Excite商品情報Excite

アダルトビデオ革命史 (幻冬舎新書)

価格:¥ 861 (税込)
出版:幻冬舎
カテゴリ:新書
ページ:263頁
JAN:9784344981256
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で51753位
おすすめ度:

[ Amazonの詳細ページへ ]
この商品は購入可能です
Amazon.co.jpのカートに入れる
発送可能時期:在庫あり。
このページのトラックバックURL
 エキサイトブログユーザーならブックマークレット機能を利用してこのページにトラックバックできます。
レビュー
意外に深い内容です。 Date:2009-07-27
おすすめ度
幻冬舎ということもあり、期待せずに購入したが、意外に読み応えがあった。映像機器の発達史(技術史)、エロメディア(形式)のはやりすたり、「ワイセツ」をめぐる政治状況、村西とおる等の革新的プレーヤーの登場という複数の偶発的要素の絡み合いの中で、必然とはいえない文化現象として、現在のAV隆盛があるということが示されている。よく調べられており、執筆の視角は研究者のそれに近い。また、国際的に見た場合の日本のAVの位置にも触れられている。現代史の叙述としても成立している。「アダルトビデオとは?」という問いの奥深さや、「アダルトビデオなんてどうでもいい一風俗現象」といってすますことは出来ないことがよくわかる。
AV女優はゼンキョートー世代のファンタジーに供される生贄なんだと私は思う Date:2009-07-20
おすすめ度
 本書の第4章までは、同じ著者の「『生撮り』の誕生」(『アダルトメディア・ランダムノート』所収)を発展させた内容。特に小路谷秀樹と「イメージフォーラム」との関わり(p61)や、篠山紀信「激写」シリーズとの符合(p82)の指摘は興味深い。これはAVが、『テレビだョ!全員集合』が示した田原総一朗的なTVドキュメンタリーから「アイドル」生成への展開の一環をなすことを裏付けている、と私には思える。
 藤木は『醜聞聖書』で、アイドルを「いわれなき罪を背負い、それでもなお自ら進んで十字架に磔にされる聖者」と位置づけるが、私の考えではアイドルとは聖者というより、ただの生贄でしかない。しかし、その生贄は何に供されるのか?
 私たちは、スターの不可能性を反復強迫的に確認し、かつて自分がスターの前に跪拝した事実を抑圧隠蔽すべくアイドルを召喚し、アイドルがスターではなく「生身の人間」でしかないことを繰り返し暴く。つまりアイドルとは、神の不在証明に捧げられる生贄なのだ。AVにおける「生撮り」とは、聖少女がしょせんは動物としての欲望を抱え、その欲望の前に敗退していく姿のドキュメント(ファンタジー)だと言える。潔癖症の患者が手洗いをやめられないように、AVユーザーたちは「涜聖の反復強迫」に侵されていたのではないか?
 私は、創成期のAV界に全共闘崩れのような人材がチラホラ見えることと、この暗く古臭いファンタジーに根ざした「涜聖の反復強迫」とに関連性があるのではないかと疑っている。
 ただ、このような暗く古風な欲望は、聖少女のままに人前で易々と性行為を行うようなAV女優たちの登場で無効化されていくのだろう。
技術開発と規制による発展 Date:2009-07-13
おすすめ度
 80年代よりAV業界の動向を追い続けた1962年生まれのフリーライターが、2009年に刊行した新書初のAV論。本書におけるAVとは、男女の性行為の映像記録(ポルノ)の内、基本的にビデオカメラで撮影され、ビデオテープ、DVD、インターネット配信の形での販売、レンタルを第一目的にした作品群で、かつ日本国内で合法的に販売できるよう試行錯誤された商品(表ビデオ)を指す(ただし未だに合法・違法の線引きは曖昧)。1960年代における性表現の自由化、テレビと映画の競合、日本のメーカーによるVTR開発の進展等を背景に、70年代にはポルノ映画のビデオ版が開発されているが、ビデオ機材の小型軽量化によって初めて、AVは1981年に発明された(裏ビデオ第一号は1979年)。ビデオ撮りの発達は、映像にリアリティを与え、非専門職による作品製作を容易にするため、AV製作に適していた。またビニ本による素人美少女モデルの開拓と、裏本のハードコア路線は、AV女優の大量デビューを帰結した。80年代にはビデオレンタル店の急増と新風営法の施行で業界が動揺する中、村西とおるが淫乱女優を起用して本番AVを量産したが、やがて擬似本番女優飯島愛がTVで人気を得、本番にこだわる村西を駆逐した。こうしてAVが社会的認知を受ける一方で、90年前後の警察によるAV摘発から自治体による有害図書指定への移行と、女性誌のセックス特集は、AV規制を緩和させる結果となった。この時期AV市場もレンタル優位からセルビデオ優位へと移行し、審査機関も乱立した。他方、不況で倒産したメーカーから無修整素材の裏流出が相次ぎ、セルビデオメーカーが修整の薄さを競い摘発を受ける中、米国からの逆輸入ビデオやインターネット上の無修整動画配信が普及しており、著者はこうした現状を踏まえて、修整に関する議論はもうやめるべきだと提言する。
なるほど。 Date:2009-07-03
おすすめ度
非常によく分析されている。文章力も高く。AV史がよくわかる。

それにしてもAV女優と売春する女子はまったく違うものとして扱われるが、
AV女優や風俗嬢は18以上で合意あればなんら違法性がないとし、
一方では18未満で合意があったとしても条例違反に当たる。

淫行条例は未成年女子を保護する目的とはいえ、保護する対象である彼女らが18になりさえすれば堂々とAV女優や、風俗嬢になっているのではないのか?。彼女らが純真無垢で買春オヤジがゴキブリのような淫買なのだろうか?。

いったい誰を守っている? 何が正義だ? そもそも猥褻と何なのか? 

テレビで警察ドキュメント番組を放送していて見ていたが。売春する女子中学生のことをやっていたが、誰に強制されていることもなく、自分からプロフを通して売春を持ちかけているシーンを見た。いかにもな服装と容姿でなく実にごく普通の中学生の服装と容姿とのことだった(ぼかしがかかっているので認識できない)、金がもらえて気持ちよくなれるのが楽しいと思っているんじゃないのか?

それでも買うオヤジたちだけが悪なのだろうか?
海外無修整垂れ流しでモザイクの濃淡を議論する愚を考える Date:2009-06-19
おすすめ度
「アダルトビデオ」の歴史をただ漫然と振り返ると、女優の誰がよかったとか、話題作の話をつらつら書いて終わってしまうが、本書は「モザイク修整」という串を刺すことで、まとまりのある歴史として描く。

アダルトビデオは誕生以来、モデルの質の向上と過激化が延々と繰り返されてきたと言える。AV界で話題になったビデ倫摘発についても、なぜより過激なセルAVが摘発されないのに、ビデ倫は摘発されたのかという疑問に、セルビデオが経産省系の独自団体を立ち上げたことを指摘する。なるほど、セルビデオとレンタルビデオの業界争いが背景か。ちなみに、あの大事なところを隠しているモザイクについて、全くの手作業で一コマ一コマかけていることを初めて知った。また、25年ほど前までは「本番」がタブー視されており、村西とおるがその打破に大きな役割を担ったことを伝える。

草創期から90年代までは割と詳細に書かれているが、00年度は無修整に関わる問題以外はほとんど触れられない。業界の統一感がなくなってきたこともあるが、もう少しフォローがあってもよかったかもしれない。最後に修整問題について、合法違法の線引きが全く曖昧で、時代共に変遷し、現在も不明確であるとし、海外の無修整動画が日常的に視聴可能な現状で、司法官がモザイクの濃淡を議論することの空しさを訴える。海外サーバーなら無修整が合法で、国内なら違法というおかしさ。私も同感。
ライフログ - この商品を登録しているブログ
amazon検索
Copyright © 1997-2009 Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - ヘルプ - エキサイトをスタートページに | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム