臨場 (光文社文庫)
価格:¥ 620 (税込)
出版:光文社
カテゴリ:文庫
ページ:354頁
JAN:9784334743031
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で20476位
おすすめ度:
[ Amazonの詳細ページへ ]
出版:光文社
カテゴリ:文庫
ページ:354頁
JAN:9784334743031
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で20476位
おすすめ度:

[ Amazonの詳細ページへ ]
トラックバックリスト
臨場 (光文社文庫 よ 14-1) | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報 横山秀夫「臨場」読了。 今度は検視官連作短編集。警察だったら何を書かせてもうまい。 ただ、この安定感にやや飽きてきたかなという気はした。
この書籍を買った人はこんな書籍も買っています
レビュー
|
短編だけど読み応えたっぷり。 Date:2009-09-27 おすすめ度 ![]() 短編集で物語は別々ですが、検視官・倉石が登場するというのは共通。視点は様々で、倉石の出番も多かったりチラッとしか出てこないもの様々です。 ただ一貫して検視官・倉石の凄さが描かれているので、短編と言っても読み応えたっぷり。どの話もただの推理ものではなく、その裏にしっかりした人間ドラマがあるのがいいですね。希望が見えるものもありますが、中には哀しさで満ち溢れて読後感が悪いものも… ただ、全て通して読むと「人間って捨てたものじゃないな」とほのかな暖かみが胸の残ると思いますよ。 |
|
エピソードに凝縮された人生 Date:2009-09-08 おすすめ度 ![]() 横山秀夫の短編はどれも名作ぞろいだが、中でも本書は「終身検死官」倉石義男という魅力的なキャラクターによって統一された、より完成度の高い作品集に仕上がっている。 冒頭の「赤い名刺」は、横山にしては珍しく殺害シーンによって幕を開ける。被害者が警察官の不倫相手という何やら不穏な展開に、読者はページをめくる手を止めることができない。伏線も周到であり、犯人が明らかになる結末では「やられた」という心地よい悔しさに満足させられること請け合いである。 登場人物のちょっとしたエピソードに重い人生が凝縮されているのも横山作品の魅力の一つである。例えば「赤い名刺」では被害者の女性が幼い頃、貧しさのため自殺した父親から誕生日に名刺53枚を使った手書きのトランプをプレゼントされたという泣かせるエピソードを、捜査官の口からさらりと語らせている。これだけで長編小説が書けるのではないかと思われるような魅力的な挿話を、惜しげもなく短編の小道具として使い捨ててしまうところに横山の底知れぬ力量がうかがわれる。 横山秀夫の作品は映画化・ドラマ化されることが多く、本作もドラマ化されているようだが、まず活字から入ることを個人的にはお薦めしたい。俳優のイメージという雑音を刷り込まれた後に読むのは勿体無い、先入観なしに横山の名人芸を堪能してほしい作品集である。 |
|
倉石義男は言葉はぶっきらぼうなのだが、ところどころやさしさが垣間見られる Date:2009-07-13 おすすめ度 ![]() 臨場とは、警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることを言う。ここでは、自殺なのか他殺なのかを判断する初動捜査のカギを握る場面である。そこで活躍するのが、終身検視官の異名を持つ倉石義男である。倉石義男は組織に与しない、己の道を貫く人物である。8編の短編を読んでいくと、言葉はぶっきらぼうなのだが、ところどころやさしさが垣間見られる姿は男らしいハードボイルドな感じがする。倉石の人間らしさがかえって際立たせる結果になっている。 8編の短編のなかでよかったのは、「鉢植えの女」が良かったですね。一ノ瀬が倉石から卒業する卒業試験としての役割を果たす話である。また、高嶋課長との決戦という側面もある。そういう2つの楽しみが感じられ、良かったです。 鉢植えの女以外の7編の短編の紹介をします。 赤い名刺:一ノ瀬とゆかりのつながりは? 眼前の密室:主人公の記者が密室を結果的に作り上げることになった。 餞:小松崎の餞となる話。ヒントは霧山郡 声:斎田梨緒の苦悩を上司が救えなかった 真夜中の調書:親子関係の在り方 黒星:倉石の優しさがいちばん感じられるかな。自殺だとわかっていたが、他殺だといって隈なく調査させた。2番目に好きな作品。 十七年蝉:クソガキを殺したがっている人間と十七年蝉に興味を持っているものの殺人。永嶋がカギを握る。 |
|
面白い。 Date:2009-06-30 おすすめ度 ![]() 最近テレビでやってたのを見て買って読んだが、 とても面白い。横山秀夫さんはこういう短編ものがいいのではないかと思う。 テレビもよくできていたが、この本にないテレビ用の創作はやはり話のレベルが低い。 |
|
倉石という男 Date:2009-06-08 おすすめ度 ![]() TVドラマ化という流れに、非常に納得のいく作品です。 この作品は、「超人」検視官である倉石検視官と彼の関わった事件を、周囲の警察関係者の目線から追っていく短編集なのですが、とにかくこの倉石検視官には抜群のスター性があり、かっこ良いです。ドラマは未見ですが、さぞかし絵になるキャラクターだな、と感じました。 そしてミステリー部分も、検視官という目線のみから、限られた情報量で事件をあっという間に読み解いてしまう倉石の超人ぶりが非常に心地よく、監察医の立場から変死の謎を解く「きらきらひかる」などの作品と若干の類似はあるものの、死体そのものだけでなく、事件現場そのものに最初に足を踏み入れる(しかも熟練した)検視官ならではの発見に基づく推理は、とても読み応えのあるものでした。 事件の周囲で繰り広げられる人間ドラマも見ごたえがあり、とても満足度の高い一冊でした。 |


