京都カフェ散歩―喫茶都市をめぐる (祥伝社黄金文庫 か 17-1)
価格:¥ 800 (税込)
出版:祥伝社
カテゴリ:文庫
ページ:256頁
JAN:9784396314965
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で32074位
おすすめ度:
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レビュー
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著者のカフェへの愛情と見識が成せる内容だが、一方で過度な期待は禁物 Date:2009-12-06 おすすめ度 ![]() 知っている人には説明不要かと思いますが、有名サイト「東京カフェマニア」の主宰者の、川口葉子氏が書いた、京都のカフェ本です。 本書に紹介されているお店一つ一つに、お店の由来や成り立ち、店に関わる人の思い歴史等々が、氏のカフェへの愛情や見識を基に記されており、単なるカフェ・喫茶店のグルメ本とは、明らかに一線を画すものです。地元の人でも、ここまで、お店のことを掘り下げて知っている人は少ないのではないでしょうか。 で、本書を参考に、実際に幾つかのお店を訪れてみました。気づいたことが一つ。 氏は、カフェをこよなく愛する好事家?という立場で本書を書いており、冷徹な一消費者の視点観点から、それぞれのお店を批評していない、ということです。平たく言えば、「いいことしか書いていない」ということです。 例えば、珈琲をオーダーしてから出てくるまで30分もかかるお店、ちょっと強い風が吹くたびに、ドアがガタガタと大きな音を立てる店、ソファーの布がすり切れているお店、客が座りたいと言っている席に座らせてくれないお店、等々、客の立場から見たら「えっ?こんなお店なの?」とがっかりしてしまうことが、しばしばありました。 本書では、それぞれのお店が、あまりにも素晴らしく紹介されているので、その内容がそのお店の全てを表している思ってしまうと、期待値と現実の落差という、あまり会いたくないものに会うと思います。 ただ、そういった面はあくまで副作用的なものであり、本書が素晴らしい京都のカフェ案内本であることは疑いようもなく、カフェが好きな方、京都が好きな人は、是非本書を購入して頂き、京都のカフェに思いを馳せて頂きたいと思います。 800円という値段がバーゲンプライスに思える、内容の濃い一冊です。 |
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上質のカフェと同様 居心地の良さが伝わってくる内容と写真 Date:2009-10-24 おすすめ度 ![]() 京都の喫茶店を紹介する本やムックの出版はひっきりなしで、現在入手できるものだけでも数十点はあるでしょう。その激戦区とも言える京都の喫茶本の中でも、本書の喫茶店の選定の確かさと綴られているエッセイの温かさと読みやすさは、群を抜くもので、カフェ本の1級品でした。文庫ですので京都観光のお供にしても邪魔になりませんし、著者の川口葉子さん自身による美しい写真のお蔭でカフェの特徴や室内の雰囲気がストレートに伝わってきます。 著者はウェブサイト「東京カフェマニア」を主宰され、1000軒以上のカフェを訪れているという審美眼と見識が本書の確かな記載内容に反映されていました。 老舗の喫茶店の的確な捉え方はその通りで何も言うことはありません。94ページ掲載のCC`Sの紹介の中で、詩人の草野心平がシーシーズのフルーツケーキに捧げた詩が掲載してありました。今までこの店の紹介にこの詩や初代オーナーのシド・コールマンに触れている記載をほとんど知らなかったこともあり、大変参考になりました。 フランソア喫茶室の歴史に関しても初代オーナーの考え方や生き様に言及され、それと現在のお店のあり方への流れがうまく書かれていますので、訪れる人もその歴史の中で珈琲の香りを嗅ぐことになるのでしょう。 冒頭の直珈琲などの新しいカフェも丹念に追いかけて掲載しています。東京在住の方なのにこの選定「鮮度」には驚きました。本屋でこの本と出合った時、立ち読みで十分と思いながら引き込まれていき、気がつけば欲しくてたまらなくなったという状態にさせてくれるものです。京都好きにはお勧めします、本当に。 |


