風の婚
価格:¥ 1,223 (税込)
出版:河出書房新社
カテゴリ:単行本
ページ:181頁
JAN:9784309006833
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で376603位
おすすめ度:
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レビュー
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歌人はこれほどの恋をしてから成るもの Date:2009-06-01 おすすめ度 ![]() 10年以上前に図書館で借りて読んでいたので薄っすら記憶にあったが今回購入してゆっくり 読んでみると改めて凄い感性にただただ脱帽と言ったところだ。 元教員とか、理想的な妻を名乗る歌人がいる、胸が悪くなるほど詰らない歌を当たり前の 如く本にしている事が多い。人迷惑だから決して出版しないでほしいと言いたい。 そこへ来るとこの本はどき!と、するほど男と女を知り抜いている、こ憎たらしいが本質を 着いている事が多いのでにやっと笑ってしまう。女を改めて知りたい方、特に現役引退の不良 熟年に勧めたい。 |
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女ゆえの哀しみ Date:2008-04-03 おすすめ度 ![]() 全体的に暗さが漂う。二度の離婚を経ての歌集だ。 〈今日われは妻を解かれて長月の青しとどなる芝草の上〉 中にはこんな伸び伸びとした歌もあるが、そんなひとときを打ち消すかのように、著者の心はほの暗い内省へと引き戻されていく。 〈はればれと夫と別れしことさえも麦のごとくに小暗き故郷ぞ〉 〈ヨード卵コツコツ割れば卵黄の濡れし瞳は吾を見るごとし〉 〈水の婚 草婚 木婚 風の婚 婚とは女を昏くするもの〉 そして、最終的にはこうだ。 〈半分は女を捨てて生きている私が夜の湯槽に軋む〉 この歌を、本当に「女を捨てて」いる者の歌だと思ってはならない。著者は女であるからこそ、「女を捨てている」と感じるのだ。どうしようもなく「女」であり、それを意識せずにはいられないからこそ、「私は女を捨てて生きている」と感じる場面に遭遇してしまうのだ。かつての結婚――男性との繋がり、を拭い去れず、その哀しみに身を浸してしまうからこそ、女である自分を否応なしに意識させられてしまう。 著者は豊かな女歌の代表的存在として有名である。そんな彼女は、本書の巻末エッセイでこう述べている。 《自由にしろ、愛にしろ、何かを得るということは、代りの何かを失うということ。》 著者と同じく離婚を経験した私としては、あらゆることに関してこの言葉に共感せざるを得なかったし、また、安堵の感も抱いた。女であることの哀しみを抱え持ち、それを、おそらく死ぬまで意識せずにはいられない人が、確かにいるのだと。 〈奪いたるいえ奪われし過去の愛とはまこと暴力のよう〉 |


