まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
翻訳 望月 衛
「まぐれ」ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社 [ 叡智の禁書図書館<情報と書評> ] at 2008-05-26 00:03:32
日本語のタイトルが良くないんだけどねぇ~。素直に英語版の直訳にした方が、エセインテリ的な想定読者層には受けるような気がします・・・私には。 本来の原著タイトル: The hidden role of chance in life and in the markets Fooled by Randomness この本を読んで楽..
価格:¥ 2,100 (税込)
出版:ダイヤモンド社
カテゴリ:単行本
ページ:387頁
JAN:9784478001226
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で6924位
おすすめ度:
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日本語のタイトルが良くないんだけどねぇ~。素直に英語版の直訳にした方が、エセインテリ的な想定読者層には受けるような気がします・・・私には。 本来の原著タイトル: The hidden role of chance in life and in the markets Fooled by Randomness この本を読んで楽..
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レビュー
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じっくり読むに値する本 Date:2010-02-04 おすすめ度 ![]() 本書のメッセージはかなり明確でわかりよい。 考えてみれば、僕らももうよく知っているようなことですね。 にもかかわらず、日頃はついうっかりそれを忘れて、 惰性で物事をある角度からのみ見てしまう。 意識的にふるまわなければつい陥ってしまいがちな思考回路を、 ユーモアたっぷりに撫で斬りしてくれます。 また本書は、見事な「勝間和代」批判の書でもありますね。 そして知ってか知らずか勝間さんご自身がそんな本書を大推薦しているという、 なかなか愉快な展開にもなっています。 ですので、勝間さんご本人及びカツマーなみなさんは、 もう一度じっくり本書を読んで、 自身を振り返ってみることを強く強くお薦めいたします。 |
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「ブラック・スワン」より遥かに良い本 Date:2010-01-31 おすすめ度 ![]() 著者N.N.Taleb氏の名前は “Dynamic Hedging :Managing Vanilla and Exotic Options”(1997)を購入した時期から印象に残っている。知られたトレーダーではなかったし、有名な投資銀行で働いていたわけでもなかったが、エキゾチック・オプションのトレーディングに関する資料が限られていたので、迷わず購入した。数学も難解で理解出来ない点が多い本であったが、所詮「知る者は言わず、言う者は知らず」の世界だから、それ以上追求することはしなかった。タレブ氏の”The Black Swan”はアメリカで話題になった時期に購入したが、この本は持って回った英語表現が難解で、退屈でもあったので、途中で放棄してしまった。「ブラック・スワン」(2007年)に先立って話題になった「まぐれ」(2004年)は邦訳を購入し、長らくツンドクになっていた。「ブラック・スワン」が邦訳され、それなりの評判になっているので、「まぐれ」を読むことにした。マンネリ映画「男はつらいよ」寅さんシリーズがその好例であるが、シリーズの第一作が傑作であることが多く、「まぐれ」が好著であることを期待して読み始めた。 「まぐれ」”Fooled by Randomness”は素晴らしい本である。このような本を書いてみたいと思ってきたが、大事な時期にいい加減な文系の学生をしてしまった浅学非才の私(タレブ氏が繰り返し馬鹿にするMBAでもある)には、とてもこれだけの厚みを持った本を上梓することはできない。しかし、この本の内容は、優秀な理系の部下との議論で理解した数理分析の限界、あるいは実務を経験すれば、自ずと見えてくる金融理論と現実との大きな乖離から理解してきたこととほぼ一致しており、よくぞ数理分析人の内側から、ベストセラーになるような文系にも理解出来る言葉で、トレーディング、リスク分析や金融工学の世界では理解出来ていないことの方が圧倒的に多いことを整理してくれたと思っている。「金融工学者たちは、将来を予測する道具として過去のデータを使い、リスクを計測する。分布が定常的でない可能性があるというだけで、彼らのやり方は完全に間違っていて、そのうちとても高い代償を払うことになるとだけ言っておこう。」といった部分は、現在の金融危機を予見していたとも言えよう。しかし、タレブ氏がバカにするほど、マートン教授やショールズ教授、あるいは誠実な実務家はバカではない。データ・ベースを整理しなければ、実証的な説得力を持たないことは直ちに理解出来るわけで、少なくも日本では、そのために将来の利用を前提に倒産・信用リスクのデータ・ベースを国の予算で蓄積を始めて数年になっている。マートン教授もショールズ教授もK.ポッパー程度は読んでおり、今の市場が効率的であるなどとは言っていない。「白鳥の湖」を見れば、黒い白鳥の可能性は幼い女の子でも理解出来てしまう。 よくぞ書いてくれたというべき素晴らしい本であり、黙して語らぬ曲学阿世の徒や偶然に成功したのに大きな顔をしている連中に、多くの批判の目を向けさせた本書の貢献は、「ライヤーズ・ポーカー」以上かもしれない。しかし、読むのに疲れるし、読み終わった後で、もっと簡潔に書けたではないかと感じてしまう。 2時間で読めてしまうロクデモないベストセラーが跋扈するわが国と、この本ように、良い意味でしつっこい知的挑戦を試みた本がベストセラーになるアメリカないし世界のレベルとの格差は大変に気になるところである。この格差を埋め切れなければ、わが国が知的産業で立国することは出来ないだろう。 本書は、破格の良書で、一人でも多くの人が我慢して読みきって欲しい。そうすれば、一握りの悪人が大衆を無視して世界や国を振り回すようなことになるのを防げるように思われる。 |
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運も実力のうち Date:2009-11-25 おすすめ度 ![]() 面白い。 日ごろからぼんやり思ってたことを明確にしてくれるし、 さらに、自分がどんだけ馬鹿か思い知らされる。 ただ知的な内容以前に 「俺を認めない、理解できない奴はみんな馬鹿だ」的な 恨み節全開なところが感情を揺さぶられるのだ 星5つにしたいとこだが 日本では「運も実力のうち」という概念があり 一度成功した人には一目置く人が多い 「運で成功しただけだ」と馬鹿にするより 「成功しただけで大したもんだ」「この人にはなにかある」と思う人の方が多いんじゃないか? そういう人たちにとってこの本は意味がないので 一つマイナスにしました。 |
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すべてはまぐれなのか? Date:2009-10-24 おすすめ度 ![]() 独特の言い回しと冗長な話が前振りに多く登場するせいで少々読みづらいところがある。これがどうやら著者の執筆スタイルらしい。まあ、そんなことを多少気にしながら読むことになるのだが。 基本的には投資の話であるが、投資以外の話も含めて「まぐれ」が支配しているのであって人間の力なんて・・・・・。というところだろうか。おや、まるでどこかの宗教本みたいになってきたぞ。 もちろん本書は宗教本ではない。経済の本である。安心してほしい。しかし究極的には同一化していくのかもしれない。半導体回路の設計図は究極的には曼荼羅になると聞いたことがある。それと似ている? それはさておき、人生において投資を始めとし発生する物事はほとんど「まぐれ」によって結果がもたらされるものであるといっている。勿論個人の頑張りや能力、努力を否定するものではないことは述べられている。それでもどうしてもまぐれ(偶然)の入り込む余地は排除できない。ある程度人生経験を積んだ方ならわかるのではないだろうか。 だから?といわれればそれまでだが、忘れがちなことであり意識しておいても損はないだろう。 ひょっとして、失敗したときに「まぐれ」のせいにできる?ストレスから逃れるための本としても利用可能? |
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日本語はこなれていません、、、 Date:2009-07-25 おすすめ度 ![]() ブラック・スワンに続き、ナシーム・ニコラス・タレブ氏の書籍は2作目です。 “唯一、生き残るのは、変化できる者である”(by チャールズ・ダーウィン) 9.11以降テロリズム・リスクが認知され、事故災害・疾病を主要リスクとするそれ以前より今日の不確定は増大しています。不確定が増幅された環境下、結果が全ての投資では、ダーウィンの進化論が働き、その時々の環境に最も適合した適者が生き残り、“まぐれ”は排除され、長期的にはそれら適者に収斂します。 と、ここまでに違和感を覚えない方は読む価値があると思います。ナシーム・ニコラス・タレブ氏は、理屈っぽく、シニカルに、人間が陥り易い誤解・勘違いを指摘しています。読み方次第では、過大評価を獲得するヒント集になります。但し、その原因は脳神経等に委ねられています。 ブラック・スワン同様、日本語はこなれていません。 |


