TOKYO STYLE (ちくま文庫)
価格:¥ 1,260 (税込)
出版:筑摩書房
カテゴリ:文庫
ページ:433頁
JAN:9784480038098
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で66972位
おすすめ度:
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「蚕の繭って家と同じでしょう。」ある一人暮らしの女性が実感を伴って、自信を持って言い放ちました。僕の頭の中では色んなことが駆けめぐって、その時は同意の意を表するだけに終わったので、少し整理しようと思います。 まずは完全に保護された胎内のイメージ。形状的にも似たイメージを抱かせます。それは住居のシェルターとしての基本的な機能を想起します。これが一般的な反応かと思います。しかし、それだけではなくもう少し先までイメージは展開します。繭の中にあるのは基本的に個です。日常的に帰る場所としてのイエが繭であるというのは、シェルターであると同時に閉じこもる殻を連想します。 彼女にそれが...
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レビュー
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リアル Date:2009-09-06 おすすめ度 ![]() 東京の若者はどんな暮らしをしているのか知りたくて購入しましたが、正直ショックでした。本に載っている半分以上の部屋は寝ていた布団もしまわないようなごっちゃごちゃの部屋。作者さんは「マスコミが垂れ流す美しき空間のイメージで、何も知らない外国人を騙すのはもうやめにしよう」「これが現実だ」などと言っていますが、これが現実の東京の若者のスタイルだとしたらショックでなりません。私がこの本を見て感じたTOKYOSTYLE=古い、狭いアパートから連想できる暮らしそのままでした。内容はちょっとショックでしたが、リアルを知ることはできました。 でもスタイリッシュなインテリアは批判がちで、ごちゃごちゃした部屋は快適だとばかり言う作者さんがちょっと個人的な好き嫌いを押し付けがましかったので☆4つです。 |
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どこか懐かしい Date:2009-04-11 おすすめ度 ![]() 一見、乱雑なように見えて、住人にとっては、とても居心地の良い空間なのではないかと思いました。十人十色の部屋が楽しめます。 |
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美と乱調のインテリア Date:2008-08-18 おすすめ度 ![]() 東京の住宅室内を写した生活感あふれる写真集。撮影されたのは、日本の消費文化が円熟し、価値観がより多岐にわたっていた90年代初頭。戸建て、持ち家もあるが、ほとんどが賃貸集合住宅。どれも住人の個性がほとばしった強烈な部屋だ。仮住まいの気楽さがこの奔放さを生んだのか。混沌とした世界に圧倒され、ページを繰るたび、飽きることなく見入ってしまう。 インテリア誌なら見向きもしない雑然とした部屋に、この著者(編集者といったほうが妥当か)は光をあて、一見猥雑で醜悪に思えるカオスに、日本的な美と調和を見いだす。そういう物の見方に必要な、脱力の心得があるのだろう。見る者の共感を誘う絶妙のキャプションを読めばそれがわかる。 すぐれた本は、時をへてもあせることがない。だが先祖返りしたかのように殺伐とした資本主義が幅をきかす昨今、この本の洒脱さが伝わりにくくなっているのも事実だ。今同じ本を作っても、このクオリティを再現するのは難しいような気がする。 廉価の文庫版が出たのは何よりだが、写真の力強さはその分そこなわれている。この本は、やはり大判のほうがよい。高価でもそれに値するからだ。 |
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不思議と元気出るなぜか見てると Date:2008-06-21 おすすめ度 ![]() 何度パラパラ見ても、表現しにくいんですけど、 例えば棟方志功がカブリつく様にゴリゴリ彫刻してるの画像でみたり、 陶芸家がロクロをピチャピチャ音立てて回してるの同じく見たり、あとほら 安部工房の小説読んで、主人公がダンボールを小刀で加工したり、紐やらドライバー 等をバックに入れたりする描写に感じる、 「手動かしたい、触りたい、整理整頓したい」、、、 っちゅうーかそんな本能(のような)沸くことありません? 本中の写真に生活観がかもすモノ以上の物有ります。ゼッタイ。 化粧品のコンパクトの様な又は日本のチマチマした携帯電話デザインの様な ちんけなオシャレ部屋写真をあざ笑う以上に見てて気持ちよくて 私は元気沸くんです。この本約10年脇にあります。 (尚このサイズで十分です。大判もいいけどこれの様に寝そべって見れない) |
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インテリア雑誌には確かに、こんな部屋は写っていない Date:2008-05-23 おすすめ度 ![]() しかし、他の皆さんと、やや評価がズレるのは、どうも、著者に「いいじゃん、これで」という捉え方はあっても、批評的視点が生むスッキリ感が、ない気がします。 どれも、それぞれ個性的な部屋の写真で、生活観も感じ取れる。ただ、この本を読み終わったあとに、茫漠たる閉塞感のようなものを抱きました。 登場する部屋たちと、その所有者も見透かすような、醒めた視点、そして、日本社会が構造として、今、持っている問題群への批判まで行き着かない。 「いいんだよ、これで、何が悪い!? こうやって、庶民は自分を守りながら、案外、しぶとく生きていくんだよ」という共感の先がないのではないか? ・・・・・ま、それは、そもそも、この本がめざすべきものではない、と言われればそれまでですが。 |


