三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)
価格:¥ 546 (税込)
出版:筑摩書房
カテゴリ:文庫
ページ:227頁
JAN:9784480025777
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で47613位
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エディターレビュー
5人の登場人物がやり取りする手紙のみで表現された異色の小説。『レター教室』という題名の示すとおり、それぞれの手紙は「借金の申し込み」「身の上相談の手紙」「病人へのお見舞い状」などタイトルがつけられ文例としても使えるようになっている。
5人の書き手による違いはもとより、社交的な手紙から歯に衣着せぬ悪口の手紙まで各人が書き分けるスタイルは実にさまざまである。中には「英文の手紙を書くコツ」などのように手紙の中で手紙の書き方を指南するという凝った仕掛けを施されたものもある。ストーリーは登場人物たちの繰り広げるドタバタ喜劇風の人間模様で、はじめはあっさりしていた人間関係が、恋愛、嫉妬、裏切りなどさまざまな感情によって複雑に絡み合っていく。作者は交錯する感情の中に人間心理の機微を描き出し、手紙という表現手段を用いることで人が常に他者との相対関係にあることを浮き彫りにしている。(林ゆき)
5人の書き手による違いはもとより、社交的な手紙から歯に衣着せぬ悪口の手紙まで各人が書き分けるスタイルは実にさまざまである。中には「英文の手紙を書くコツ」などのように手紙の中で手紙の書き方を指南するという凝った仕掛けを施されたものもある。ストーリーは登場人物たちの繰り広げるドタバタ喜劇風の人間模様で、はじめはあっさりしていた人間関係が、恋愛、嫉妬、裏切りなどさまざまな感情によって複雑に絡み合っていく。作者は交錯する感情の中に人間心理の機微を描き出し、手紙という表現手段を用いることで人が常に他者との相対関係にあることを浮き彫りにしている。(林ゆき)
レビュー
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あの三島由紀夫が!! Date:2008-12-15 おすすめ度 ![]() 某雑誌の中で大人が読む1冊として紹介されていた本である。 大人としてのたしなみの一つとして手紙を書く手本として買ってみたが、全く別物。 今までの彼の小説の中でもなかなか面白い部類に入る。 学生ぐらいだとこの文章の面白さは分からないかもしれないが、多少人生の襞を重ねていくと、この本の面白さがわかってくる。 |
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皮肉は美でなければならない Date:2008-04-06 おすすめ度 ![]() 面白い!!!面白いよ!!! 5人の個性的な登場人物の手紙のやりとりでのみストーリーが展開されていく。 携帯電話やパソコンのない時代に書かれた作品なので、時間間隔や手紙ならではの情緒や秘められた思いなどが面白く分析され描かれている。 確かに天才だ! 作中の登場人物の人間臭さは作者の研ぎ澄まされた感覚のなせる業だろう。 こんな妬みや嫉妬があるのかと思い知らされた。 世は常に嫉妬にあふれている。それを手紙という形で書いているため、争いの情景はない。 そこがこの作品をライト感覚にしている由縁だろう。 2度読んでみたが、とらえる人物像に変化があった。 おそらく読んだ年齢と自らの置かれている環境によってその人物への共感(投影)も変化するだろう。 例えば20歳の時と40歳の時に読むのではまるで違う印象を持つだろう。 また時をおいて読んでみたい。 それ以上に本を置くことさえ忘れさせたのは、軽快かつ痛快なユーモアいっぱいの文章だろう。 皮肉とは美でなければならない。 クスリと笑える言葉遊びがおもしろすぎた。 |
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満里奈もおすすめ Date:2006-11-07 おすすめ度 ![]() 前に何かの雑誌で渡辺満里奈がこの本をすすめていたのを見て以来、ずっと気になっていました。 渡辺満里奈があまり好きじゃない自分としては、「おもしろかった」なんて感想、そう簡単に言ってたまるかって気持ちもありますが、これがおもしろかったんです、ほんとうに。 本を読むことの快楽がこの薄い一冊の中にたっぷり詰まっています。 そんなに長い話ではないので、三島由紀夫を読まず嫌いしている人や、三島由紀夫に興味はあるのだけど『金閣寺』や『仮面の告白』の世界はちょっとね〜という人にもおすすめです。 |
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めちゃくちゃ好き。 Date:2006-07-01 おすすめ度 ![]() こういう日本語もうまいのね。 天才三島ここにありといった感じ。 5人の登場人物の手紙のやり取りだけで物語を進め、手紙を読むだけで読者は彼らの人間関係や過去の出来事を把握することができる。 また、彼らの書く手紙がおしゃれ。手紙の中では、三島ならではの洒落のきいた日本語が随所に使われている。 皆さんのおっしゃるように直接的に実用に供する内容になっているとは思いませんが、おしゃれな手紙を書きたい方がいれば、彼らの手紙中のレトリックを参考にして、自分なりの工夫を入れつつ友人に手紙(メール)を書いてみるのもいいのでは? 実際に彼らのような感じでメールや手紙を交換している人達がいたら素敵でしょうね。 |
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うーん。氷ママ子か。 Date:2006-05-07 おすすめ度 ![]() 始めに言っておきますが、手紙の実用書ではありません。しかし、文学としては、結構、楽しめます。職業も年齢も様々な5人の登場人物がお互いに手紙を出し合うという異色の小説ですが、三島由紀夫の皮肉がたっぷり効いていて、時間を忘れて読みました。登場人物の名前がね。氷ママ子、丸トラ一、空ミツ子、炎タケル、山トビ夫ですからね。時代がかってはいますが、実はみんな、現代にいますよ。それこそ、自分の周りにもうじゃうじゃね。『金閣寺』や『仮面の告白』とは一線を画しますが、おもしろいです。 |


