半島を出よ (上)
価格:¥ 1,890 (税込)
出版:幻冬舎
カテゴリ:単行本
ページ:430頁
JAN:9784344007598
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で42040位
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半島を出よ / 村上龍 ドラゴン村上の最新作。 幻冬舎創立11周年記念作品っていうぐらいだから、力はいっとるね。 飛ばし読みした感じ、うーんどうだろなあ、おもろいのかなあ、微妙だなあ。 飛ばし読みといっても、一応全部の文にちらっと目を通している。 ここは..
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レビュー
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何故、日本は北朝鮮に標的にされたのか? Date:2010-02-05 おすすめ度 ![]() 日本にとって最も脅威な隣国にして、世界一危険な国家・北朝鮮。古より朝鮮半島と繋がりの深い北九州が、もしも、そんなテロ国家に占領されたなら…。実際に、あながち非現実的だと笑ってばかりもいられない問題なのだが、これは、そんな悪夢が現実となってしまった近未来(発行同時からみて)の日本の話である。 反乱軍を装った北朝鮮の占領部隊とそれに太刀打ちする日本人の両者の側からみた戦いが、渾身の筆で克明に綴られる。北九州占領を企図する朝鮮人民軍がコマンドに提示した作戦名は、ずばり「半島を出よ」。半島を出た9人のコマンドによる福岡ドームの占領から福岡市内の制圧に至るまで、その一連の動きは、まるで現実の侵略戦争のルポといった体の緻密さだ。 読者は、読み出してすぐに、この小説にはある特徴があることに気付くだろう。地の文がほとんどで、カッコつきの科白が極端に少ないのである。例えば、人物が発言する場合、地の文のままで、「〜と○○が言った」といった具合になるわけだ。これは、思うに、この小説から小説性を排し、極力、「フィクション的ルポ」に仕立てようとしたのではないだろうか。これは、無謀ともいえる国際的テロ小説に圧倒的なリアリティを持たせる相当な荒業だが、見事に効を奏したといえる。 小説家としての文学性の高さもさることながら、分析家としての先見性の鋭さも、村上龍という作家の見過ごせない強みである。日米双方の政権交代など、まるで予め未来を見知っていたかのような洞察力には驚かされる。目を通しながら、本当に北朝鮮が襲来してくるのではないか…と一抹の不安を感じたのは、私だけではないはずだ(特に九州在住者は)。 これは確かにフィクションに過ぎないが、そのフィクションをフィクションといって傍観してはいられないところに、この作品の凄さがある。作中で村上は、侵略された歴史を持たない日本の危うさを指摘している。日本人の民族性、日本の軍事的欠陥、政治家や官僚の抱える問題点…。北朝鮮の恐怖だけにとどまらず、この作品によって思い知らされる現実は、余りにも多く、深刻だ。 |
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危機管理関係の作品と合わせて読みたい Date:2009-08-22 おすすめ度 ![]() この「半島を出よ」を読むと、日本は実は軍国主義の時代から本質的には変わっていないことに気づく。 本土の捨て駒にした沖縄県民に「お国のために死ね」と言って六十年以上が過ぎ、 それが今作での福岡県民には「平和のために死ね」と形を変えて蘇る。 かつては戦争の引き際を認める勇気がなく、現代では守るべき時に戦う勇気がない。 憲法第九条はすばらしい憲法だが、それを宗教のように信仰し「自衛隊を無くして無防備になれば他国に襲われない」と大真面目に語る人がいるが、彼らは「国の大事には神風が吹く」と何の現実的根拠もなく兵士を無駄死にさせていった大本営の軍人たちと精神構造は実は同じなのだ。 この「半島を出よ」はとにかくそういった日本人のダメな部分を辛辣に描いている。 我々はこの本を読んで、真の自由とは何か、戦争とは何か、国を守ることとは何かを学ぶべきだろう。 現実にはあの少年たちのようなアウトローたちが立ち上がってくれる可能性なんてないのだから…… |
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龍先生の授業 Date:2009-06-19 おすすめ度 ![]() 個人的には面白かったです。 しかし、人物の背景や内面以外の説明が多く細かいのが今作の特徴の一つで、その為全編に渡りスピード感が無く、登場人物(イシハラ達)が余り動かない事もあり感情移入出来ませんでした。 僕は興味の無い箇所はスカッと流す感じ読んだんですが、それでも所々でめんどくさい感じがしました。 近い作品を挙げるなら麻生幾の(ZERO)みたいな感じでしょうか? |
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リアルすぎる Date:2009-02-24 おすすめ度 ![]() 「情熱大陸」で、本の装丁作家の方が取り上げられた時に、この本も彼が手がけている本の一つということで紹介され、翌日すぐに本屋に走った。普段、文庫派の私だが、この本はどうしても文庫まで待てない気持ちにさせる吸引力があった。 福岡市周辺の住民は、めちゃくちゃリアルに体感してしまうような内容だと思う。 主な地名や商業施設、地理的描写など容易に想像がつくほど、ほぼほぼ実名で脚色無しに 書かれているので、読んだ当初は本当に北朝鮮軍が攻めてきそうで怖かった。 そして読んだ直後に友人の結婚式で文中に登場するホテルシーホークに行った時は「このチャペルで。。。」などと、一人で想像していたら、列席する友人が真緑のドレスを着てきたので一人で可笑しくてしょうがなかった。 なぜ、可笑しいかは下巻を読んだらわかる。 ちなみに、ハードカバーのカバーを見たら、福岡市周辺の人間は絶対「我が家はどこだ?」と探してしまうはず。。。。 とにかく福岡県民には、特に読んでほしい本。 |
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「目的」と「目標」を設定することの大切さ Date:2008-07-13 おすすめ度 ![]() 村上龍の経済関係やサッカーのエッセイが好きです。小説はほとんど読んだこ とがなかったのですが、今回初めて読んでみました。何かのエッセイで村上氏は 箱根の別荘に籠ってこの本を書き上げたと書いていました。その時は、 北朝鮮の特殊部隊や兵器、ヤドクガエル、化学関係の書籍を大量に購入 して、お薦め商品のリストがその手の本ばかりになって、びっくりした(警察が みたら捕まるんじゃないか)と書かれていました。毎日、執筆に没頭して時々下 界のスーパーに買い物に行った時は、ものすごい外観だったようです。 また、他のレビュアーの方の指摘によると、実際の福岡の街がリアルに書かれ ているようです。書物での調査や現地に滞在して、取り憑かれるようにして書き 続けたことが良く分かります。 日本国政府の対応として、「目的」と「目標」を最初に明確に設定せず。目先 のことにとらわれて場当たり的に対応したと書かれています。確かに、人間は大 きな問題にぶつかるとその問題を直視せずに、周りの細かいことや急ぎのことか ら手を付けてしまい、大きな問題の存在から目を背けることがあると思います。 本当のリーダーシップとはこのような危機的な状況に発揮されると思うのですが、 現実の世界で起こっても同じような対応だろうと思い、悲しい気持ちになります。 明確な「目的」と「目標」(上層部のみで末端には知らされていないのだろうが) を持った、北朝鮮特殊部隊と状況に流されてしまう日本政府との対比が明確に書 かれています。 上巻では北朝鮮特殊部隊の独壇場ですが、下巻でどのような反撃がイシハラグ ループからあるのか楽しみです。 |


