翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫)
価格:¥ 610 (税込)
出版:文藝春秋
カテゴリ:文庫
ページ:346頁
JAN:9784167105945
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で8377位
おすすめ度:
[ Amazonの詳細ページへ ]
出版:文藝春秋
カテゴリ:文庫
ページ:346頁
JAN:9784167105945
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で8377位
おすすめ度:

[ Amazonの詳細ページへ ]
この書籍を買った人はこんな書籍も買っています
レビュー
|
創業期の苦悩・・・・・。 Date:2010-01-24 おすすめ度 ![]() ペリー艦隊が浦賀に現れ、その時から日本は「幕末」という 革命の季節に入ります。 この物語は、薩摩の2人の巨人、西郷隆盛と大久保利通の関係を軸に 征韓論〜西南戦争〜日清戦争までの明治初期の苦悩を描く作品です。 実はかつて10年ほど前に読みかけた事があったのですが、 途中で投げ出してしまいました。司馬先生の作品はどれも テンポもよく、人物も事象もしみわたるように読めるのですが、 不思議と本作は「つっかかる」感じでした。 それほど、西郷、大久保そして「薩摩」を描くのは難しいのでしょう。 思えばこの藩は戦国の頃から、日本史の中で異彩を放っていました。 指導者は隙がなく、兵は騰がり、人心は床しいという・・・・。 完成された集団・・・「隼人の国」な訳です。 個人的には長州藩の後先を考えない、書生の熱気が一世を蓋った そのありようや松陰、晋作のようなやや青いところが大好きなのですが、 創業期の明治政府の亀鑑ともいうべき、西郷、大久保そして 薩摩閥を知らなくては・・・・の思いで、再度本作を手にした処です。 他の作品と違い、司馬先生も大久保、西郷には距離を感じられてるなあ と思いつつ、初巻、西郷の憂鬱の描写に少なからず共感していました。 反面、怜悧な大久保利通は近代国家の枠組をしたたかに構想します。 まず、傑物ですね。大久保利通も。 次巻でいよいよ両巨頭、「征韓論」で激突します。 |
|
人物像の描写が面白かった。 Date:2009-10-14 おすすめ度 ![]() 一巻は明治政府になって外国の脅威にどのように対応していくかの2つの意見が形成されていく部分でありました。 司馬氏の小説は人物像に関する描写が多くて、またこれが面白いです。そのため、読み進めて行く内に登場人物の 立場や思想が把握できてきて登場人物が多いけれど、明治政府の構造や西南戦争への経緯の道理が掴めます。 ただ、司馬氏はよく「〜については先に述べた。」という言葉で説明の省略をするので、日本史に疎い自分としては その度に読み返して大変でした。 一巻はとくに外遊組(河路利良、大久保利通ら)の西欧視察での政府の方針が固まる様子が書かれています。 また、国内では司法卿江藤新平、西郷隆盛、桐野利昭らが多く描かれています。 まとまりのない文章になりましたが、本はかなりよくまとまっており読みやすいです。辞書をたくさん引きました。 難しい言葉が多いです。 |
|
司馬による評論小説ともいえる作品 Date:2009-01-25 おすすめ度 ![]() ときは明治6年。維新と戊辰戦争を経て、日本は欧米列強の脅威にさらされつつ、新たな国家建設を模索する多難の時期にありました。主役は薩摩出身の両雄、大久保利通と西郷隆盛。かつて倒幕に向けて盟友であった二人が、「くにのありかた」を巡って袂を分かち、別々の道を歩み始めるところから物語は始まります。 第1巻では、明治の元勲となった大久保、西郷、そして、長州閥の木戸を中心に、それぞれの性格や国家観を丁寧に描写することで、西南戦争に至るまでのこの長い長い物語の土台をしっかりと作ろうとしているように感じます。特に、人民が未熟な時期においては国権主義国家をつくることを優先した大久保と、維新後の新国家像の明確なビジョンをもたず自らの死地を求めるように征韓論に走った西郷の、二人の人物像と考え方の対比が際立ちます。 司馬作品のなかでは、ひときわセリフが少なく、司馬なりの人物評や歴史観も豊富に含まれている点で特徴的で、これを単純に歴史小説とよべるのかどうか。明治初期という日本の歴史のなかでも大きな転換点、かつ、現代日本にもつながる要素(例えば官僚主導的な国家など)も含まれる時期をいわば評論的に書いた小説といえるのではないでしょうか。娯楽的に楽しむというよりも、日本という国のあり方を問うような大作になっています。 |
|
西郷の魅力 Date:2008-10-05 おすすめ度 ![]() 実際、第1巻では語ることの少ない西郷隆盛。 ただ、読み進めるとその茫洋とした魅力が尽きません。 語らないことによって、いろいろ想像してしまうからでしょうか。 西郷隆盛に強く惹かれつつ異なる選択をする桐野利秋、川路利良の心情にも 興味がつきません。 |
|
征韓論までの外堀埋め 第一巻 Date:2008-07-23 おすすめ度 ![]() 裏面の説明などを見ると、「すぐに征韓論を巡る大久保と西郷の議論が始まるのかな」と思っていましたが、まだまだ始まりません。まだ「征韓論」までの経緯や因果関係などの段階です。いわば「征韓論までの外堀埋め」といったところでしょう。 第一巻を読んで思うことは、「日本の歴史教育について」です。 現在の日本教育に欠如しているのは歴史教育です。特に幕末史をもっと重視しなければいけない、そう第一巻を読んで本気で思いました。 「竜馬がゆく」や「花神」を読んで幕末に興味を持った人にはお勧めです。まだ第一巻を読んだだけですが、本書は傑作です。 余談ですが、「歳月」は本書を読んでから読むべきだと後悔しています。 |


