岡本太郎 (PHP新書 617)
価格:¥ 798 (税込)
出版:PHP研究所
カテゴリ:新書
ページ:243頁
JAN:9784569771472
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で138164位
おすすめ度:
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レビュー
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太陽の塔に託した岡本太郎の夢 Date:2010-01-16 おすすめ度 ![]() 岡本太郎と太陽の塔は日本で最も有名な芸術家と芸術作品 だろうが、一般国民から見れば「難解な現代美術」の域か ら一歩も出るものではない。本書は太陽の塔を岡本太郎の 芸術の集大成として捉え、そこから彼のルーツや思想を辿 る。 本書の基本的構成は「万博(科学技術万能主義)VS岡本 太郎(人類は進歩なんてしていない)」という形になって いる。そのため始めに万博の歴史と理念が(著者の私見で あろうが)述べられているのは親切だ。 次に彼の前半生を語る中で「なぜ縄文なのか」「なぜ仮面 なのか」といった初歩的な疑問にも答えてくれている。 その上で彼が太陽の塔と万博に託した人類へのメッセージ が述べられている。万博と岡本太郎入門、そして人類への メッセージと欲張った内容ながらすっきりと理解できるよ くまとまった本だといえるだろう。 難点を挙げるとすれば著者が岡本太郎の身内なので彼を美 化し過ぎていると感じたことだろうか。 |
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岡本太郎はかっこいい! Date:2009-12-26 おすすめ度 ![]() 1970年。僕は地方都市の小学6年生で、大阪万博に計4回行った。あの万博で、僕らの心を一番強くとらえたのは、何といっても「太陽の塔」だ。テーマ館でもあった、お祭り広場の「屋根」を突き抜けて立つ姿を、僕らはまるで原寸大のウルトラマンに会ったような驚きと憧れの気持ちで見上げていた。だから、岡本太郎の代表作でもある「太陽の塔」は、ずっと大阪万博のシンボルだと思い込んでいた。でも、それは違っていた。 その真相のみならず、「太陽の塔」内部のわくわくするような展示コンセプトやテーマ館と「太陽の塔」のつながりなど、開催当時は知り得なかった目からウロコの新事実が次々と紹介される。昭和45年という大阪万博当時のダイナミックな時代の胎動と岡本太郎の「ベラボーな」生きざまによって、気持ちのよい高揚感に満たされる、実にスリリングな「岡本太郎論」だ。生前の太郎に近しかった著者が記した「岡本太郎論」だから、当然ながら内容は岡本太郎寄りだ。でも、それでいいのだ。なぜなら、40年前に少年だった僕らは今も、みんな「太陽の塔」が大好きだからだ。 万博の解体工事後、「太陽の塔は、これから何と向きあうのか」と聞かれ、即座に返した回答が痛快だ。どんな回答だったかは読んでからのお楽しみ。 |
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「否!」をつきつけろ!!! Date:2009-11-04 おすすめ度 ![]() 岡本太郎はたくさんの著作を残している。 それを読むだけで僕は震えてくるのだ。 彼の本を読むのが彼の生き方から学ぶ最善な方法だと思っていた。 僕は彼の残した作品よりも言葉に無限の可能性を感じるのだ。 「本人以外の言葉に感動なんかするのか?」と斜にかまえて読み始めたが、はまってしまった。 この物語は、「太陽の塔」にまつわるものだ。 アバンギャルドな反体制の男が、体制の中に入って行った芸術的なテロみたいなものだ。 平和でありながら強烈なメッセージを発し続けている。 後にも先にもこんな太陽の塔みたいなインパクトを残した建造物はあったのだろうか。 大阪万博の年に生まれた僕は、太陽の塔と同じ年なのだ。 これを偶然には感じられないのだ。 そう思った瞬間に体中の血液が沸騰するかのような錯覚に襲われた。 誰の中にも眠っている原始的な力を呼び起こす鍵がここにあるに違いない。 岡本太郎。。。いつでも自分の中にいる闘う男の象徴だ。 そんな彼の息吹を感じる1冊です。 |
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買いといえば買いですが・・・。 Date:2009-09-23 おすすめ度 ![]() 敏子さんの甥である著者による、太陽の塔の成立と、万博というイベントにあってそれが有していた意義と特異性について考察することで、昨今再び脚光をあびる岡本太郎の人となりを紹介した新書です。ただ、途中に差し挟まれる生い立ちなどは簡略化に過ぎるきらいが無きにしもあらずで、白紙の状態で本書を手にした人が、ここから思い描く岡本太郎像には一抹の不安が残りますし、随所で用いられる「太郎さん」は、身近にいたからこそ見えなかったといった類いの、対象化の不足を露呈しているように思えました。厳しいことを書きますが、岡本太郎についてなにかを知ろうとすれば、その著作や作品に直接触れてみるのが近道だし、手っ取り早いように思います。しかし、「縄文の発見」をはじめ、岡本太郎は生前、優れた解説者ではありましたが、その反面自らの在り方や作品については、晩年の道化に徹した姿も含めて、解説や要約を拒むというのが一貫した彼の姿勢であり覚悟であったと思えてなりません。 |


