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人間というもの PHP文庫

価格:¥ 520 (税込)
出版:PHP研究所
カテゴリ:文庫
ページ:233頁
JAN:9784569661766
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で6572位
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レビュー
司馬データベースで自分を創る Date:2009-12-22
おすすめ度
司馬遼太郎先生の作品の中から
道標となるフレーズを集めたもの。
イイとこ取りでこの値段は安すぎる。

出典の書名と巻数が記されているので、
未読の作品を読み始める切っ掛けにもなる。
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司馬遼太郎さんが描く、人物像には、人間愛が詰まっている。
これは氏が生涯、対面できなかった理想像や人間臭さが
表現されているのかもしれないし、その真逆だったかもしれない。

 ・他人の裏側に潜む闇を機敏に把握するための技
 ・嘘っぱちの大人と、理想の大人
 ・昨今のワイドショーめいた情報過多をどう生き抜くか?
 ・戦国武将、信長、秀吉、家康から滴るエキス
 ・自己愛を捨てて、澄んだ眼になる
 ・正義という言葉に隠された陳腐さ
 ・愛嬌は役立つ
 ・女に溺れる恐怖
 ・強制される思想や仕組み、胡散臭いルール
 ・子供心を失うな

生きるには、時間はあまりにも短い。
やりたくないコトに囚われている場合ではない。
先の見えない時代だからこそ、自分の志を見つめて、行動すること Date:2009-07-07
おすすめ度
■読み始めたきっかけ

 司馬遼太郎の著作は愛読しており、氏の人間に対する洞察、日本人とは
どういう歴史と民族性を持っているのかに興味があり、読み始めました。

 オムニバス形式、ベスト盤のようにジャンルごとに引用がありますが、
個人的には少し読みにくかったです。時間のない方向けの、司馬遼太郎の
エッセンスが抜き出されているとの趣旨だと思いますが、個人的には時間
を掛けてでも小説を読んで、そこから司馬遼太郎の人間観、日本人感を感
じ取る方がより深く理解できるような気がします。

■心に残る言葉

p.136 太平洋戦争のベルは、肉体をもたない煙のような「上司」もしくは
その「会議」というものが押したのである。

→今の日本企業も同じような状況にあると思います。決裁事項は、「本社」
の指示を仰いだり、会議で決めます。その中に「個人の顔」はありません。
「会社」として決めたのであり、「個人」で決めたわけではありません。
その決定事項が失敗したとしても、「会社」や「会議」が決めたことであ
り、個人に責任はありません。ただし、終業後の居酒屋で「あのプロジェク
トは俺がやった」、「あれは、自分は反対だった」と会社の外で個人の主張
が出てきます。

p.144 朱子学が江戸期の武士に教えたことは端的に言えば人生の大事は志で
あると言うこと以外になかったかも知れない。志とは、経世の志のことであ
る。世のためにのみ自分の生命を用い、たとえ肉体が砕かれても悔いがない
というもので、、、

→私も志というものは大好きな言葉です。最近は、リナックスなど無償で協
力し合う、ボランティアが起きていると聞きます。参加している人は、「楽
しいから」、「かっこいいから」という自分の美的感覚によって、行動して
いると聞きます。自分が世の中のためになると思ったことがあれば、何か手
伝うことができないかと思うことが志の根幹だと思いました。

p.228 陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなる、と思い込んで暮らすこと
です。

→最近は未来が予想しにくい不確定な時代になっているような気がします。
ちょうど、時代の転換点にあるような感じがします。その世の中にあって、
自分を生かす術を身につけ、世の中の役に立つことを考える必要があると思
います。自分が何ができるのか、それが社会にとってどんな影響があるのか?
仕事も家庭についてもそんなことを考える毎日です。

 ただ、悲観をしてばかりではいけないと思います。逆にいえば、変化はチ
ャンスがあると思います。江戸時代の300年間は変化しないことが大切でし
た。これからの10年は大きな変化のある時だと、上海に暮らしていると強く
実感をします。

■どんな人にお勧めか

人間とは、日本人とは、について考える人
歴史上の英雄の行動から、何かを掴みたい人
長い小説は読む気がしない人
珠玉の言葉集 Date:2008-08-25
おすすめ度
『竜馬が行く』『坂の上の雲』などの膨大な作品群によって、人間とは何か、日本とは、日本人とは何かと問い続けた国民的作家司馬遼太郎。

本書は、「人間を考える」というテーマで、同氏の作品群の中から、選び抜かれた珠玉の言葉を収めた一冊。

司馬作品に精通された方は、読んだ作品を思い出す、または、知らない作品を見つける目的で。そうでない方は、本書でお気に入りの一冊を見つけて、ぜひとも原書にチャレンジされてはいかがでしょうか。
摩訶不思議な、またはあまりにも単純な Date:2007-08-30
おすすめ度
→摩訶不思議な、またはあまりにも単純な「人間というもの」
 司馬遼太郎は膨大な著書の中でそれをさまざまに表現していました
 この本は、その表現を..珠玉の文章を..抜き出し、
 現代の日本人に提示したものです

→司馬は、小説という舞台の上で、歴史上の人物に成り代わり
 あるときは、口に出した言葉として
 またあるときは、頭の中の考えとして
 それを表現します 
 その潔さ、華麗さに魅せられずにはいられません..

→司馬作品を 
 読んでいない人には、「噂どおりの面白い本らしいので、読んでみよう」と、
 そして今まで読んでいた人には、「もう一度この観点で、読み返してみよう」と
 思わせる本だと思います
 ..私は恥ずかしながら前者ですが.. 

→カテゴライズされていて、非常にわかりやすい構成になっています
 たくさんの著書の中から
 これらを抜き出し、並べなおした人も、相当に
 「人間というもの」を知っている方ですねー
「功名が辻」他司馬作品の中から名文抜粋 Date:2006-01-23
おすすめ度
 人間とは何か、司馬文学の脊梁となっているものは、「人間知」である。例えば、2006年大河ドラマ「功名が辻」における山内一豊とその妻千代は、男と女のあり方を教えられる。
 千代は、利口さを、「無邪気」で擬装していた。利口者が、利口を顔に出すほどいや味なものはないということを、この娘は、小娘のころから知っている。だから、たれからも愛された。
 
 男には、女に対して二つ型がある。それは「猟師型と農夫型」であると、同作品で次のように比較している。
 猟師型は女色家といっていい。たえず,未知なものにあこがれ、獲物を一つ獲ては,〈さらに他に大きなものが〉と思い、あこがれ、冒険心をかきたて、ふたたび山に分け入ってゆき、つぎつぎとあくことを知らない。女好きというのは、決して道徳感覚が欠如しているということではない。普通以上に、未知へのあこがれがつよく、冒険的行動欲がさかんだというだけのことである。
 農夫型はそうではない。十年一日のごとくわが畑をたがやし、くわ先にあたるその土のきめ、においになじみきり、その定着的生活になんのうたがいも示さぬばかりか、もし土地を変えて他村へ移れといわれれば目の色をかえていやがる。

 その他テーマは「組織から社会へ」「夢と生きがい」「日本と日本人」等、作中の名場面名セリフが抜粋されていて楽しい(雅)
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