東大で教えた就職学
価格:¥ 1,300 (税込)
出版:文藝春秋
カテゴリ:単行本
ページ:200頁
JAN:9784163718507
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で149295位
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レビュー
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人生の先輩からのアドヴァイス Date:2010-02-07 おすすめ度 ![]() 「東大で教えた〜」シリーズの第三弾ですね。社会人の立場から読むと、一見、当たり前の事が書かれていたりします。就職学というタイトルはちょっと大げさかも知れませんが、それでも本書から学べることはあると思います。 また、本シリーズの内容を古臭くて今の社会状況に合ってないと批判する向きもあるようですが、時代が変わっても永遠に変わらない常識、真理というものがあります。人は自分が既に知っていると思っている事しか受け入れない傾向がありますが、まっさらな気持ちで読めば伝わってくる知恵や知識が見出せると思います。 内容は、就職前に知っておくべきことも書かれていますが、就職後にも役立つようなアドヴァイスもあります。「時間は最大の資源である」という項目では5分間考えて分からない事は2〜3時間考えても分からないと、時間を無駄にしないよう奨めています。 いつか自分に返ってくるので「他人の悪口を言わない」こととか「楽しむ、笑う、感謝する」こと、「頭の良い人は腐るほどいるが、信用できる人はなかなか居ない、信用できる人になろう」、「比べず、欲しがらず、羨まず、頑張り過ぎない」などの話は、読む人によっては、宗教的、精神論ととる人もいるかもしれません。 しかし、自分も新入社員の時には分かりませんでしたが、こういう心掛けが実は大切なんです。社会に出ると簡単に心がへし折られるようなトラブルに巻き込まれたりします。そんな時に助けになるのは単なる知識とかではなく、こういった心がけを持つことによる自分の度量の大きさによってだったりします。 10年、20年の差でも、人生の先輩の語る事には傾聴すれば必ず自分自身の益になるものがあります。 |
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展開に 結構疑問 あった本 Date:2009-12-10 おすすめ度 ![]() 1.内容 まえがきによると、「かつては、社内研修で、あるいは先輩からみようみまねで、あるいは得意先からたたき込まれてきた」(p5)こと(具体的には、「名刺をどう出すか、時間をどう管理するか(中略)独立に至るまで」(p6)。抽象的に書けば「会社に入ってからのABC」(p5)が中心)を教える本。会社選び、「七つの戒め」(第2章)、日本の会社の現状、仕事の仕方(どんな仕事にも共通するもの)、失敗への対処法(解説が畑村洋太郎さんだからか?)、独立への心構え、と言ったことが書かれている(一貫したトーンというより、あらゆる知識を網羅した感じ)。 2.評価 それなりに役に立つ知識はある。しかし、労働基準法の知識はほとんどない。労働者の権利を重んじた記述もほとんどないように感じた(労働組合もたったの1ページ)。仕事は重要だとは思うが、個人も大事なはずで、このようなトーンはいただけない。その他、著者の説明に疑問のあるところが結構目立った。いくつか。「平社員と経営者の給与格差」(p22)に批判があることも知らないの?高度経済期の完全雇用(p79)のデータは?変化の激しい現代社会で、経済的安定やひとつの仕事をするという前提は問題では?後半部分が宗教がかっているのはなぜ?など。以上、それなりに役に立つ知識が星4つ、労働者の権利軽視、説明に疑問点が多いことで星2つ、中間を取って星3つ。 |
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書名に御注意 Date:2009-10-18 おすすめ度 ![]() 会社で働くということについて、 著者の「意見」が述べられている。 著者の「主観」から述べられた、 会社や就職にまつわる、諸々の評価であって、 就職「学」とは言えない。 「学」としての就職 !? を期待してしまった私がバカ、と言うべきか。 主観的側面を、可能な限り削ぎ落とすことが、 学問と呼ばれるための条件ではないだろうか、 書名と内容の齟齬に私は少し怒ったが、 それは書名にすぎないのだ、 というのは、出版側からすれば、 当たり前のことだったのだろう。 はじめから、 「ひとりの先輩の談話」であること(でしかないこと) を示す書名であったなら、 「裏切られた感」など抱かなかったものを。 |
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大学卒業の時にこの本を読んでいれば.... Date:2009-09-06 おすすめ度 ![]() 東大工学部,「失敗学」で有名な畑村洋太郎先生の勧めで始めた筆者の講義,「産業総論」がベースとなり,主にこれから社会に巣立つ学生向けに「働く」事への考え方を総括している書籍ではあるが,会社に浸り混んだ熟年サラリーマンが読んでも得るところの多い良書である.実に多くの忘れていた気づきを与えてくれたと思った.それほど我々中堅サラリーマンは初心を忘れてしまっているのかもしれない(良い意味でも,悪い意味でも)? そもそも,自身が大学卒業時に会社を選んだ理由は,社会のこともよく知らないで(財務指標なんて全く分かっておらず),この研究がやりたい,この業界に関わっていたい,と言った単純な発想しかなかったわけである.その自身が選んだ業界で既に20年以上働いてみると,今でこそ,「失敗したな」,と思いつつも,実はそれほど業界を熟慮したわけでないのだから致し方なし,そんな自分が過去を顧みると恥ずかしくなる.本書は,そんな気づきを多面的に与えてくれた.東大工学部機械工学科は,このような授業が受けられると言うことで,実に恵まれているように思う(講義設定の教官の能力の高さもさることながら,当然として人気講義で20年続いているそうで,この価値に気づく学生もたいしたものである!).残念ながら,小生が大学を出る時代にこのような講義は存在しなかった.仮にあったとしたら絶対に受講していただろう. 例えば,「部下の仕事の一つは上司を偉くすることである」,これは尊敬すべき上司を持っているか否かであり,偶然にも昨今の小生には尊敬すべき上司がいる.この人を偉くするべく,頑張れるのであればそれは幸せなことであると.また,叱られ上手になることは,中間管理職として最も必要なことかもしれない(いつも叱られてばかりの小生である).「成長は挑戦と失敗と受けた叱責の数に比例する」,これは重みのある格言では無かろうか? 実に勇気づけられる示唆である. 何故か,読んでみて仕事に前向きになれたように感じるのも本書の優れた点であるように思う.これを卒業間近の学生のみに読ませるのは正直もったいないように感じた.社会人の方々も,就職した頃の初心を思い返す意味でも,一読されることをお勧めしたい! |


