右翼と左翼 (幻冬舎新書)
価格:¥ 777 (税込)
出版:幻冬舎
カテゴリ:新書
ページ:253頁
JAN:9784344980006
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で24968位
おすすめ度:
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右翼と左翼 浅羽 通明 / / 幻冬舎新書 一昨年発刊の幻冬舎新書の栄えある第一号です。 右が消えて左が相対的に左へ押し出されてきたフランス革命時の議会同様、左が衰退化して「右傾化」のように見える日本を解説しています。
女性誌の創刊へのエントリで始まった、波平さんとのコメント欄でのやりとりでは、教えられることが多いです。 ところで、海外の新聞事情に関して、こんな記事を見つけました。 「電子新聞、欧米で花開く? 各社参入相次ぐ」 産経グループによるサイトなので、この記事そのものが、産経新聞社がいち早く始めたという有料電子新聞の宣伝になっているのかもしれません。それでも、欧米における現在の新聞事情が垣間見えて、ちょっと興味深いです。 (ところで、記事ではニューヨーク・タイムズが宅配をしているような書き方なんですが、ホントなのですかね。また欧米の新聞社って、イマドキは宅配もしているものなんでしょう...
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レビュー
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問題設定が疑問 Date:2010-01-07 おすすめ度 ![]() ある考え方をする集団や人物を指して、右や左(右翼、左翼、右派、左派)などと呼ぶのは、ある文脈において話をわかりやすくする便宜にすぎず、右や左がまずあってその思想の内実があるのではなく、思想の内実がまずあって右や左がある、というふうに私は思う。だから本書のように、右とか左とかが指し示す内実(その推移も含めて)を問うような問題設定が果たして有意義なものなのかという疑問が頭を離れなかった。私のように思う人にとっては、右や左は、仏革命時の急進派の議会における空間的位置によって定まった相対概念以外の何ものでもなく、本書の問題設定自体に戸惑うのではないだろうか。 |
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日本の左翼は非現実的で、右翼は思想を徹底していない、どちらも現在の生活を維持しようとしているだけで正義を欠いている、と両者ともに強烈に批判 Date:2009-11-27 おすすめ度 ![]() 本書は三部に分かれている。まず第一章で、右翼・左翼の辞書的な意味が整理される。各種の辞典などに記述された定義が並べられて、左翼=進歩、急進的、革命、平等、個人重視 vs 右翼=保守、反動的、伝統、共同体重視 などの概観を得る。 第二部は右翼・左翼という言葉が生まれた歴史的いきさつについて述べられる。フランス革命当時の議会で、保守派(ジロンド派)が右側に、急進派(ジャコバン党)が左翼に座ったためにこの言葉ができた、ということはたいていの人が知っている。しかし、著者はそれは正確ではないという。急進的勢力が左側の席に座っただけではなく、その「左派」が勢力を握ると、その時点での保守派(つまり左派内部の穏健勢力)が右に押し出されていき、左側にはより過激な急進派が陣取るということが繰り返されたのだという。 最初は王党派が右翼ジロンド派が左翼だったが、王党派が追い落とされると、ジロンド派の中からジャコバン党が生まれ、左翼に陣取る。さらに、ジャコバン党はモンターニュ派と平原派に分かれる。モンターニュ派の左翼にはさらにバブーフの社会主義勢力ができる、といった具合だ。 それだけではなく、その後のヨーロッパの歴史が、多くの国でフランス革命をなぞるように進んでいったことが、右翼・左翼という言葉が、フランス革命当時の議会における個別の名称ではなく、ある政治的傾向をさす一般名詞化した理由なのだ。 王権の制限→ブルジョア革命→自由主義→社会民主主義(→共産主義)という発展がフランス以外の国でも起こったので、その「進歩」の方向性で先のほうにある者を左翼といい、左翼への反応として起こった反対運動を右翼と呼んだというのが、著者の分析だ。 現代では、右翼とナショナリズムは強く結びついているが、それは本質的なものではなく、むしろ歴史的に見れば、当初の左翼はナショナリズムであったそうだ。フランス革命の標語「自由・平等・友愛」の友愛は共同体への忠誠心をさす言葉で、むしろ王族こそヨーロッパ全体に血縁を持つインターナショナルな存在だった。ブルジョア革命が成立すると、「国家権力と結びついた資本家」対労働者という対立になる。そこで、万国の労働者よ団結せよ、というインターナショナリズムになるのである。 さらによく分析すると、左翼の根底には理性への信頼に基づいた進歩思想がある。右翼の保守主義は、理性への不信から「自然なもの」(たとえば王権)や伝統的なものを重視する立場が生まれてくる。 そう考えると、右翼・左翼という分類は、非常に「近代的」なもので、近代の終焉とともに無効になると著者は言いたいようだ。第二部の最後に、イスラム社会とアメリカの戦いを分析するときに、右翼・左翼という対立軸は役に立たないことが示される。 第三部は、日本における右翼・左翼的政治的立場の受容史だ。明治初期に急速に近代化しようとした日本では、右翼・左翼とも必要とされた。政府の横暴から人民を解放しようとする左翼、外国勢力から民族そのものを丸ごと解放しようとする右翼という関係だ。しかし、体制が整ってくるにつれ、権力の枠からはみ出して、反政府的な勢力となっていく。 戦後は、共産党が合法化された分、席順がひとつずつずれて、最右翼おもての政治から追い落とされた。そして、政府がアメリカとの講和=軍事同盟を選ぶに至って、左翼は非武装中立という「非現実的な」路線を主張するようになった。それで、世界的にも珍しい「左翼=平和」という概念が日本で生まれたのである。 著者は現代日本の左翼は非現実的で、右翼は思想を徹底していない、どちらも現在の生活を維持しようとしているだけで正義を欠いている、と両者ともに強烈に批判する。左翼の言うとおりなら、日本国は解体して国民は国際社会の奉仕者とならなければならないし、右翼の言うとおりの理念を貫くならば、アメリカの核の傘から独立して、独自の安全保障体制を築かなければならない、というわけだ。 右翼・左翼という政治的立場で割り切れるような理念では、これからはやっていけないということが言いたいようだ。旗色不鮮明な著者の自己弁護の本だったかもしれない。ともあれ、「桜チャンネル」の二・二六事件に関する本を紹介するための、知的バックボーンとしては非常に役に立った。 |
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答えはここに Date:2009-11-03 おすすめ度 ![]() 右翼と左翼とはフランス革命かなんかの時代に議長の席から見て右側が保守派、左側が急進派だった事が語源のルーツで、今の世界も同じように保守と急進の違いを両翼に見立てて使われる…程度の知識しか持っていないのならば読む事をお勧めする一冊。 右翼、左翼という言葉を説明するのは非常に困難で、その意味を真に理解するためには幾多の歴史の変遷を知る必要がある。 本書はその全てを章ごとに丁寧に説明しており、間違った言葉の認識を改めさせられる。 辞書でも正確な答えはあやふやに書かれている右翼と左翼。 この本を読めば今までのモヤモヤが一気に晴れること間違いなし。 |
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左翼右翼は関係ない。民主党は日本人の敵である(;'Д`)ハアハア Date:2009-10-20 おすすめ度 ![]() (;'Д`)ハアハア ホッカルさんは民族主義者ではないし、天皇を崇拝しているわけでもない。(天皇は国益のための道具であるという考え) 保守派でバランス感覚に優れた、中道 右寄りであるとの事がこの本に書かれていた。 ホッカルさんは在日朝鮮人を差別した事など一切ないし、彼らに対しても寛大で寛容で優しくあっていたと思う。 おいらにとって日本人の幸せ 日本の国益だけが重要であり それ以外は問題ではない。 民主党は 日本人の幸せ 日本の国益に対する 明確なる“敵”だ!! 北朝鮮の生物化学兵器に対する、先制攻撃はないとアメリカに明言させ 北朝鮮が核攻撃をしてくるよう アイコンタクトを取ったと思われるからだ!! 民主党の目的は焦土となった日本を中国に支配させ、中国共産党の幹部になる事だと思われる。 これ以上のない売国組織!! 日本を内部から崩壊させやうとする民主党に対する批判は この国に住む者として当然の事であり、右翼左翼に関係なく 民主党は日本人の敵であるという認識を強めるべきである!!!! |
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わかりやすい Date:2009-10-01 おすすめ度 ![]() フランス革命の推移を簡単に説明することによって、右翼・左翼が状況によって右にも左にもなりえるということを解説したあと、ナショナルとインターナショナルつまり民族主義とグローバリズムは右と左のどちらに入るのかを説明してくれる。次に日本の戦前・戦後の右翼と左翼の位置を説明し、日本における独特のねじれ構造が生じた理由を明らかにしてくれる。全体を通してとてもわかりやすい。ただ個人的には政治的統制が強くて経済的統制が弱い状態を保守主義志向とする田中愛治早稲田大学教授の座標モデルに関してコメントをして欲しかった。確かにリバタリアン=新保守主義と言われるが、これはアメリカの新保守主義であって本来の保守主義ではないというのが佐伯啓思氏らの日本の保守主義運動だからだ。この本にはそのあたりの保守主義に関する議論がほとんどなかったように思われる。 日本の左翼勢力の矛盾に対する筆者の指摘は鋭い。 たとえば 「教科書検定を国家権力による教育の統制として全廃を叫んだ「左翼」勢力が、自虐史観批判に立った「新しい教科書」を潰すため同じ教科書検定を頼みにした奇観にも、この矛盾は露呈しています」(236ページ) などである。 また筆者が述べるように 「新左翼殊に昨今の哲学的新左翼が、とにかく懸命に、現在ある「自由」「平等」はまやかしで、戦うべき敵や克服されるべき不幸が実は世に満ちていると強弁し続けなければならず、そのための弱者、被抑圧者、被差別者を常に必要とし続け、一種自虐的な史観などを唱え続けねばならないのはこのためなのです」(234ページ) などは、サヨク系研究者のメンタリティーを痛烈に批判する新しい視点を提供してくれているように思われる。もちろんサヨク系議員など政治的に直接利益を得られる人種はまた異なった視点で見るべきであろうが。 筆者は中道であり、右翼勢力ももちろん痛烈に批判している。前述したとおり、保守主義に関する記述はあまりなく、右翼とひとくくりにされているようであるが、全体的には非常にバランスの取れた良書だと思われる。 |



