デフレ下の日本経済と金融政策―中原伸之・日銀審議委員講演録
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ユーズド:¥ 363より »
出版:東洋経済新報社
カテゴリ:単行本
ページ:207頁
JAN:9784492393710
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正しい金融政策を模索し続けた軌跡 Date:2003-04-18 おすすめ度 ![]() 2003年の2月、福井俊彦氏が日本銀行総裁に就任した。その2,3ヶ月前には次期総裁候補として福井氏と共に中原氏も挙がっていたことを憶えている人も多いだろう。何故名前が挙がったかといえば、かつて1998年ー2002年に日本銀行の政策審議委員を努め、その間にハト派の金融政策を一貫して主張してきたからに他ならない。デフレ克服として金融政策を重視するのならば、ハト派の中原氏が総裁候補に挙がったのも当然のことだろう。 「速水日銀」の5年間では「ゼロ金利政策」や「量的緩和」「インフレ・ターゲット」などのこれまでの日銀史上に前例のない政策が議論され、そのうちの前者2つが導入されたが、本書を読むとこれら一連の政策を主張し続けたのが他ならぬ中原氏だったということが分かる。しかも、これらの政策は当初総裁や日銀幹部が強く否定的だったのに、結局は導入されているのだ。審議委員会で総裁案には常に反対票を投じていた中原氏の粘り強さの賜物だろう。 少なくとも速水氏自身は在任中何一つまともな政策を論じる事が出来なかった。上に上げた在任中の打ち出された政策は、断じて速水氏の功績ではなく偏に中原氏のものである。要するに速水氏の「実績」は絶無だったのだ。それどころか「円安売国論」「中国発デレフ」「良いデフレ論」を唱えるなど、全く中央銀行総裁としての資質を疑わしめるのに十分なお粗末さだった。この点は岩田規久男『デフレの経済学』でも指摘されている。(ちなみに同氏の『ゼロ金利の経済学』の併読も薦める) 速水日銀への評価として、次のような至極真っ当な意見がある。 「日銀の金融政策の透明性は十分だ。議事録を読んで、一人の委員の意見を除いて、他はジャンクである事が分かった」 |
