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市場の倫理 統治の倫理 (日経ビジネス人文庫)

原著 Jane Jacobs , 翻訳 香西 泰
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ユーズド:¥ 3,350より »
出版:日本経済新聞社
カテゴリ:文庫
ページ:452頁
JAN:9784532191764
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で376437位
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レビュー
社会心理のバイブルですね Date:2009-08-04
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個人的には素晴らしい内容の本だと思います。
社会のなかの集団の倫理選択における正当性とその選択ミスで引き起こされる道徳的混乱とその原因を生態学や生物学、社会学などの様々な点から検証し、その答えが同じところにたどり着くという具合です。素晴らしい本です。ぜひ一度呼んでみて下さい
倫理の饗宴 Date:2008-04-07
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 公正な取引の担保のため、その阻害要因としての暴力は市場から追放されねばならない。
その一方で、かのトマス・ホッブズに従えば、「剣なきことばは弱い」。平和のため、国家の
秩序の安定のため、血なまぐさき暴力は時に肯定されねばならない。
 相互の信頼と長期的な繁栄を期するべく、市場において虚偽は忌むべきものとして
排除されねばならない。しかし同時に「嘘も方便」、自国の利益、自国民の利益のため、
嘘の一つもつけぬ者に国を統べる資格などあろうはずもない。

 シンポジウムsymposiumなる語の語源はギリシア語のsymposion、すなわち、
酒を酌み交わしつつ、真理の追求のため、侃々諤々各々がその意見を戦わせる饗宴の場を
その由来に持つ。

 そして本書の議論はすべてプラトンの対話篇の顰に倣って進められる。
 きっかけは一枚の招待状、「正直の徳が崩壊した理由を探求する」ことを目的に集った
多士多彩6人のメンバーが、市場の倫理、統治の倫理をめぐって熱い討議をぶつけ合う。
 二つの倫理をめぐる区別の正当性、および正統性はいかなるものか? この二つの混同が
いかなる悲惨を引き起こしているのか? 両者の共存、併存の可能性は?

 歴史から引き出された広範なケーススタディをもとに、ジェイコブズが引き出す結論は
希望にも似て、そして絶望にも似る。
発想法も勉強になるし、逸話も豊富。 Date:2003-08-31
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プラトン『国家』にならって描かれる対話小説。

世の中にはふたつの倫理システムがある。
統治(政治)の倫理と、市場(商業)の倫理だ。
ふたつのシステムはそれぞれ一貫しており、両者を混同するとロクなことにならない。だが他方で、両者は相互に補い合っており、どう調和させるかが問題となる。

こうした問題が、四百頁を費やして論じられる。

とはいえ、文庫本で大きい活字の対話篇であり、散りばめられた逸話も面白いので、それほど読み通すのに苦労はしないだろう。
最近はやりの民営化・NPM(ニューパブリックマネジメント:行政への市場的手法の導入)に対する建設的批判としても読むことができる。

個人的に面白かった個所はいろいろあるのだが、一番笑えたのはマキャベリを引き合いに出した個所。そこで元編集者の話者は言う、マキャベリの教えを企業経営者に薦める書物を出版したのは間違いだった、と。なぜなら、統治の倫理と市場の倫理を混同することになるからだ(284-5頁)。世の社長のみなさん、お気をつけて。

なぜ、腐敗は起きるのか。なぜ社会主義は失敗したのか。じゃ、僕らはどうしたらいいのか。 Date:2003-06-03
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~市場を健全に保つための原則は統治の原則と相容れない、という点が出発点になっている。その点について承認していく登場人物の討論とそれによって想起される根本のあらゆる病巣もしくは希望。この本を日本人として読む面白さはまずそこに尽きる。一つの組織が双方を混同したり、同時に手をつけようとすると、腐敗が始まる。そういう事例は枚挙にいとまがない~~ではないか。では、どうしたらそういう事態を避けることができるのか。ジェイコブスが提示したパターンは2つ。もちろん読んでのお楽しみだ。本当に考えさせられる。再読しなくては。~
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