ヨハン・クライフ「美しく勝利せよ」
出版:二見書房
カテゴリ:単行本
ページ:234頁
JAN:9784576991993
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レビュー
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近代フットボールの祖が語る戦術論 Date:2009-06-14 おすすめ度 ![]() 74年W杯西ドイツ大会で、トータルフットボールを操り、サッカー界に旋風を巻き起こしたオランダ代表。その中心選手にして、3度のヨーロッパ最優秀選手に輝いたヨハン・クライフ。 優雅で攻撃的かつインテリジェンス溢れるプレーで観衆を魅了するカリスマ的プレーヤーであった彼は、現役を退いたあとも、監督としてアヤックス、バルセロナで数々のタイトルを獲得。 本書は、選手としても監督としても頂点を極めたクライフが考える戦術と選手育成法、指導者としての立場からアプローチする「美しさと結果の両立」などのサッカー観、引退した今だから言える現役時代の苦悩、バルセロナとオランダ代表への想い、マスコミとの確執、スターとしての私生活、はては人生観まで、クライフの言葉の数々を集め、一冊の自伝としたものである。 サッカーに限らず、スポーツに関わるすべての人々に読んで欲しい。 |
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ジーコも読んでほしい Date:2005-06-07 おすすめ度 ![]() いつからだろうか?日本代表の試合がつまらなくなったのは。没個性的な3-5-2のシステムで毎試合1-0で、しかも勝ったり負けたり。よくもあんなに盛り上がれるもんだ。 そんな現在の日本代表とは対極のサッカーを志向する"ジーザス"・クライフがサッカー(オランダ代表、アヤックス、バルセロナ),人生について語った一冊。クライフだからこそのケレン味たっぷりの独白に読んでいるほうもニヤリとさせられる。 全編にクライフのサッカー観、人生観が語られているが、戦術についてはそれほど触れられていない。個人的にクライフの戦術に興味があったので、その点はマイナス。クライフその人よりもその考えに興味がある人は別をあたったほうがよいかもしれない。 サラリーマンのようなサッカーを繰り返す今の日本に必要なのはクライフのような革命児だと思う。 そんな選手多分どこにもいないけど。 |
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尊大だが面白い、かっこいいけどどこか滑稽 Date:2003-12-31 おすすめ度 ![]() 数あるクライフ本の中での唯一に近い公認本。日本語版では全編クライフの独白という形で話が進む。話は多岐に渡り、サッカーだけでなく私生活のことにまで及んで、クライフ・ファンにはたまらない内容とも言える。 翻訳のせいなのかもしれないが、クライフの言葉は時に傲慢で尊大。しかし、その語り口にはどことなくユーモアが見え隠れする。ピッチ上でのプレー同様、かっこいいのだが、自らの失敗談を案外率直に認めていたりもして、どこか滑稽さも漂う。20世紀一のフットボーラーとして恥ずかしくないように、十分すぎるほどかっこつけているのだが、そのかっこつけている間から、一人の人間としての生々しさが溢れてくる。そのギャップが魅力的なのだ。 勿論、サッカーの戦術論としても面白い。中盤のプレッシングのきつい現代サッカーにおいて、ポジショニングがいかに重要であるかを日本代表も再認識すべきだ。もともと日本人はフィジカルでは劣っているのだから。 |
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「信者」の毒にも薬にも Date:2003-08-11 おすすめ度 ![]() スターの地位というのは、察するまでもなく大変だ。 プレーや采配に始まり私生活も含めたあらゆる行動、コメントを ファンやマスコミ、クラブ首脳陣から常に評価される。 だから自分の判断には、絶対の自信を持たねばならない! …のは分かるが、クライフの主観を映し出した「コメント」からは、 「信者」側からみても少し、尊大さがうかがえる。 とはいえ、本人の思いが第三者の解釈なしで語られているため、 また、90年W杯代表の対エジプト戦でのコンセプトにも、うならされる。 |
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フットボール史上最大の革命家 Date:2003-03-24 おすすめ度 ![]() 「フットボール史上最大の革命家」クライフが己の信条を余すことなく語っているのが本作品です。ナンバーワンたる自負に溢れる彼の言葉は、そもそもに遠慮というものがなく、かつ機知に富んでいるので非常に面白い。「一流の選手とは、ペナルティエリアの中からいいパスを出す。外からじゃない」など彼独特の見解が随所に見られ、読後には確実にフットボール観が広がることでしょう。<退屈な勝利を得るくらいなら、スペクタクルと共に敗北した方がまし>という彼の美学は、21世紀のフットボール界においても、色褪せるどころか、なお一層輝きを増しているように感じます。 本書を特にお薦めしたいのは、「クライフ」という名を知ってはいるが、彼の選手時代あるいは監督時代を直に観たことがない方々!。ペレのように17歳でW杯を制した訳ではない、マラドーナのように6人抜きの超人的ゴールを決めた訳でもない、にも関わらずその両者にまったく引けを取らない圧倒的存在として語り継がれる理由がきっとわかることでしょう。ただ、いわゆる「クライフ信者」にはどうか。サッカー雑誌等で彼のインタビューにこまめに目を通している方々には、既知の内容かもしれません。が、クライフイズムの「総まとめ」として位置付けるならば、それなりの価値ある一冊になることでしょう。 最後に「美しく勝利せよ」というタイトルが、どうもクライフの思想を正確に表現し得ていないように思えることを付け加えておきます。むしろ「美しく敗北せよ」の方が、彼の言わんとしていることにより近いでしょう。 |


