日本経済への最後の警告

翻訳 門間 隆
価格: (税込)
出版:徳間書店
カテゴリ:単行本
ページ:247頁
JAN:9784198615475
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エディターレビュー
   ケインズに学び、フランクリン・ルーズベルト、ジョン・F・ケネディ両政権を助けた経済学の巨人ガルブレイスが、低迷する日本へのメッセージを記した書。

   アダム・スミス以来の経済学の歴史と各国の興亡の歴史、大きな政府と小さな政府のどちらが良いのか、といった議論など、基本を押さえながら、人々の幸せを実現する経済政策について論じている。

   特に紙幅を割いているのは、ケインズ経済学と著者が目撃したニューディール政策に関する部分である。第1次世界大戦後のドイツに対する報復措置に敢然と立ち向かい、「ヨーロッパの戦勝諸国は、敗戦国ドイツが実際問題として支払い得る以上のものを無理やり取り立てることによって、あるいは取り立てようとすることによって、自らを傷めつけることになるだろう」と喝破したケインズのエピソードや、わずか100日で急速に行われ、成果を上げたニューディール政策の様子などからは、著者がいかにしてケインズ経済学、ニューディールに傾倒していったのかが伝わってくる。

 「日本経済への警告」に関する部分は、最後の第7章にまとめられているが、ここで感じられるのは、戦後の日本復興に尽力したガルブレイスの温かいまなざしである。著者は、日本の改革になかなかエンジンがかからない理由として、日本がすでに豊かになっていることを挙げ、同じ公共投資を行う場合にも、「社会保障」や「教育」「国際平和」など、成熟社会にふさわしい投資を行うべきだと述べている。小泉首相に対する意見も、単なる批判を超えて学ぶべきところが多い。

   20世紀世界経済の貴重な生き証人、ガルブレイスの知性と思想に触れられる貴重な1冊である。(土井英司)

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