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母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き

価格:¥ 1,785 (税込)
出版:春秋社
カテゴリ:単行本
ページ:192頁
JAN:9784393366257
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で2839位
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レビュー
愛情を感じないで育つと自己否定に苦しみます。 Date:2009-06-15
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本屋で見つけた途端に引き寄せられました。私は44歳になる今も実母との関係に苦しみます。母は私を支配していたのです。この本を読み同じように苦しむ人の多さに驚き、又、安堵しました。専門家として、淡々と語り、夢のような解決策を語る事も無く現実的な意見を述べているのに好感を持ちます。癒やしブームの中「みんな理解し合える」みたいな非現実的な意見も多い中で、現実を書いてくれた身近な本です。母親が重いと思う自分と2児の母の自分…。複雑な気持ちです。反面教師のつもりで母を見ています。悪い人では無いけど、常に解放されたいと思い、罪悪感を持ってました。この本に出会い罪悪感が少し減りました。ありがとう。
だけどその重さは人それぞれ Date:2009-05-08
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信田さよ子さんのまとめ方がすばらしい。一気に読みました。いくつかのエピソードが出てきますが、その重さに共感できるケースも、あんまり共感できないケースもありました。信田先生のところにカウンセリングに行く方は本当に切実なのだと思いますが、この本を読むことで、今まで愛情もお金もたくさん受け取ってきたのに、「やっぱり母は重い」「母は自分のために私をこういうふうに育てたんだ」とかぎりなく誤解に近い「発見」をする女性がいないことを祈りたい。自分が母のもとでどう育ってきたかは、大人になってから後悔しても始まらない。親の愛は、抗うことはできても捨てられるものではないと思う。重さをどう軽くしていくか? その方法を探るためのヒントとして活用できる良書。
母親もかつて誰かの娘であった Date:2009-04-20
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「母親」(現実であれ幻想であれ)の束縛に苦しんでいる女性に向けて書かれている本だ。
小難しい本ではない。文字は大きめで、具体的な事例も多く、簡潔にさっくりと、密着する母と娘、不在をかこつ父が織りなす家族の問題と処方箋を描き出す。
女性である著者が、豊富な臨床経験の中から紡ぎだす娘の苦悶には実感がこもっており、母親の欲望の醜さと戦略のあざとさに打ちのめされる。そして、父親不在のあり様に嘆息したくなる。

臨床家にとっては、母親、父親、娘自身のそれぞれに対する心理教育的なアプローチの材料を、惜しみなく処方箋として示してある点が非常に有益になろう。
その箇所は、現に悩んでいる人にとっては、温かな励ましの言葉、生き延びるためのヒントになることは間違いない。自分の感じてきた問題がどのようなものであったか、解きほぐされることで、なかば解決の糸口をつかむ人もいることだろう。
もしも、摂食障害や自傷行為、ひきこもりといった深刻な症状で悩んでいる人、あるいは家族が悩んでいる人がいれば、家族全員で読んでみるのはお勧めである。父親も含めて、全員で是非。
母を捨てざるを得ないということ Date:2008-12-16
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母性愛、というのは不可侵の領域であり、それは絶対的に思われがちなものです。そして、そのような絶対性によって追い詰められる人々がいるのはよく知られていることです。

この本では、母親が娘の人生を侵食することの害について、事例を交えながらわかりやすく解説されています。

著者は長年アルコール依存の家族カウンセリングなどをされてきた方。わたし自身もアルコール臨床にいたことがありますが、そのときの現場では、家族とは当事者の嗜癖問題を誘発する重要な要因のひとつであるとみなされ、患者を家族から離す方向の働きかけをしていたことを思い出します。

そんな筆者の本なので、奇麗事ではない分析が興味深かったです。たとえば、娘(ヒカルさん)の就職活動に口を出す母親の例は、読んでいて背筋がぞわっとしました。

>「これはね、会社案内よ。ほら、ママがインターネットで調べてプリント
>アウトしておいたの。どれをとっても恥ずかしくない会社よ」
>(中略)ずっしりと重いその資料を見て、ヒカルさんはめまいを覚えた。
>どこまで行っても、母のこの粘りつくような、執拗なまでの自分の人生への
>介入から逃れる方法はないのだろうか。
>ヒカルさんは、エネルギーが尽きる感じがした。

ああ、いるいる、こんな母・・・・・、と、不快感が押し寄せます。

このような問題を語る際には、それぞれの語り手の母親がどんなであったかという当事者性が重要だろうと思いますが、わたし自身の母もかなり強引に娘の人生に介入するタイプだったので、非常に納得しながら、ときに自分が過去に受けたことを思い出して、その怒りを感じながら読み進めました。

最終章では「問題解決の糸口」が示されてます。もっとも印象に残ったことは「理解されることを断念してみる」「NOということは、母へのサービスだ」というフレーズでした。どちらも、そのようなモンスターマザーを持った身からすれば、たいへん理解できることでした。母親がそのように振舞うことの裏側には母親なりの正義があるので、説得によって変わることは期待できないことです。

ー自分の人生をメチャクチャにする親なら、捨てていいー。そんな考えが浸透すれば、もっとラクに生きられる人もいるのではないでしょうか。その一方で、やはり親というのは特別で、どんなに嫌な母でも、母に愛されている自分を確認したい、そんな気持ちがあるのも当然のことでしょう。

母を捨てなければ自分が死んでしまいそうな娘たち。やむなく母親を捨てたけれど、その母親欠如は何か他のもので埋める必要があるのかもしれません。そして、そこから新しい旅が始まる。そう考えると、母親とどう付き合うかという悩みは、人生のまだ第一歩のところなのだと気づきます。

いつか、母親なしの人生を、笑顔で歩めるように・・・・母親に出すNOは、自分へのサービスでもあることに、気づきました。そんな気づきのたくさんある本です。
”重さ”を、いったん、横に下ろす。 Date:2008-12-15
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母と子の葛藤というのは、程度の多少はあれ、身に覚えのある人は多いと思います。
第三者から見ると、もう少し距離を置けばいいのに、とか、お互い冷静になればいいのに、とか思えることでも、当事者になってしまうと、つい、身動きが取れなくなってしまいまよね。
カウンセリングというのは、そこに介入できる”お助け道具”だな、と感じました。

ただ、あまり深刻になりすぎないうちに、やり過ごす方法もあるんじゃないかな、と感じたりも。
レベルはあるでしょうが、世間でよくあることで、自分だけが特別なわけではない、と気づくことでも、だいぶ違う気がします。本書の役割は、むしろカウンセリングに行く手前で、問題に気づいて荷がいくぶんか軽くなれるところにもあるんじゃないかな、と。

どうでもよいようなことですが、これだけドロドロしたテーマなのに、明るいトーンの不思議な表紙です。
なんだか、むしろユーモラスな感じがしてしまったのはわたしだけ??? 
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