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弥勒の掌 (文春文庫)

価格:¥ 580 (税込)
出版:文藝春秋
カテゴリ:文庫
ページ:300頁
JAN:9784167717674
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で70448位
おすすめ度:

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レビュー
ラスト一気にどんでん返し Date:2010-01-27
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話がやっと面白くなってきた所で、
ラスト一気にどんでん返し。畳み掛けるように話が終わった。
途中まではかなり面白かったので
上下刊にしてもっと深く話を掘り下げて欲しかった。

結末の意外性は(ある意味)すごかったけど、ただ単に「意外」というだけ。
伏線も無理矢理繋げた印象。
登場人物を誰も愛せなかった。
短編ミステリの「お手本」 Date:2009-11-24
おすすめ度
ページ数にしておよそ300。数時間で読みきれる分量。
その短さもあって一気に読んだ後、「しまった」と思った。

勢いがつけばつくほど、物語の進行にのみ注意が向きやすいのは、車などの運転と同じだ。細部に注意がいかなくなってくる。このページ数は、単純な仕掛けなのに気づかせないようにするという狙いもあったのではないかと思われる。

もっとも、話が魅力的かといえばそんなことはなく、個人的な思い出も相まって、読んでいる途中からもう陰鬱な気分。結末ですっきりする人も少ないだろう。

その構成の綺麗さに敬意を表したい。

一番すっきりしないのは、表紙かな…(弥勒菩薩の手の形と違う)
人物・ストーリー・仕掛け。どれをとっても魅力に乏しい Date:2009-09-13
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我孫子武丸、久々に読みました。いやあ、懐かしいですね。
「0の殺人」「メビウスの殺人」「殺戮に至る病」などの記憶を背負いつつ。

うーむ。しかし読後の一番の印象は、
我孫子武丸って、こんなに文章下手だったっけ?ですな。
通り一遍なキャラクタに、ステレオタイプな台詞。
まあ、まあ、ミステリを読んでいるのだから、プロットがよければ……と
割り切って読み進めても。うーむ。今ひとつ消化不良というか。

ハナから、犯人当てのサスペンスを狙ったものではないわけだけど、
結末の意外性や、読ませる構成力からいったら、例えばこの前読んだ
高野和明「13階段」の方が数段上。結末も、なんか締め切りに追われつつ詰め込んで
終わらせました、みたいな感じで、「ふーん」としか思えない。

失踪した妻・殺された妻にまつわる謎を追う、
かつて教え子と関係を持ってしまった教員と、粗暴な横顔をもつ刑事が
交代に出てくる構成になっております。その調査の中で姿を現すのが、
新興宗教「救いの御手」。本部の受付でもめれば、堅気でなさそうなガードマンが
出てきたりと、怪しさは膨らむ一方……。とまあ、興味をそそりそうな話なんですけど。

なぜ、妻たちが失踪したのか、殺されたのか、新興宗教はどう関わっていたのか、
などなど、最後にいっぺんに明かされる構成ですが、新興宗教の素性は結局
印象通りに後ろ暗いものだし、妻殺しの真相もかなりご都合主義っぽくて、
出来としてはかなり小粒に思えます。オチもそんなに面白くない。

帯のコピーは持ち上げすぎです。
「これが現代ミステリーのNo.1です。」って。
帯に一番新興宗教らしさが出ている模様。
序盤から中盤にかけての緊迫感がすごい。 Date:2009-08-26
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書店でよく平積みされていてずっと気になっていた本書。 教師、警察官の二人がそれぞれ自分の妻に起こった事件の謎を追っていきます。 二人とも素性に後ろめたい過去を持っており、ミステリ慣れしてる人は「これは一筋縄にはいかない」と身構えてしまうような設定。 2つの事件の背後に新興宗教の影が見え隠れしたとき、2つの事件の謎が収束に一気に動き出します。
衝撃のラストには確かに騙されましたが、トリックとしては最近この手のミステリーを読みあさっていたせいか、それほどのカタルシスはありませんでした。

それでもラストのシーンの読後感はオビの煽り通り強烈なものがあり、さらっとした描写が逆に不気味な読後感をもたらしてくれます。 尺も短く、ジェットコースター的なサスペンスを味わいたい方にはオススメです。 個人的はもう少し最後まで新興宗教の胡散臭い空気を最後まで徹底して演出してほしかったかな。
いや十分怖かったですが。
我孫子武丸ここにありと再認識する本です Date:2009-06-06
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ミステリー小説を読む際、私は犯人当てやトリックを推理するよりも
ストーリー性や人間の心理を読む事に重きを置いています。
そして読み終えた後、作者にしてやられたと思わされる事が何気に好きです。

殺戮にいたる病で、衝撃を受けましたが、この本も同じような衝撃を受けました。

人間の心理描写が見事に描かれており、読み終わった後、
久々にちょっと放心してしまいました。

イニシエーションラブや、殺戮にいたる病が好きな方は是非読んでもらいたいです。
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