ハーマン ミラー物語 イームズはここから生まれた

価格:¥ 7,184 (税込)
出版:平凡社
カテゴリ:単行本
ページ:221頁
JAN:9784582620276
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   ハーマンミラーと言えば、日本でもマニアのあいだで愛好されている家具のブランドである。1905年、アメリカ・ミシガン州の田舎町ジーランドで同名の創立者が起業したこの家具メーカーは、小規模ながらも独創的で高品質の家具デザインを次々と発表、第2次世界大戦前には早々と世界的な名声を確立した。またこのブランドは数多くの才能が何らかのかかわりをもったことによっても知られており、サブタイトルに名のあるイームズ夫妻をはじめ、ジョージ・ネルソン、エーロ・サーリネン、アレキサンダー・ジラード、イサム・ノグチといったきら星のごときデザイナーが名を連ねるその華麗な社歴には、さながら20世紀デザイン史のエッセンスが凝集されている観がある。

   ハーマンミラーのモダン・デザインは多くの人々の心をとらえて離さないが、著者もまた、紛れもなくその魅力に取り付かれた一人であった。著者は1940年代はじめにまで遡るハーマンミラーとの出会いを述懐し、また多くのプロダクトデザイン、ル・コルビュジエやF・L・ライトの建築デザイン、あるいはクランブルックのようなデザイン学校やノールのようなほかのブランドとの比較や独自の視点による分析を通じて、彼が長年にわたって影響を受け、また自身デザイナーとして目標としてきたハーマンミラーの傑出したデザインを饒舌に語り続ける。巻末の年表は、「ミッドセンチュリー」というキーワードに凝集されているその魅力の理解を深めるうえでも有益だろう。

   ですます調の文体の軽やかさもあるのだろう、著者の語り口は齢90を超える人のものとは思えないほど瑞々しいし、また内容も、多少の加筆訂正が加えられているとはいえ、1970年代の雑誌の連載が元になっているとは思えないほど新鮮である。長年埃をかぶっていた原稿の意義を認め、新たな命を吹き込んだ関係者の見識と努力もあわせて評価したい。本書を一読すると、再発見されるべき原稿がきっとほかにも多々あるはずだという気分にさせられる。(暮沢剛巳)

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