宇宙創成はじめの3分間 (ちくま学芸文庫 ワ 10-2 Math&Science)
翻訳 小尾 信彌
価格:¥ 1,260 (税込)
出版:筑摩書房
カテゴリ:文庫
ページ:327頁
JAN:9784480091598
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で65593位
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レビュー
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「ビッグバン宇宙論」に関する古典的名著。物理屋特有の数式・数量感覚も学べる。 Date:2008-09-28 おすすめ度 ![]() 本書は"The First Three Minutes; A Modern View of the Origin of the Universe"(初版1977, 2nd updated版1993)の翻訳です。「ビッグバン宇宙論」の古典的名著で、最初の3分間に宇宙で何が起きていたと推測されるのか、その推測はどのような実験的証拠・物理学的根拠に基づくのかについて詳述されます。同著者の「電子と原子核の発見」と同様、彼の論理展開(例:宇宙論における熱統計物理学のセンス)は物理学を専攻する大学生には大いに参考になるでしょう。例えばStefan-Boltzmann則の(温度)^4の項の由来、自由膨張する宇宙における黒体輻射を表す修正版プランク公式など、教科書の延長線上の議論が楽しめます。またフェルミ推定的な"数量オーダー感覚"も参考になるでしょう(例:Pu爆弾 対 TNT爆弾)。 更に「何故もっと以前に背景輻射のアイディアに気付けなかったのか?」という検証を行い、「物理法則の持つ強力な普遍性の具現を心理的に抑制する」ことがあるので「(理論的偏見に囚われないことより寧ろ)正当な理論的偏見を持つこと」も肝要、という教訓も残しています。 本文は1977年当時の記述のままで古臭い部分もあることは確かです(例:ニュートリノの質量)。「追補」で古臭くなった記述を改め、新事実(COBE衛星の観測結果)を補足しています。(更に佐藤文隆先生の「解題」が内容を補足) 予備知識があれば混乱は少ないとは思いますが、一般読者が本書を「ビッグバン宇宙論」の最初の一冊として読むにはツライかもしれません。例えば次のような本を先に読んでおくと良いかもしれません:「見えない宇宙」(ダン・フーパー)、「僕らは星のかけら」(マーカス・チャウン)、「ビッグバン宇宙論」(サイモン・シン)、「宇宙 96%の謎」(佐藤勝彦) |
