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毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

価格:¥ 700 (税込)
出版:光文社
カテゴリ:文庫
ページ:462頁
JAN:9784334726560
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で7725位
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レビュー
楽しめる作品♪ Date:2009-10-23
おすすめ度
新宿歌舞伎町に密かにひとりの男が潜り込んだ。「毒猿」と呼ばれる台湾の殺し屋だった。彼が狙う
人物とは?また、台湾からひとりの刑事が日本に来ていた。鮫島はその刑事の頼みを聞き、「毒猿」を
追い求めるが・・・。新宿鮫シリーズ2。

自分を裏切り、最愛の人を失う原因を作った男。その男を執拗に追う毒猿。彼を慕う奈美の存在が、
この作品の中できらりと光る。非情な彼が見せるささやかな情愛が印象に残る。
アクション場面が多く、人が殺される場面など残酷なシーンもあるが、きめ細やかな人物描写や心理描写
が、読み手をぐっとこの作品に引きつける。台湾から来た刑事郭と毒猿の因縁、鮫島に託された郭の思い、
そしてラスト、どれも胸に迫るものがあった。読みやすく楽しめる作品だと思う。

惹かれあう孤独な魂 Date:2009-07-30
おすすめ度
十数年振りに読み返してみて、改めて名作であると思った。日本のハードボイルドの金字塔といえる新宿鮫シリーズの中でも最高傑作といっていいだろう。最初から最後まで緊張がみなぎり、一分の無駄も隙もない。一気に読んでもよいし、じっくりと時間をかけて読んでもよい。そんな作品はそうざらにない。

この作品の中で鮫島は狂言回しの役割に徹する。もちろん、鮫島らしい魅力は随所にみられるのだが、それ以上に台湾から殺された恋人の仇を討ちにやってきた殺人マシーン楊、その楊を追ってきた、かつて楊の親友であった台湾警察の郭のふたりの造形が凄まじくよいのだ。そして、この作品の主役はなんと言っても、孤高の殺人マシーンを愛さざるを得ないほどの深い孤独をこれまで味わってきた、中国残留孤児の娘、奈美である。

楊と奈美は孤独がゆえに会った時から惹かれあっていくのだが、奈美の楊への純粋で一途な愛が殺伐で残虐な大量殺戮のストーリーに救いを与え、読後、むしろ温かい余韻を感じさせさえする。この愛情深い中国人との混血児、奈美の存在こそが、このハードボイルド小説を希代の傑作にしている所以である。バイオレンスな描写満載だが、そんな場面に目をつぶってでも、これからも多くの人に読んでもらいたい不朽の名作である。
爽快に日本人を殺していく台湾の暗殺者に喝采 Date:2008-08-07
おすすめ度
素晴らしい。ラストのカスみたいな日本人を皆殺しにする展開は非常に爽快だった。
本当の主人公は「新宿」という街 Date:2008-05-10
おすすめ度
このシリーズの本当の主人公は「新宿」という街そのものだろう。
新宿・銀座・六本木・ススキノ・大阪のキタ・ミナミなど日本を代表する繁華街の
中でも、新宿でのみ成立する物語であると思う。
まるでブラックホールのような街に警察・やくざ・不法滞在の外国人などが飲み込まれ、
混沌としたカオスの中での物語り、それが新宿鮫というシリーズだろう。
この「毒猿」のよさは、前作よりも、新宿を強烈に感じさせるところにあると思う。
同じ新宿を舞台にした「不夜城」を書いた馳 星周が、前作の出来に疑問符をつけ、
この「毒猿」には大賛辞を贈ったというのも、この本に新宿を強く感じたからに違いない。


大沢在昌には、ミナミを舞台にした「走らなあかん夜明けまで」という傑作があるが、
あれも、ミナミという街でのみ成立する物語であった。
大沢在昌は、街をうまく使うことの出来る作家といえるだろう。
シリ−ズ最高傑作の誉れ高い作品 Date:2007-11-19
おすすめ度
1作目をさらにパワ−アップした、シリ−ズ最高傑作といわれる名作。
新宿の暗部を今回は悲しい暗殺者を通して描いている。

毒猿のキャラクタ−も深く描いてあり、追い詰める鮫島との対比も
緊張感があふれている。

やはり、特筆すべきはクライマックスの新宿御苑の対決シ−ン
アクションを余すところ無く、描いているところは作者の筆力のすごさを感じます。

このシリ−ズは是非、発表順に楽しんで欲しいものです
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