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アベンジャー型犯罪―秋葉原事件は警告する (文春新書)

価格:¥ 924 (税込)
出版:文藝春秋
カテゴリ:新書
ページ:301頁
JAN:9784166606801
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で201310位
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レビュー
こんなことが、 Date:2010-01-24
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小学3年生の息子がいる母親です。日々、子育てで悩むことがあります。
また、職業的に子供に接することが多く、多くの母親の態度に疑問を抱くことが多々あります。
過保護であったり、逆に「自分の息子はコミュニケーションが欠損している。」と公言する親、
25歳の息子を”チャンづけ”で呼ぶ親。秋葉原の事件は悲しいことです。犯人を擁護する気はありません。
しかし、このような家庭はいっぱいあるのではないでしょうか?また、現場に居合わせ、被害にあった方を携帯電話で撮影した方たちの無神経さと「自分は無関係」っといった態度は、私たちのすぐ隣にで起こっています。
今の日本の現状をさらした一冊だとおもいます。
アキバ事件について知りたい人にお勧め Date:2010-01-10
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 孤独と自己愛をキーワードに、日本で起きた秋葉原殺人事件などの無差別殺人など、アベンジャー(復讐)型犯罪のその加害者の生い立ちや犯行までの状況までの現状、共通項、対策を詳細に述べた意欲作。

 現代日本社会だけでなく、アメリカにも同様の犯罪があり、その共通項としては、他人への共感性のなさ、自己中心的な自己愛、傷つきやすさと否定的な自己認識。

 現代の無差別殺人の病理に迫っています。
 
 読みやすさはそこそこです。

 社会提言や日本社会の現状はステレオタイプというか、よく聞く話なので読み飛ばしてもいいかもしれません。
ゲーム悪影響論は何度でも性懲りもなく甦る Date:2009-03-04
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ゲーム悪影響論における世界的第一人者の坂元教授は、ゲーム悪影響論は5年周期位で何度でも湧いてくると皮肉を篭めて述べられている。その意味でこの書のタイトル通りアベンジャー型にこの手の言説は沸いてくるということです。

ちなみに当著でも都合よくアメリカの事例や研究が紹介されているが、つい先日(2月20日)カリフォルニアのゲーム規制法は「ビデオゲームが、未成年に心理学的・神経学的な影響があることは証明されていない」という理由で違憲判決が下りたばかりである。

P97〜よりの遺伝行動学に基づく環境要因と遺伝要因の影響の多寡について、百歩譲って未成年では環境要因が強いとして、成人では遺伝要因が強くなると書いてしまっては社会性の発達には環境要因が重要だと書いても論理的におかしい。そもそも遺伝行動学における教育問題の第一人者であるピンカーやハリス氏の研究を参照願いたいが、環境要因の影響の小ささこそが問題となっている。

P101〜の過去の犯罪は金銭的な問題によるものだったという類の記述は「戦前の少年犯罪」をお読みくださいとしか言いようがない。かつてもそれこそおかしな人間による大量殺人事件は起きています。

P217〜に触れられている少年犯罪の凶悪化言説は二重の意味で間違っている。一時増加しているように見えるのは「強盗」のカテゴリーが変化したに過ぎず、この間も「殺人」の推移に変化が見られないことから否定されています。そしてそれすらもここ数年では減少して少年犯罪総数としては過去最低を記録したことはそれこそ参考文献のひとつとしてあげられている「犯罪白書2008」を読めばわかります。その「犯罪白書」が参考文献としてあげられているに関わらず、己の言説について都合の悪い部分については触れないというのは著者の良心を疑わざるをえない。
アベンジャー=復讐者型犯罪。 Date:2009-02-22
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秋葉原事件を筆頭に、近年続発するこの型の事件について
それらは犯人の個々の事情と社会的背景への「復讐」を
動機としているとして、
その分析、警告、および対策を論じた本です。

日本の事件で最も扱われているのは秋葉原事件、
アメリカでのコロンバイン高校の事件をはじめ
多くの事件がとり扱われています。
これらの事件を論じる際、著者は犯人の分析はもちろんしていますが
彼らの手によって被害者にされてしまった人々についても
彼らの家族の嘆きやその日の状況を述べることで
単なる数的材料ではなく、生きた人間をあやめたという現実を示し、
時にヒロイックにさえ扱われる犯罪者たちをきっぱり断罪していました。
そしてその失われた命を悼みながら、
事件を引き起こす要因のひとつである社会的背景の分析をし、
共感性を欠いた現代社会への警鐘と、対策を述べています。

著者が精神科医ということで、はじめは精神状態の話に重きがおかれますが
諸外国との比較、経済、社会学などの話もまじえた対策は、
より広範なものになっています。
岡田尊司型虚偽 Date:2009-02-18
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「アベンジャー型」犯罪とは何か? について記した書。
本書では、秋葉原事件を典型例として、それを中心に、社会全体について綴る。だが、やたらと、そこにごまかし、誘導が多い。

まず、中心となる秋葉原事件そのものの記述。著者は、犯人に接見したわけでも何でもない。ただ、週刊誌報道などをかき集めて物語を作っているだけである。つまり、ただの感想文に過ぎない。しかも、そこにも偏りがある。
例えば、著者は、犯人が「ゲームに耽溺した」と断言する。だが、別の報道では「ゲームなどをあまりしていない」と供述したものなどもある。無論、この供述がどうなのかはわからないが、そういうのを示し、本当にそうなのかを示す必要があるだろう。しかし、著者はそのようなことはしない。

著者によると、社会教育の変化、ヴァーチャル化で、アベンジャー型犯罪が増えた、という。しかし、日本の犯罪は減少の一途をたどっている。07年の殺人事件は、戦後最低である。仮に、全犯罪における率が上がったとしても、分母が減っているので悪いとは言えまい(もっとも『戦前の少年犯罪』などを読むと、大昔から、そういう事件が多いのだが)
218頁では、「少年の凶悪犯罪が増加」というデータを出す。だが、この凶悪犯罪は、97年に「強盗のみ」が一挙に1,7倍に増加したことでもたらされたものである。しかも、このグラフは、01年までのものしかない(参考資料は平成19年版犯罪白書があるのに)
この後、その強盗件数が元の水準まで戻ったことを記さないのは作為としか思えない。
さらに、著者によれば年3万件を超える自殺も「自己愛」が原因という。著者の論調では、若者の自殺件数が増えていないとおかしくなる。しかし、警察庁のデータなどを見ると、若者の自殺件数は絶対数で減少。人口比でも横ばい程度しかない。激増しているのは、中高年の自殺である。この辺りも完全に矛盾している。

とにかく、ごまかしだらけの虚偽と誘導に満ちた書である。
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