増補改訂版『古楽器』よ、さらば!

価格:¥ 2,700 (税込)
出版:音楽之友社
カテゴリ:単行本
ページ:238頁
JAN:9784276211872
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バロック音楽を聴くに際し、ロマン派以降の厚く色塗られたモダン楽器奏法による演奏ではなく、バロック音楽当時の古楽器によるオリジナルな響きを聴こうという、いわゆる「古楽器演奏」は、いまや一般的になった。だが、その定着の仕方は必ずしも自然なものではない。ひとつには、レコード会社が新鮮な素材として飛びつき、政策的に推し進めたこと。もうひとつは、古楽器演奏の理論が先行したことによるだろう。「古楽器派」と「モダン楽器派」との間には、過激な革命分子と保守派とでもいうような一種トゲトゲしい関係性ができあがったのである。
著者は日本を代表する古楽器派のチェロ奏者で、モダン楽器からスタートし古楽器を手にするようになった。ごく一般的な過程だが、そのなかで生じた現代の演奏習慣に対する疑問や音楽、楽器への愛情を飾らぬ口調で述べている。たとえば、バッハ無伴奏チェロ組曲は古楽器で弾くべきだと声高に主張するのではなく、当時の奏法で弾くとこんなに違う音が聞こえてきますよ、と具体的に説く。自らの実体験に根ざしているので、説得力がある。行きつくところは、古楽器とモダン楽器をことさらに分けることがおかしい、という音楽の原点の地平で、それが書名の由来でもある。折に触れて発表した文章を集めたもので、繰り返しもあり、文体の不統一も見られるが、全体に熱いものが感じられるのが何よりもうれしい。(梅津時比古)
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