宇宙船地球号操縦マニュアル (ちくま学芸文庫)
原著 Richard Buckminster Fuller
, 翻訳 芹沢 高志
バックミンスター・フラーに学んだ事@宇宙船地球号 [ Curiosity to the Future ] at 2006-11-02 21:59:38
バックミンスター・フラー(Richard Buckminster Fuller, 1895年7月12日 - 1983年7月1日)は、建築家、数学者、発明家、哲学者。現代のレオナルド・ダ・ビンチとも言われる。「宇宙船地球号」は、1968年か1969年に書かれた。 人類が直面している問題を包括的に捉え、デザインやサイエンスの立場からそれらを解決するベクトルを示している。宇宙船地球号のイニシアティブを取るべきと書かれている建築家、計画家、技術者、を目指す者として、「近視眼」的な物の見方や考え方の危険性と「シナジー」的物の見方の必要性を十分に感じた。 【以下抜粋】(著作権的に問題あっ...
価格:¥ 945 (税込)
出版:筑摩書房
カテゴリ:文庫
ページ:210頁
JAN:9784480085863
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で154774位
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バックミンスター・フラー(Richard Buckminster Fuller, 1895年7月12日 - 1983年7月1日)は、建築家、数学者、発明家、哲学者。現代のレオナルド・ダ・ビンチとも言われる。「宇宙船地球号」は、1968年か1969年に書かれた。 人類が直面している問題を包括的に捉え、デザインやサイエンスの立場からそれらを解決するベクトルを示している。宇宙船地球号のイニシアティブを取るべきと書かれている建築家、計画家、技術者、を目指す者として、「近視眼」的な物の見方や考え方の危険性と「シナジー」的物の見方の必要性を十分に感じた。 【以下抜粋】(著作権的に問題あっ...
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レビュー
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★システム思考の原点について学べる一冊 Date:2009-03-07 おすすめ度 ![]() 本書は、要素還元論的な部分思考に対する批判の意味も込めて、システム論的な包括思考の重要性をフラーの思想であるシナジェテックスをベースに熱く説いた1969年発行の『Operating Manual for Spaceship Earth』の芹沢氏翻訳版(2000年)である。 著者の主張は、偏狭な専門家(人間以外の動物も含む)に対して本来人間は汎用的な思考能力が備わった特異な存在であること、人間は道具の発明により自らの機能を拡張・分散させて環境に適応してきたこと、一般的に言われる適者生存や人口制約等のマルサス・ダーウィン・エントロピー思考とは異なった発展思考があり得ること、宇宙は物質的なものと超物質的なもので構成されており制約要因を取り除いて発展させていくプロセスこそが富であること等々、極めて哲学的示唆に満ちている。(この富を引き出す手法をデザイン・サイエンスと呼ぶのだろう) これらのなかでも今日的視点から特筆すべきは、有限な化石・核燃料は「宇宙船地球号」にとってスタータに相当する貴重なバッテリであり、本来のメインエンジンは太陽から供給される無限の放射エネルギーや風力・潮汐力・水力等であるべきという主張である。持続可能な社会に向けて再生可能エネルギーの重要性を40年も前に提言していたと言える。1972年にローマクラブのレポートとして発行された『成長の限界』ではエネルギー以外の「物質としての資源」の有限性や「環境汚染」等も人類発展の制約条件としてあげられているが、フラーの主張からはエネルギー面では開放系としての地球の恵まれた位置づけを再認識・評価すべきだろう。(遠い将来に人類が資源獲得も含めて地球外宇宙に進出すれば、状況はさらに変わってくるだろう) 私は本書を読む前に前述『成長の限界』を読み、有限・保存則的な世界における幾何級数的成長の非実現性をある意味悲観的に強く認識した。しかし本書を読み、これらは「物質的」な世界での話であり、フラーのいう「超物質的」(メタフィジカル:人間の知識・経験・ノウハウの総体)な世界における、積分関数としての人類の無限な成長可能性を感じ取ることができた点は大きな収穫であった。 最後に、宇宙的・全地球的な視点から物事を発想するバックミンスター・フラーには将に感服であるが、「宇宙船地球号」の操縦マニュアルを構築・整備していくのは我々乗船メンバーの任務である。 |
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シナジー的 Date:2007-12-21 おすすめ度 ![]() 前半で語られた「包括的思考」「シナジー」については、 「そうだよな〜」と感じ入ってしまいました。 現代ではフラーの時代より人間の活動の専門化・細分化がさらに進み、 自分の役割・権利を守ることに注力しがちで、 包括的に物事を判断することが難しくなっていますよね。 シナジー理論が行き着くところの「宇宙の法則」まで辿らずとも、 自分の仕事や活動をもう少し包括的に、シナジー的に見ることが大事なのではないか、と思わされました。 役所的な縦割り社会や自由経済社会を見るにつけ、それがいかに難しいかということも理解できますが、 まずは自分から、シナジー的思考を始めてみようと思いました。 齢34にして。 |
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「宇宙船地球号(spaceship earth)」はもはや普通の言葉(household word)! Date:2006-06-26 おすすめ度 ![]() エコロジーの基礎は閉じた生態系としての地球という考え方ですが、このことを端的に表すのが「宇宙船地球号」という言葉です。バックミンスター・フラーの言葉ですが、彼のことを知らなくても「宇宙船地球号」という言葉はどこかで聞いたことがあると思います。何も知らなくても、すぐに理解できる言葉ですね。うまいネーミングです。 本書はエコロジーがブームになる数十年前にかかれたものです。今読むと著者の個性とともにちょっと時代を感じさせますが、読んでおく価値はあるかもしれません。 バックミンスター・フラーって多才な人で、さまざまな発明があります。もっとも実用化されたものは少ないです。ダイマキシオン・カーは今見るとほとんどレトロ・フューチャーですし、今も身近にあるものとしてはジオデシック・ドームぐらいですかね。これは三角形で構成されたドーム状の構造体のことですが、建築のみならずノース・フェース等のアウトドア用のテントにも応用されています。マーシャル・マクルーハンはフラーのことを現代のレオナルド・ダ・ヴィンチと言っていますが、そういえばダ・ヴィンチも実用化されたものよりアイデアスケッチの方が有名ですね。 |
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”Think global, act local ”は、フラーの言葉ではない。 Date:2005-07-24 おすすめ度 ![]() この原書の初版と、宇宙船地球号という概念の登場は、1969年ではなく、1961年である。この訳者のフラーの解説にはいくつかの誤りがある。フラーに関する驚くべき誤解の一つに”Think global, act local”がある。これはフラーの言葉ではない。と指摘したのは幾何学大全『シナジェティクス』の最初の抄訳が含まれる『宇宙エコロジー』(美術出版社)であり、さらにこれらを検証できる重要な文献に、『クリティカル・パス』(白揚社)とその巻末にあるフラー自ら編集した年譜(クロノファイル)があることに気づいた。フラーのクロノファイルは、これ以上短く編集できないことがわかる。 |
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新訳版に期待 Date:2005-07-06 おすすめ度 ![]() 本の内容は非常に面白かったのだが、 翻訳のせいか、(大変申し訳ないが)ものすごく読みにくかった。 新訳が出ることを期待している。 |



