脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる
価格:¥ 1,500 (税込)
出版:自由国民社
カテゴリ:単行本
ページ:256頁
JAN:9784426104610
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で18728位
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ネットを見ていると、けっこう評判が良さそうなので、読んでみた。 『脱貧困の経済学』飯田泰之・雨宮処凛(自由国民社) 反貧困を掲げて活動する雨宮氏らが主張している貧困解消のための様々な処方箋に対し、若手経済学者の飯田氏が、さまざまなデータを駆使して現代日本の実態を解き、示されている処方箋に関して説得的な見解を披露していく、といった感じですすむ対談本。 とても読みやすく、そして分かりやすく、一気に読めた。 ネット上ではよく見かけるリフレ派(マイルドな経済成長を促す金融政策を重視する経済的立場、かな)の主張が、いまひとつ腑に落ちなかったけど、これを読むとすんなり理解でき...
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レビュー
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2人が同じ方向を向いていなくて面白かった Date:2010-01-06 おすすめ度 ![]() 飯田さんが雨宮さんの主張に何でも「そうですね」と 言って盛り上がっている訳ではなかったのが良かったです。 自分の専門分野の知識を持ってきて意見を言っていて面白かったです。 ちょっと居酒屋の愚痴になるのかなっと思っていましたが心配無用でした。 |
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格差縮小のための処方箋 Date:2009-12-19 おすすめ度 ![]() 本書を読むと、経済政策では、お金をかけないで出来ることがまだまだありそうだと思える。 それにしても、市場所得(実際にもらっている金額)で比較すると日本はまあまあ平等なのに、可処分所得(税金と保障を引いた後の金額)で比較すると世界でもトップクラスの不平等社会になってしまうという指摘は(94頁〜95頁)、ショックであった。 つまり、今の税制や社会保障制度は、富裕層に有利に設計されているということではないか。 「いま財政がものすごくやばい、破産する、とか言っていますけど、あれもバカな話で、たくさんお金を納めてくれるお金持ちだけを、これだけどんどん減税して、それで財政収支が悪くならないわけがない」(89頁) 「『財源を示せ』と言ってくるおじさんへの答えとしては『再分配の見直し』ですね。用途転換だけでもかなりのことができる。」(98頁) 上の他にも、本書には、目からウロコの指摘がたくさんある。 また、本書が、「格差廃止」ではなく「格差縮小」と現実的なスタンスを取っているところも、内容について信頼性を高めている。 これからも、時には読み返しておきたい1冊。 |
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劇的ビフォーアフターのある社会へ Date:2009-11-12 おすすめ度 ![]() 本書によれば日本の貧困化は政策の誤りという。貧しい人に増税しお金持ちに減税していったので、不況が続けば「底」が抜けると予想、その通りになった。逆にもっと適切な累進課税であれば、苛烈な貧困は解消されるし、経済調節フィードバック機能を持つだろうとも。おそらく日本はその方向でソフトランディングされ、緩和されていくだろうと思われます。 他に「単純労働者が多すぎるから、買い叩かれる。大学進学率を向上する必要がある」という論点は、そうだろうか?と思います。今のまま大学進学率が増えると、大学卒インフレが単に加速するのではないでしょうか? 人気番組に「大改造!!劇的ビフォーアフター 」があります。どうしようもなく住み辛くなった家を、リフォームの匠が劇的に改造するというものです。日本は、これを人間に対してやれば良い。フリーターになって将来の展望がなくなった人を再生する長期教育支援事業をやる(毎年1兆円規模で)。フリーターで苦しんだ人が凄い経済学者になったり、建設作業員やっていた人が名建築家になったり、農家や園芸家やエンジニアになったりできる多様な再生の道を用意する。経済効果もさることながら、精神的に日本は非常に明るくなります。 |
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めっちゃ面白かった!! Date:2009-09-26 おすすめ度 ![]() めっちゃ面白かった。読み始めたら止まらなくなり、一気に読了した。プレカリの雨宮さんが、活動していて感じる疑問を、マクロ経済学@リフレ派の専門家が対談形式で答える(2人とも同年齢)、読んでいて興奮してきた。 雨宮さんが社会にリクエストしていることは、実際に国が(その気になれば)政策レベルで実現可能なのだ、ということを専門的な観点から考察していく、という企画。こういう社会になったらいいなというドリームが実現可能なのだ・・と聞くと、誰でも元気になるので、これからも続けていってほしいと思う。 雨宮さんは素人っぽい部分を武器にしてるプロ作家だと思うけど、その素人っぽさと、飯田さんの経済学的な考察がうまくかみあっていて、久々に読後に希望の持てる1冊だ。 (他の経済学者が書いた本を読んでいても、気分が暗くなってきたり、そんなことをやったら最弱者はどうなるんだっ?!と逆に不安になるような本が多い。特にネオリベ系) |
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飯田泰之を経産相か財務相に!!! Date:2009-09-16 おすすめ度 ![]() 本書の白眉は88ページから98ページにある。 財政破綻は金持ち減税の必然的な帰結であり、税制の逆進性こそが財政赤字および貧困社会出来の元凶である。しかも、ニッポン国の場合、政府による再分配後のほうが格差および不平等は大きくなっているというトンデモナイ真実が明解に示されている。「再分配しなければ、日本は北欧並みに平等であった」という発言には、不勉強な評者には唖然とするほどの驚きである。飯田曰く「予算規模がだいたい同じくらいのイギリスと同等の(貧困)対策をやれば、日本は北欧に次ぐ世界トップクラスに平等な国になります」というのだから、雨宮が「ほんとうですか? それはすごい」と喫驚するのは当然である。 格差、貧困の現場を熟知する雨宮が、シャープな切り口で明快な経済論を展開する飯田に喫緊の問題提起を行うというのが本書の結構。 まず、飯田泰之を財務相あるいは経済産業相に任命してみよ! と言いたくなる。本日、民主党政権のスタートで、それぞれの閣僚は決定した。 飯田ほどに説明能力に長けたエコノミストは稀であり、彼自身が雨宮と同い歳の「ロス・ジェネ」世代ということもあってか、具体的な問題の所在をつかんでいることも本書の対談が実りあるものとなった一因であろうか。 |


