日本の難点 (幻冬舎新書)
価格:¥ 840 (税込)
出版:幻冬舎
カテゴリ:新書
ページ:286頁
JAN:9784344981218
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で15714位
おすすめ度:
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日本の難点 宮台 真司 / 幻冬舎新書 前もそうでした。先生の著書はいつも、書評で食いついてしまいます。すでにブルセラの時代が過ぎ、AERAで御活躍の速水由紀子氏と別れたと思ったらいいとこのお嬢さんと結婚したり、今回のキネ旬ベスト・テン4位の「愛のむきだし」にも御出演。いい具合に生き残っている学者さんです。 本書は昨年4月の発売。図書館で予約を入れておいたら、年末に順番が回ってきました。まだまだ人気は衰えていない様子。 そんな本書ですが、小難しいことがいっぱい書かれています。これのどこが嬉しくて読むのか。どこを評価していたのか。その書評も、去年の春では忘れました。 「...
いまだかつて社会についての事実が社会を動かしたことはない。歴史を見ればわかる。 思想や宗教という物語が社会を動かしてきた。ルターの宗教思想や社会契約思想やマルクス主義は、科学的な実証的根拠に基づく事実ではなく、物語にしかすぎないが、そのような物語が社会を動かし、変えてきた。自由と平等という物語が市民革命をもたらし、近代社会の扉を開いた。 思想家は、実証的根拠なしに、「世の中はかくある」「世の中はかくあるべし」と社会を語り、物語を流布し、人々の間でコミュニケートされていく。この過程が社会を構成する。 科学的根拠や実証的根拠がないとかという観点から、社会にまつわる物語を生産する...
社会学は近代化を扱う学問であるが、ポストモダン社会とはどんな特徴をもつ社会なのか、宮台真司の著「日本の難点」を手がかりにそれを論じたい。 ポストモダン社会について、様々な特徴を宮台真司は述べている。 まず、ポストモダン社会とは多くの人が社会の底が抜けていることを知っている社会であるという。つまり、絶対的な万民に共通な真理や善悪の基準は存在し得ず、それらは恣意的に選択され構成された物語にしかすぎないということを、社会の多くの人々が自覚している社会である。 ちなみに、このような相対主義から、殺人を肯定し、自己の殺人の動機として採用する脱社会性馬鹿も時折散見される。絶対的真...
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レビュー
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新書にしては不親切かも。 Date:2010-01-28 おすすめ度 ![]() 本書が書店で並んでいるのを見て少しビックリしました。 宮台さんが新書を書くなんて初めてじゃなかろうかと思って(共著はあったと思いますが)。 内容は、コミュニケーション論、教育論、幸福論、米国論、日本論等で、それぞれ章で分けて書かれているので好きなところから読める形式になっています。 新書ということで他の著書より読みやすくしているのかと思えば別にそうでもなく、いつものように専門用語を使いまくりでちょっとウケました(笑) 初めて著者の本に触れる人にとっては相当不親切な内容だと思います。もっと注をつけるべきではないかと。 他の宮台さんの他の著書をよく読んでる人にとってはいつもと似たような話を新書一冊にまとめてあって良いんじゃないかと思いますが・・・ 著者が好きな人向けではないでしょうか。 私は好きなので☆4つで(笑) |
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多少の事前知識があれば・・・。 Date:2010-01-23 おすすめ度 ![]() 多くのレビュー通り、各テーマの掘り下げは不十分だし、 家族の話の自画自賛には疲れるけど、面白い内容だと 思います。 世界システム論とか構造論とか記号論とかかじってれ ばなんとか言わんとするところを類推できる、みたいな。 裁判員制度に関する指摘や、アメリカという国家の成 り立ちの説明は雑だけど納得のいくものでした。 社会的な排除と包摂、それに対するコミットメントは この作品、この著者に限らず現代の大きなテーマになっ てるんだなぁと再確認しました。 |
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援交率の高さと自殺率の高い地域が一致していた、という指摘は凄かった(p.133) Date:2010-01-22 おすすめ度 ![]() 宮台さんの問題意識は「対米追従と国土保全が両立しないこと」と「日本社会の空洞化と米国的なものの拡がりの間に関係があること」が現実化されるようになり、国土保全を通じた社会保全という柳田國男的な課題を自覚せざるを得なくなってきた、というものです。 なんか思い出したのが月刊文藝春秋2008年8月号の『司馬遼太郎 日本のリーダーの条件』の最後のあたり。最晩年は日本に対して絶望的になっていたという司馬さんですが、望みがあるとすれば、国土をこれ以上汚さないということで一致するぐらいしかないだろう、と語っていたそうです。 援交率の高さと自殺率の高い地域が一致していた、という指摘は凄かった(p.133)。こうしたところの多くは工場城下町であり、「金の切れ目が縁の切れ目」であるような人間関係が広がっている地域だったそうですと。ここにも、相互扶助というテーマが浮上します。 「資本主義とは未来の成長を先食いして儲けるネズミ講です。成長への期待と、それを支えるフロンティアの発見がなければ、資本主義は回りません。ところが金融経済は、実体経済の成長に加えて金融経済の成長への期待を織り込んで膨らむ、再帰的増幅装置です。こうした再帰性ゆえに金融経済の伸びは実体経済の伸びを上回りがちです。実体経済を支えるフロンティアが失われれば、実体経済への投資機会を失ったジャブジャブの余り金が金融経済を再帰的に膨らませます」という経済学者の小幡績さんの論議の紹介も良くて何冊か本を注文しました(p.203)。 |
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現代社会を包括的に捉え複雑な事象を紐解いている Date:2010-01-16 おすすめ度 ![]() 社会現象というのは決してシンプルなものではなく総合的な知識あるいは見識がないと一面的な理解になってしまうと考えている.宮台氏はその膨大な知識を総動員して今起こっている話題性のある課題を紐解いてくれている. 私自身としては「なるほど,そういう見方もあるのか」という目からウロコのところが多々あった. 例えば,「第2章 教育をどうするのか」にて「生活社会」と「システム」の解説があるが,うすうす感じていた社会現象を的確に説明できていると思う. 論文ほど難解ではないが,一般的な新書よりは読みにくいかもしれないが,得られたものは多く,星4つとした. |
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初ミヤダイの方はご注意 Date:2010-01-10 おすすめ度 ![]() ミヤダイ先生の挑発的な物言いにカタルシスを得たことがある人には、心地よい一冊でしょう。 「俺って麻布から東大行ったエリートで、周りにも本当のエリートが多いから〜」というような 語り口は、あえてやっているものと思われるので、いちいち目くじら立てるのはバカバカしいの ですが、「ミヤダイ節」に免疫がない人は、不快に感じる可能性大です。 これまでミヤダイの本を読んだことがなく、「売れてる本らしいから」という理由で読んでみよう という方は、その点覚悟して読んだ方がよいです。 内容的には、それほどの過激さはなく、政治・雇用・教育etc、多岐にわたる一つ一つのテーマに 突っ込んでいないので、語り口が挑発的なわりに、得るものは少なかったです。入門書ということ なんでしょうか? |



