スペインを追われたユダヤ人―マラーノの足跡を訪ねて (ちくま学芸文庫)
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ユーズド:¥ 880より »
出版:筑摩書房
カテゴリ:文庫
ページ:359頁
JAN:9784480082800
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で468175位
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レビュー
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セファルディの歩みをフィールドワークで追った労作 Date:2006-06-29 おすすめ度 ![]() ローマ帝国によるエルサレム神殿の破壊によってヨーロッパ諸国に流浪の身となったユダヤ人は大きく2種類に分けられます。トルコを経由してドイツやポーランドに移動した東方ユダヤ人(アシュケナージ)と、アフリカ大陸の北辺を西へと向かってスペインやポルトガルに至った西方ユダヤ人(セファルディ)です。ナチスのホロコーストやシオニズムの発祥によってアシュケナージは有名ですが、セファルディについてはなかなか語られる機会がありませんでした。そのセファルディの実像を著者が実際にスペインやオランダ(スペインを追われたセファルディの多くがオランダへ移住した)を訪れて描写したのがこの本です。 アシュケナージに対する差別問題は“キリスト教 vs ユダヤ教”という概念で語られることが多いのですが、セファルディの場合はイスラム教徒も絡んでくるのでそうした構図では語れません。スペインにおいて、ユダヤ教徒もイスラム教徒も共に差別されたという事実は、ユダヤ差別の根源をユダヤ教の特殊性や「キリスト殺し」に求めようとする多くの論説が誤りであることを教えてくれます。 |
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スペイン・ユダヤ人追放の悲劇と現代文化への影響を考察 Date:2004-01-30 おすすめ度 ![]() コロンブスがアメリカ大陸を発見した同年、スペインでは「国土回復運動」が完了しイスラム勢力が一掃された。ユダヤ人も弾圧され改宗か追放かの選択が迫られた。改宗を潔しとしない人々は祖国を去り、他の西欧諸国やイスラム圏に逃げた。改宗した「新キリスト教徒」も豚という意味の「マラーノ」と呼ばれ、常に蔑視と異端審問の恐怖に晒された。戦国時代にキリスト教布教のため日本に渡来、医学の分野で大きな足跡を残し、大友宗麟がキリシタン大名になるきっかけともなったイエズス会士ルイス・デ・アルメイダが「マラーノ」であった事実は、ほとんど知られない。一方祖国を去った人々の子孫がスピノザ、ベニヤミン、エリアス・カネッティである。さらにドイツの文豪トーマス・マンのブラジル生まれの母が、スペインからポルトガルに逃げ、後にブラジルに渡ったマラーノの子孫ではないかという可能性の高い仮説を立て、現代文化への影響にまで筆は及んでいる。 |


