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としょかんライオン (海外秀作絵本 17)

イラスト ケビン・ホークス , 翻訳 福本 友美子
価格:¥ 1,680 (税込)
出版:岩崎書店
カテゴリ:大型本
JAN:9784265068173
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で53737位
おすすめ度:

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レビュー
考えさせられることがいっぱい Date:2009-11-13
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 ある法律専門誌でこの絵本を知り、教育実習の時には道徳の教材として使ってみました。
 ルールとは?マナーとは?それらは何のためにあるの?必ずその通りにしなければならないの?……と、考えさせられることがたくさんつまっています。
 ただ、はじめは有り得ないストーリーで面白いのですが、結末はだいたい想像がつく感じ。最後にもっと意外性があると良いな、と思うのは私が大人だからかもしれませんが。
こんな図書館があったらいいのに・・・ Date:2009-10-13
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おおよそ、図書館員も、そこに居合わせた利用者もびっくりしたことでしょう。
猛獣のライオンが、まちの図書館にやってくるという、まさしく夢のような設定です。

この絵本では、図書館の仕事や、
その中で決められている図書館のル−ル(マナ−)をさりげなく伝えています。
絵本の最後には、こんなコメントが記されています。
「たまには、ちゃんとしたわけがあって、きまりをまもれないことだって あるんです。
 いくら としょかんのきまりでもる。」

同時に、子どもたちが図書館で本を楽しんでいる風景が、とても見事に描かれています。
おそらくこの館長さんは、とても動物好きなのでしょう。
部屋の机や壁には、動物の写真やカレンダ−などがあちこちに置かれています。

とにかく、こんな図書館があったらいいのにと思わせる絵本です。
ニューヨーク公共図書館本館のシンボル君たちがモデル Date:2009-07-30
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 図書館ライオン、ニューヨーク公共図書館本館(マンハッタン5番街42丁目にある)の正面玄関に鎮座する2頭のライオン君がモデル。この図書館はアスター、レノックスとティルダンの3家の私立財団が経営する図書館であり、そのレノックス家のシンボルであるライオン君が守護神のように鎮座する一方で、ニューヨーカーからは親しまれている。前庭はランチ・タイムには市民のダイニング・ルームや日陰を提供し、憩いのひと時を与え、誰にも親しまれている。その親密さを図書館は、ライオン君たちにも代行させ、クリスマス・シーズンにはサンタの衣装を身につけ、ヤンキースが優勝するとチームの野球帽とユニホームを着せてもらえる。まさにニューヨーカー・ライオンでもある。
 その彼らをモデルに描かれた絵本が本書。大人でも一度読むとまた読みたくなる中々の名著。小学校の低学年でも同じように、最初はハラハラドキドキ、最後はかなりシンミリの筋書きは、単調に見えるが、それなりに凝っていて、図書館の規則、つまり公共の規則を暗に教えてくれる。不朽の名著になる予感。
図書館のイメージを一掃する絵本 Date:2008-12-30
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 「図書館って、どんな場所?」と子どもたちに尋ねたら何と答えるでしょうか。
 「本がいっぱいあるところ」、「本を読んだり、借りたりするところ」、そして、何よりも「静かにしないといけないところ」という答えが返ってくるのではないでしょうか。幼い子どもたちの視点に立つと、図書館は書棚が林立する中で、静かにしなくてはならない窮屈な場所のように思えるかもしれません。そんな図書館のイメージを一掃する絵本が、『としょかんライオン』です。

 もし、図書館にライオンがやって来たら・・・と想像の翼をはためかせてみましょう。
 怖いかしら、それとも、楽しいかしら。この絵本の図書館長のメリーウェザーさんは、心の広い温かい人です。突然訪れたライオンをごく自然に受け入れてくれました。行儀が良く、心優しいライオンでした。やがて彼女のもとでいろいろなお手伝いをするようになり、図書館に来ている大人や子どもたちと仲良しになりました。そして、ある日、大変なことが・・・。

 そんな図書館があったら行ってみたいと思いませんか。
 図書館という場所を通して、ライオンと大人たちや子どもたちとの心の交流を描いたファンタジー絵本、決まりを守ることも大切だけど、時には、それよりももっと大切なことがあるということを教えてくれる絵本です。ケイト・グリーナウェイ賞受賞画家の描くふさふさした大きくてあたたかそうなライオンの絵が魅力的です。あたたかい絵の中に図書館の魅力が満ちています。

 図書館を楽しい場にしてゆくのも、利用者である私たちの意識次第です。『としょかんライオン』を読んで、子どもたちと町の図書館に出かけてみましょう。子どもたちはきっと町の図書館を違った目で見つめるようになるのではないでしょうか。
ライオンであることの必然性 Date:2008-12-13
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 図書館にライオンというのは突拍子もない組み合わせのように思います。絵本の絵にもあるように、ライオンの彫像が玄関に飾ってある図書館があるのでしょうか。ライオンでなくてはならない理由はあまりないように思いました。

 しかし、こわもてのライオンが実際にはおとなしくて、子供たちもしだいに彼をかけがえのない存在と認めるようになっていくようすがほほえましく描かれています。図書館員のひとりはそんなライオンに半ば嫉妬を覚えるのですが、ある事件をきっかけにライオンの悪気のない心を理解します。

 館長さんが図書館では静かにすること、図書館の中では走らないことにあくまでこだわるようすはなかなかユーモラスです。その滑稽なほど規則にきびしい人が、ライオンの純真さに規則を柔軟に解釈することを認めるシーンは感動的でした。

 一見怖そうな入館者でも、ルールを守るなら図書館は拒みません。みんなと仲よく利用できるはずです。そんな想いが優美な絵柄とわかりやすいストーリーで表現されていて感動的です。

 誰かにちょっとプレゼントしたくなるような、素晴らしい絵本です。
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