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花と流れ星

価格:¥ 1,470 (税込)
出版:幻冬舎
カテゴリ:単行本
ページ:225頁
JAN:9784344017238
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で22821位
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レビュー
ハートウォーミングな短編集。 Date:2009-10-20
おすすめ度
「真備霊現象探求所」にまつわる第三弾、五編からなる短編集です。
前作「背の眼」、「骸の爪」とは、
直接つながったお話ではありませんが、
やはり人間関係や過去を知っていると、おもしろさが増すと思います。
特に最後の「花と氷」は、そうですね。
根底にある切なさが、なかなか伝わらないので、
一読されてから本作をおすすめします。

「七つの死者の囁き (新潮文庫)」で読んではいたのですが、
冒頭の「流れ星のつくりり方」は、二度目でも良さは変わりませんでした。
短い中にもたくさんの伏線があり、
最後の最後まで驚かされます。
本当に美しくて切ない物語です。

マイナスと言えば「箱の中の隼」でしょうか。
短編では語り尽くせていないように思いました。
丁寧に描けば長編が一作出来そうなお話です。
ある意味、この本の完成度が高いとも言えます。
自作の道尾作品がますます楽しみになりました。
《真備》シリーズの第一短編集 Date:2009-10-03
おすすめ度

『背の眼』、『骸の爪』の探偵役・真備庄介とその助手北見凛、そして真備
の旧友である、ホラー作家・道尾の活躍が描かれる、シリーズ初の短編集。

三人組が醸しだす、なごやかで微笑ましい雰囲気もさることながら、事件
にかかわることで浮かび上がる、彼らの内に秘めた悲哀も見逃せません。




◆「流れ星のつくり方」



◆「モルグ街の奇術」

  バーで会ったマジシャンに、彼が過去に彼自身の右手首を消し
  てしまったトリックを言い当ててみろ、と迫られた道尾と真備。

  もしできなければ、二人の右手を消す、というのだが……。



  タイトルからもわかるように、ポーの某作が下敷きにされていて、そこ
  に作者らしい、ひねりとアレンジがほどこされた、怪作となっています。


  マジシャンの、想像を絶する異常性を大前提とする本作のトリックは、かなり
  力業な印象がありますが、「密室からの右手首消失」の解法としては、非常に
  ユニークですし、得体の知れない不気味なマジシャン、という特異な人物像を
  鮮烈に印象付けることに成功しています(引いてしまう人もいるでしょうがw)。




◆「オディ&デコ」



◆「箱の中の隼」

  時は、三月半ば。真備は原稿の直し、凛は確定申告の帳簿整理に追われて
  いるところへ、うっかり来てしまった道尾は、彼らに冷淡に対応され不満を抱く。

  そこへ「宗教法人ラー・ホルアクティ」という新興宗教
  の信者の女性が、真備に面会を求めてやって来た。

  真備の代わりに、その女性に応対した道尾は、真備に
  成りすまし、彼女らの教団本部を見学することになるが……。



  かなり重い題材ながら、短編であるため、
  物語は一気に進行し、急速に収束します。

  本作では、依頼人の女性が見せる、不可解な言動のなかに、どのような秘められた
  意図があったかがポイントとなりますが、彼女が事務所に来た時から、周到な伏線
  が張られています。

  

◆「花と氷」




道尾ワールドの短編集 Date:2009-09-26
おすすめ度
真備シリーズの短編集です。

えっと、大ファンなのですが、
真備シリーズ2冊を読んでいない。
なんちゅう不届き者なのでしょうか。
ゴメンナサイ。

常々、道尾秀介は、
「人間の真相心理を書くにはミステリー技法が一番」
と言っています。
それを如実にあらわしたのがこの作品集だと思います。

どれも、打ち明けられない過去があって、
その過去が悲惨な事件を起こしたり、起こそうとしたりする。
辛い物語の連続でした。
まさに道尾ワールドでした。

一つ目の「流れ星の作り方」は眠れなくなる夢十夜 (新潮文庫)で読んでいたのですが、
再読してもやはり面白かった。

「モルグ街の奇術」のトリックはニヤリとしました。
いやぁそれぐらい俺でもわかるよ〜。
って想って読んでいて、その通りになって、
ほらね。
と得意げに想っていると、
最後にやられました。。。
二歩も三歩も先をいく展開に脱帽です。

「オディ&デコ」の事件日の使い方、さすがですね〜。
気づかないっすよ。
普通にああ、そういう季節の話なんだなと想っただけだもん。
それが事件の解くカギになるとか想わないっしょ。

「箱の中の隼」の伏線の回収はさすがです。
コーヒーの伏線とか唸りましたよ。
冒頭で???が頭に浮かび、なんだこれ?と感じていて、
読んでいるうちにそれを忘れていたのですが、
最後におおおおおおおおって感心しました。

最後の「花と氷」はヒューマン性が強く感じられました。
おじいちゃんの気持ちが人間くささが伝わってきました。
トリックも結婚式のブーケプルズとかかっているし、最高でした。
一番好きかも。

豆のにしかわのコーシーのみたくなりました。



残酷でちょっと切ない短編集 Date:2009-09-22
おすすめ度
真備シリーズの最新作は、サラッと読むのにほどよい分量の5編からなる短編集。
『花と流れ星』というきらびやかなタイトルですが、いつもの道尾作品どおり、どこかしらダークな雰囲気が漂いつつも、ちょっとしたせつなさを残すという、絶妙のバランスに整った短編が揃っています。
真備シリーズを知らない人でも楽しむのに支障はないので、シリーズの入門書、あるいは道尾作品入門書としても適していると思います。
ガツンとインパクトの残る一冊ではありませんが、じんわりと胸に響き、読む人の期待を裏切らない良作であるといえるでしょう。
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