死者の書 (創元推理文庫)
翻訳 ジョナサン・キャロル
『死者の書』 [ Cherryh's blog annex ] at 2006-04-23 00:46:54
『死者の書』作者: ジョナサン・キャロル, 浅羽 莢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1988/07メディア: 文庫 ジョナサン・キャロルの初期作品、再読。 英語教師をしている主人公が、仕事に嫌気が差して、夢である、ある作家の伝記を纏める仕事に着手する。主人公はその作家の熱狂的なファンで、それが縁である女性と知り合い、伝記をまとめる仕事についても、その彼女と一緒にすすめるようになっていくのだが・・・ 前半、ちょっとひねったハーレクイン・ロマンすのよう?に進むが、途中からそろりと恐怖が忍び込んでくる。その落差が凄い。
価格:¥ 840 (税込)
出版:東京創元社
カテゴリ:文庫
ページ:348頁
JAN:9784488547011
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で210092位
おすすめ度:
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『死者の書』作者: ジョナサン・キャロル, 浅羽 莢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1988/07メディア: 文庫 ジョナサン・キャロルの初期作品、再読。 英語教師をしている主人公が、仕事に嫌気が差して、夢である、ある作家の伝記を纏める仕事に着手する。主人公はその作家の熱狂的なファンで、それが縁である女性と知り合い、伝記をまとめる仕事についても、その彼女と一緒にすすめるようになっていくのだが・・・ 前半、ちょっとひねったハーレクイン・ロマンすのよう?に進むが、途中からそろりと恐怖が忍び込んでくる。その落差が凄い。
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レビュー
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期待はずれ Date:2009-08-27 おすすめ度 ![]() 評価の高い作家なので期待して読みましたが、ええと、これは冗談小説ですよね? 題材は、心温まるファンタジー、もしくは奇想天外なユーモア小説にふさわしいものであって、決してホラーにはなりえないと思うのです。それを無理にホラー仕立てにしたのは作者か、あるいは翻訳者、出版社のいずれかが重大な勘違いをやらかしたに違いない。 カテゴリーミステイクというのは哲学用語ですが、この小説にふさわしい言葉のように思われます。 文章を高く買うという人も多いようですが、くだらないアメリカンジョークに付き合わされているような、精神的な浅さの目立つ、へたくそな文章だと私は思います。 ラストの数ページは見事です。しかしそれはオチというべきもので、短編作品で読ませれば済むこと。長編でやられるのはちょっと困る。 |
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ダークファンタジー登場 Date:2008-04-19 おすすめ度 ![]() 十年以上前になんの予備知識もなしにこの作家のデビュー作にぶつかった時にもあまりに衝撃的過ぎてただただ圧倒されましたが、今回も同じでした。何回読み返してみても、ストーリー展開もさることながら、プロットに、描写力に、巧みな言葉遣いに、そして独特のタッチに、やっぱりただただ凄い、才能ってこういうことをいうのだなと絶賛の言葉以外に送る言葉が思いつきませんでした。完璧すぎます。 ストーリーは、ダークファンタジーの名にふさわしい不思議な物語。有名な映画スターの息子トーマス・アビィは、有名人の息子ということにうんざりし続けていたが、彼にとっての永遠の文学的アイドルにして謎の多い童話作家のマーシャル・フランスの伝記を書くべく、同じくフランスの熱狂的なファンの女性と一緒に彼が終世住み続けたゲレインの町に赴く。町へと行く前にフランスのエージェントだった男からいろいろと情報を仕入れたいた二人は用心深く町へとついたが、いきなりフランスの娘に正体がばれ、状況は思いがけない方向に転がっていく。村人の態度にいぶかしいものを覚えながら、伝記に着手するトーマスはだんだんと何かがおかしい事に気がつき始める。アメリカの田舎町を舞台に展開される不思議な物語。 前半はスロースタートですが、中盤からはページを繰る手をとめさせてくれません。 海外小説を読む愉しみをとことん味あわせてくれる一冊です。最大級のお勧め作品です。 |
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誇大妄想小説 Date:2007-05-05 おすすめ度 ![]() 原題は主人公が崇拝する童話作家フランスの代表作「The Land Of Laughs(笑いの郷)」。主人公は恋人と一緒にフランスの住んでいた町に行き、伝記を書こうとするのだが...。文体はサリンジャーを意識したものか軽口体。有名な俳優を父に持つ主人公が、そのコンプレックスを振り払うための自立の物語かと思いきや、町の様子がおかしい事に気付き始める...。 ここから先は詳しく書けないが、作者が物を書く者に特有な「ペンの力への過信」を持っている事が分かる。私は途中で仕掛けに気付いたが、この作品の構想は妄想の中から産まれたと言って良いだろう。恐怖感を感じるどころか、バカバカしくて最後まで読むのに苦労した。運命論に対する深い考察もなければ、風刺性も感じられない。 本作の発想は小学生レベルのもので、それを何となく当たりの柔らかい文章にしただけである。作者の未熟が産んだ、誇大妄想小説。 |
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ジョナサン・キャロル入門書 Date:2007-04-12 おすすめ度 ![]() 途上で明かされる世界観をどう受け止めるかで評価は極端に別れてしまう作品でしょう。 自分としてはそれをオチ的な扱いにはせず、主人公のドラマや表現へ至るプロットとして活用しているので高評価。 延々と付きまとう不安感は他に類をみない程。 ただ、展開に対するキャラクターのリアクションがどうにも不自然なため感情移入に繋がりにくかった。 心理としてはもっと疑問を持つだろうとか、責めるだろうとか、諦めるでしょうとか、諸々。 ジョナサン・キャロル入門書としては最適(個人的にはキャロル唯一の傑作)。 読者各々の評価は別にしても有意義な読書体験が出来ると思います(映画なんて媒体だとこの内容は難しそう)。 |
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惹句にひかれたが・・・ Date:2006-12-20 おすすめ度 ![]() 前評判がとても良い作家。 ホラーだと覚悟して読んだ。表紙の絵も怖いし。 (表紙の絵が一番こわかったかも) 読了後・・・ファンタジーのように感じた。 けれど、文章は物凄くうまい。 伏線の使い方が すばらしい。文章に無駄が無い。 最後の数ページで ビックリさせられたが、 結末の予測はできた。けれど、まさかね、と理性が 否定しているところへ この筆力で ねじこまれた感じだ。 しつこいようだが 近代作家、現代作家の中で この文章力はピカイチだろう・・・感嘆。 |



