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現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)

翻訳 井上 靖
価格:¥ 609 (税込)
出版:筑摩書房
カテゴリ:文庫
ページ:206頁
JAN:9784480421883
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で20114位
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レビュー
舞姫とはどんな小説かがわかる本 Date:2010-01-05
おすすめ度
森鴎外の名高い短編小説 舞姫 の現代文の本

表題にも 森鴎外 井上靖=訳とあるように現代文になっているので大変読みやすいです。
構成は、まず現代文とその注釈が下5分の1ぐらいに記されていて、
普通の注釈と違い、スムーズに読み進めることができます。

それから50ページにも及ぶ解説があり、内容は、補注ともいえる細かな
解説、そして森鴎外の生い立ちなどの解説があります。

さらに、舞姫の原文が現代文同様、注釈つきで記されています。

さらに、資料編として 星新一によるエリスの資料、
小金井喜美子による兄の帰朝という資料
そして前田愛による、BERLIN1888という当時のベルリンの
雰囲気がわかる資料がついています。

昔読んだ時には全くわからなかったのですが、細かな注釈、
解説を読んで、この小説の意味がおぼろげながらも
わかる気がしました。

しっかりとした解説がついている現代語訳のこの舞姫は
改めて買って良かったと思います。
原作の美点を十分に残した素晴らしい訳 Date:2009-03-18
おすすめ度
もちろん「舞姫」は、森鴎外の処女作にして代表作の一つです。
たまたま書店でその現代語訳を井上靖氏がやっていると言うので、早速手に入れました。

物語は、太田豊太郎がドイツ留学をしながら、同郷人の讒訴でその官を解かれてしまい、生活の糧を無くしてしまいます。
その原因となったのは、踊り子のエリスとの関係で、止むを得ず、彼女の家に転がり込みぎりぎりの生活を強いられます。
しかし、それは彼が立身出世を諦め、愛に生きる決断をしたと言うことなのですが・・・。
友人の相沢の誘いの仕事から、優柔不断の豊太郎が再び立身出世を目指すことにしたために、大きな悲劇が襲ってくると言う話です。

この作品について、作品以上のボリュームで山崎一穎氏の懇切丁寧な「解説」がついています。
更に、この女性エリスのモデルと思われる女性について親戚が書いた二文と、舞台となったこの当時のベルリンの状況について前田愛氏の文章がついています。

立身出世と言う「公的」に認められた存在と、愛情と言う「私的」な存在との間で揺れ動く主人公なのですが、何とも優柔不断で自分勝手な性格をしています。
そんな男に引っ掛かったエリスこそ、いい迷惑だったでしょう。

小説自体は非常に良くできていて、隅々まで考えつくされている気がします。
山崎一穎氏の言うような時代的な意味など考えなくても、文句なしの傑作でしょう。
「時制」をしっかり表現できるようにと、雅文調を使ったと言うことですが、非常に美しい文章です。
それを現代語訳した井上靖氏の文章も、そうした原作の美点を十分に残した素晴らしい訳だと思います。
考えさせられる作品・・・ Date:2009-01-28
おすすめ度
原書では恐らく勘違いに理解していたであろう『舞姫』
井上靖氏のわかりやすい現代語訳で読めてしまいます。
中には原書も入っていて、また解説なども詳しくなされて
いてとても勉強になる一冊だと思います。

憧れと現実のギャップ。国のお金で留学していると言う
身分の苦しさ。それぞれの思いが交錯します。
それでもやはり男はずるいと思ってしまうのは私の偏見
だろうか?
原文は難解だが… Date:2008-05-25
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舞姫の原文は一応小説らしく文語体で書かれているが、実に不自然な文語体で古文好きでも難解である。内容をすらすら読みたいのならこういう訳文がよろしかろう。
同じ作者の作品なら高瀬舟の方が万人向けの文体である。
読んでよかった Date:2008-02-04
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腹立たしいと思いながらも、舞姫の世界に引き込まれてしまいました。

この作品を読んでいる途中、豊太郎に対して憤りを覚えました。が、何度も何度も考えるうちに、怒りとは異なった感情が。彼に共感したというか。。虚無感が襲ってきたというか。

鴎外は、何を伝えたかったのだろう。いや、何も伝えたくなかったのか!?ああ!!わからん!

読み手によって何とでも受け止められるし…
読み手の「感情」にも左右される作品というか…

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