジョージの見解には、素直な憧れと幾ばくかの嫉妬を交えて、俺もそう思うぜ!と言っておく。 「私達は、隣のあの人達ともこの人達とも馴染めないから、この国でまとまっていくんだ」と考えるのと、 「私達は、こんな夢やあんな夢を実現させるために、この国を建てたんだ」と言えるのとでは、そこで生きる人間の活力に根本的な違いが出てくるだろう。 二十一世紀は、その差がますますひらく世紀になるのかもしれない。 そこで、嫉むのか、ポジティブに生きるのか、自分次第。 |
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アメリカの行動について、アメリカを中心とした未来についての優れた分析 Date:2010-01-23 おすすめ度 ![]() 優れた大学教授から質の高い連続講義を受けたような読後感です。 本書の内容をどう捉えるべきかについては訳者あとがきにある通りです。過去のテロや国際紛争において充分な予測実績のある組織の代表が著者です。過去の歴史分析、地政学、労働力における民族構成、および技術の発達の予測に基づいて、各国・各勢力を「現実という制約の中で自らの生き残りをかけて行動する等しく合理的な存在として」捉えることにより、未来予測が説得力をもって描かれています。 特に「他地域の緊張を生むことで自らの覇権を保つ」と分析するアメリカの取る行動の原理については目から鱗が落ちた思いです。 中国が台頭するこの頃、アメリカの凋落がもはや不動の真実のように思われていますが、アメリカが現在の「金融工学」を野放しにした博打経済を捨て、まともな金融政策を取りさえすればアメリカの覇権はやはり揺るがない。そしてアメリカは生き残りをかけて行動する限り、軌道修正を必ずやってのける。だから「ドルなき世界」に怯えることなどない、との確信が得られた気がします。 不安定な国際情勢に右往左往しがちな一般人に、健全な考え方を与える好著です。 |
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自信喪失気味のこの国にあって、これからの100年の中に占める日本の姿は、これほどの存在感を示せるのかとある意味で爽快感を感じる。 Date:2010-01-16 おすすめ度 ![]() 本書はある意味SF小説である。 本書で示される未来は、あらゆる可能性のある、これからの近未来に予測される出来事の一つに過ぎない。 ただ、この狭い国の中での内向き志向の議論に比べると、地理的にも期間的にもはるかにスケールの大きな予測だけに、読んでいて痛快である。 特に、自信喪失気味のこの国にあって、これからの100年の中に占める日本の姿は、これほどの存在感を示せるのかとある意味で爽快感を感じる。 本書の予測は、現在の世界情勢の延長線上に思われるものとはまったく異なるものである。 今後100年間は、アメリカが世界の最強国として君臨する。 また、今新興国として中国、ロシアがあげられているが、本書では両国ともに分裂や崩壊を予測している。 また、EUの中心国ドイツとフランスも衰退するとしている。 その一方で、日本とトルコが強国となり、アメリカと対峙するというものである。 本書で描かれる日本の軍事的プレゼンスの増大には異論もあるが、国力の増大という意味では、いまのこの国に大きな自信と希望を持たせてくれる一冊ではある。 |


