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レヴィ=ストロース講義 (平凡社ライブラリー)

原著 Claude L´evi‐Strauss , 翻訳 川田 順造 , 翻訳 渡辺 公三
価格:¥ 1,260 (税込)
出版:平凡社
カテゴリ:単行本
ページ:259頁
JAN:9784582765434
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で109004位
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レビュー
私の今年最高の本でした! Date:2009-08-21
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すばらしい。これの原本は1988年。日本での講演を本にしたもの。
「現代世界と人類学」を説いている。
わかりやすく、面白くて、気軽に読めるサイズ。

日本の人類学はこの20年間、レヴィ=ストロースの語ったことを、どのよ
うに受けてめて来たのだろうか。
レヴィ=ストロースの百歳の誕生日を記念して読んだのですが、1986年のこ
の講演からいろいろと新しい発見をしました。
私はポスト・モダンの議論には不満足で、かつ人類学について混乱していた
ので、レヴィ =ストロースのこの本が一つの羅針盤となってくれました。

人類学の真骨頂を知りたい入門者にも、おすすめの一冊。

訳者のコメントも、解説の人選も一見の価値あり。
「レヴィ=ストロースの東京講義」 Date:2007-10-04
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 1986年に東京で行われたレヴィ=ストロースによる
 3回の講演と質疑応答。

 訳は、川田順造さんと渡辺公三さん。


 第一日目は、

 文化人類学とは何か?
 その歴史や意義をあきらかにする。

 「人類の歴史のおそらく99パーセントに当たる期間、
  そして地理的に言えば地球上で人の住む空間の4分の3」

 を占めていたのは、いわゆる「未開社会」であったこと。

 「人類学者は、私たちの生き方、私たちが信じているもろもろの価値観がすべてではないということ、

  私たちのものとは異なった価値体系によって幸福を実現した共同体がかつて存在し、

  また今も存在するということを明らかに」する。  
 

 第二日目は、

 文化人類学の方法や考え方を用いて、
 
 「家族・社会組織」
 「経済生活」
 「宗教思想」

 の3つの側面から分析してみせてくださいます。

 「家族・社会組織」の分析例として、
 社会における「不妊」の問題が取り上げられています。

 生物学的な親と社会学的な親の考え方、
 3人の母親(卵子提供者、母体提供者、母親希望者)と2人の父親(精子提供者、父親希望者)の
 組み合わせが、人工授精など無い未開社会においても様々な組み合わせがありえること。

 でも、文化相対主義・・価値中立をあまり意識してしまうと、
 意見が鈍ってしまうかもしれません。


 最後の講演では、
  
 人類学が、日本から学ぶこと。

 日本での講演会ということもあるのでしょうが、

 レヴィ=ストロースさん、日本の芸術に造詣深いです。

 特に、19世紀の琳派の芸術を絶賛・・・

 そういうと「日本その心とかたち」でもインタビューに出ていました。



 
 「未開社会」・・・発展途上国において、独自の文化が破壊されていく状況、

 先進国の二番煎じ、三番煎じの文化になろうとしている状況、
 
 先進国の人間が、独自の文化を守れということは、植民地主義を補完する役割を果たしてしまうこと、

 ・・・・ちゃんと質疑応答の中で、問題提起されています。
わかりやすい文化人類学紹介 Date:2007-05-21
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はじめてこの著者の本を読んだ。講演録なのと、翻訳が丁寧であることがわかりやすい理由だろう。
文化は一つではなく、一つ一つの文化はことなった価値(観)すなわち幸福(観)をもっていることを語っている。
もちろん本当は簡単にわかることではないはずであり、文化という言葉自体も簡単に共有できるものではないという言葉が印象にのこる。
文化人類学へのファーストステップ Date:2007-02-22
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文化人類学とは何か?そしてそれが現代社会や人類に対する果たすべき役割や思考方法が、3回の講義を通じて初めから終わりまで徹底して貫かれており、とても理解しやすく文化人類学入門書、また多様な文化の捉え方を考えるうえで最適な本です。

いわゆる「未開社会」で生活している人々に対して、近代社会の人間が安易に抱きやすい「優越感」や「非合理性」などの価値観に対して、丁寧にその壁を崩していきます。
「人類の歴史のおそらく99パーセントに当たる期間、そして地理的に地球上の4分の3」で、人類は未開社会の中で生活してきたこと、また非合理的に見える信仰や習慣も、数世紀を経てそれぞれの地域で形成されてきたものであるが簡単に崩れやすいこと、そして唯一普遍的な価値観といった枠を持つべきではないし単純に他に当てはめるべきではない、といった提言の数々は人類全体と社会の多様性を考えるうえで頭の片隅においておくべき言葉でしょう。

もちろん、単に入門だけにとどまらず、未開社会における性や神話の特徴と比較、そして遺伝と文化の関係から日本の文化まで論じるなど、その内容は充実しています。個人的には以前読んだ「銃・病原菌・鉄」(ジャレド ダイアモンド著)が思い出されました。未読の人は共に是非お勧めします。
人類学的知識の伝承 Date:2006-02-06
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 この本は人類学という学問が世の中にどのような影響力を秘めているかが鮮明に記されています。
 日本にも造詣が深く、世界を代表する人類学の碩学であるレヴィ=ストロース自らが日本で行った人類学の講演をおさめた本書が述べる考えは、今もなおその力を失っては決してないと思います。
 今日の資本経済を基盤とする私たちの社会に警鐘をならしています。とはいえ、その立場は比較的謙虚であり、「こうするべきだ!」というものではありません。そうした一連の行為は私たちの生きる社会を考え直すというものであり、人類の羅針盤の指針を確かめ直す作業なのです。
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