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教育とはなんだ

価格:¥ 1,680 (税込)
出版:筑摩書房
カテゴリ:単行本
ページ:302頁
JAN:9784480863553
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で156717位
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レビュー
今日の教育がわかる!! Date:2004-12-31
おすすめ度
少々難しい内容だけれども、今日の教育を見なおすとても良い本だと思う。
今日の教育が抱える問題の隅々を専門家と共に話し合い、その解決策を探る。
大変勉強になると共に、これからの教育界を見なおす良い機会になった。これからの教育の向かっていく方向、今の教育、学校の現状を知る大変良い機会になった。
謙虚で鋭いインタビュー Date:2004-12-19
おすすめ度
 重松清が「教育とはなんだ」と自らに問いながら、今はときめく教育界の識者たちにインタビューをする。
 重松は、早稲田大学教育学部出身で、いじめや不登校など、教育問題を題材に取り上げた小説も多く執筆している。そんな彼が知ったかぶることなく、相手に学ぶ姿勢でインタビューに挑む。聞くことが学ぶことであることを痛感するとともに、彼の鋭い質問力に感服する。 
 また、インタビュー後に、重松自身とインタビューをされた相手の両方が、「その後」として手記を書いており、出会いが双方に新しい仕事のきっかけや変化をもたらしている。
 重松があとがきで「安易で浅薄な『分かる」よりも、もっと大切な『分からない』がある。」と書いている。「教育とはなんだ」の答えを安易に教えてくれる本ではない。しかし、現在の教育の課題がある程度分かるとともに、新たな『分からない』が生まれ、教育に対して一方的で無責任な批判ができなくなる本である。
 
現在の教育がわかり、これからの道程を考えられる… Date:2004-06-10
おすすめ度
重松清と教育論、という、ミスマッチなのかマッチしているのかわからない、ちょっといぶかしげに読み始めたのが
この本です。重松清の子ども描写は本当に優れたものがあります。子どもの時に感じたちょっとした心の動きを
上手に表現する。それに、父親として、親子を描くのも上手です。現代の親子をかゆいところに手が届くような

表現力で書く作家、そして『世紀末の隣人』や、コラボ的な『さつき断景』で見せたように、一風変わった、でも真実を捉えられる
ルポライターでもある…。塾講師として教育に関わる私としては、興味と不安の入り混じった心情でした。

内容は教育の第一線で関わるいろいろな人に重松清がインタビューする対話形式。重松清は相手と議論を戦わすほど

積極的には出ないものの、適切な質問や、面白いエピソード込みの現実味溢れるコメントで上手く味付けをしています。
そして、教育に携わる人々の話がまた面白い。重松清の人選が非常に独創的で優れていて、各教科に関わる人々や
改革に関わる人に加えて保健室の養護教師さん、学校建築に携わる人、給食関係の人、そして[よのなか]科で

おなじみの藤原和博さん、学童保育…それぞれの人がそれぞれの悩みや現状、展望を語っていて興味深い。

教室の造りがみんな同じなのもなぜかわかったし、授業参観で保護者から分析表が渡される、なんていう悩みも、ちょっと
極端な話ではありましたが、とても同情するものがあります。ああ、確かにうちの塾でも匿名でこの先生辞めさせてください、

なんて手紙が来ていたなぁ、ああ、教師間のモビングもトップが率先してやっていて辞職する人いっぱいいたたなぁ、なんて。
総合学習が外向けのものにならざるを得ない、なんていう話も虚を疲れた感じです。
いちばん念頭に置かれているのは小学校教育なのかな、という気がしますが、教師の人々の置かれている立場がよくわかり、

「ゆとり教育」やその後の方針転換などの「現場」の思いが良く伝わってきます。

一冊の本として、教育現場のオーソドックスなものからなかなか考えが及ばない範囲にいたるまでの「情報量」に優れ、
表面をなぞっただけであったり、独りよがりであったりすることなく「現実実」にあふれ、生き生きとした改革への

「強い意志」が読み取れ、しかもそれを具現化していく「行動」が示されている…対話形式という形を取りながらの
ここまでの完成度はすごいと思いました。確かに重松清に「ここはもうちょっと突っ込んで欲しい」と思ったり、
「本当にそうか?」と違和感を持ったりするところがないわけではありません。例えば重松清が「倫理」は暗記科目だった、

と言っていたのは全員に当てはまる話ではないでしょうし、教壇を作るのは旧時代的、生徒との距離をとってしまう、
というのも微妙といえば微妙。もちろん一般論であったり生の体験談として相手がそうした考えを持っていたのでしょうが。

しかし、現実に子どもや、保護者、もっと大枠での教育に携わっているだけではなく、「立ち向かっている」人々の話は

読んで損はありません。
教育に携わる者、親として子どもを思う者…この本を読んだらすごく影響を受けることは間違いありません。
単なるオピニョンではなく、行動を伴った教育へのまなざしがしっかりと捉えられている点でこの本は優れていると思います。
かつての自分を思い出し、また父親の視点から言葉を発する重松清(ここでも「私小説」っぽい…)と

内部の力溢れる人々の声のコラボは大いにマッチしています。
正直、わたしには大いに役立ちました。この本を読んで教育に関心を持ってもらえたらいいなぁ、と思います。

教育について考えさせられる良書 Date:2004-05-10
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 重松清が学校を巡るさまざまな問題について、その第一人者にインタビューをしたものをまとめた一冊。

 その道の第一人者による言葉には、現実を打破するヒントが隠されていて、読んでいて実に考えさせられる。教育問題は一朝一夕にどうにかなる問題ではないが、こんな本が一冊でも多く売れて、大人たちが「教育」について考えていけば、きっと明るい未来が待っているんだろうなあ、と感じさせる良書だった。

「教育論とは」「給食とは」「教員免許とは」など、ちょっと変わった視点からの切り込みも多く、その話題も新鮮なものが多かった。

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