社長が戦わなければ、会社は変わらない

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出版:東洋経済新報社
カテゴリ:単行本
ページ:216頁
JAN:9784492554661
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エディターレビュー
   あのジャック・ウェルチにも絶賛された、日本を代表する辣腕経営者、金川千尋が、その経営哲学とノウハウを明らかにした注目の1冊。金川社長率いる信越化学工業は、この不況の最中に七期連続最高益更新、東洋経済新報社による2002年のカンパニー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた実力派企業で、2002年現在、化学部門では世界4位の地位を占めている。

   約200ページの薄い本で、金川社長の経営に対する考え方が淡々と語られているが、その考え方はユニークである。奇をてらったようなものは一切ないが、このように長期にわたって利益を出し続けるための堅実な経営哲学を実践している経営者は、世界広しと言えど、そう多くはないだろう。

 「株式会社の経営者にとって、ボスは株主だけ」「『従業員は使用人だ』と、経営者は堂々と言わなければいけない」といった欧米風の考え方が登場したかと思えば、「キャッシュはむやみに投資しない」「熱狂の中でも冷静に判断し、先のことに対して常に備える」などと、極めて慎重な姿勢をのぞかせる。また、「オールドエコノミーを切り捨てない」といったユニークな主張も読ませてくれる。いずれの考え方も、合理的で非常に説得力があり、この不況下になぜ信越化学工業が一人勝ちしているのか、その理由がわかるような気がする。

 「贅沢をしたくて仕事をしているわけではなく、会社をよくすることそのものが生きがい」と語る金川社長は、まさにジェームズ・C・コリンズ著『ビジョナリーカンパニー 2』で示された「第5水準の経営者」である。本書は、事業への情熱をどう経営で表現するか、その実践方法を示した1冊と言えるかもしれない。(土井英司)

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